新型コロナウイルス感染新規症例の発生(18日)

ベルギーにお住まいの皆様,及びたびレジ登録者の皆様へ

1 本18日,ベルギー公衆衛生省の発表によると,ベルギー国内において新型コロナウイルスの新規症例が新たに1,045件確認され(フランダース地域:608名,ワロン地域:298名,ブリュッセル:128名,居住地不明:11名)その結果,当地での確定症例数は37,183件となりました。

また,3月15日から4月17日までの間に,8,348名の方が治癒して退院(過去24時間中の退院者は387名)しました。

死亡者数は以下のとおりです。

(1)24時間の合計:290名(病院における死亡者93名,老人ホームにおける死亡者192名)

(2)これまでの合計:5,453名(内訳:病院における死亡者2,579名,老人ホーム等における死亡者2,772名(確定症例113名(4.1%),疑い例2,659名(96%))、自宅0.4%,その他の場所0.4%、不明1.1%)

17日現在,病院のベッドについて,5,069名の感染者(過去24時間で92名減少)が利用しており,そのうち1,119名が集中治療室(過去24時間で21名減少),809名が人工呼吸器(過去24時間で22名減少)を利用している状況です。

昨17日の感染検査実施数は6,610件です。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省新型コロナウイルス特設ページ(仏語))

https://www.info-coronavirus.be/fr/news/le-nombre-dadmissions-a-hopital-reste-stable/

(参考アドレス:ベルギー国立公衆衛生研究所関連ページ)

https://epidemio.wiv-isp.be/ID/Pages/2019-nCoV_epidemiological_situation.aspx

2 なお,本日の記者会見で発表された内容のポイントは以下のとおりです。

(1)ベルギー国立公衆衛生研究所(Sciensano)が4/2-4/9に44000人を対象に実施したアンケート調査結果によると,

・90%が,ウィルス,予防法,兆候,感染について十分な情報を得ていると回答。

・大部分が措置を遵守していた。

・感染の兆候のある人のうち20%近くが,隔離された状態で医師に連絡を取っていた。これはすなわち,残りの80%が,自己隔離する前に医師と直接面会して検査を受け,その後医師から検査結果の連絡を待っていたことを意味する。感染の兆候がある場合,自己隔離することが重要。他人を感染させないため,医師には電話で連絡をとらなければならない。

・多くの人が,周囲の人に助けられたことで不安が軽減されたとしている。そのため,周囲の人,特に困難に置かれた人に今後も手を差し伸べ続けてほしい。

・95%が,外出制限措置を適切に守っていた。

・80%が,基本的な衛生措置(手洗い,くしゃみの際に肘で口元を覆う等)を適切に実施することが難しいと認めた。ウィルスから身を守る有効な方法の一つであり,措置を遵守することは重要。

今後,2回目の調査を実施予定であり,多くの人に参加してほしい。

(2)昨日公表された改正内務省令についての補足。

・開店可能な店舗である工具用品店(magasin de bricolage)とは,日曜大工用の道具・資材を販売している店を指すが,この定義に木材屋(magasin de bois)やペンキ屋(magasin de peinture)は含まれない(開店できない)。

・開店可能な店舗である園芸用品店(jardinerie)や苗木店(pepiniere)とは基本的に(生きた)植物や木を売る店を指すが,花屋(fleuriste)は含まれない(開店できない)。

(3)(メディアの記事によれば,ベルギーは他国に比べ,コロナウィルスの系統樹が多様なようであるとされているが本当か,本当であればどう説明されるのか,初期に採取された検体と比べ,ウィルスの進化が確認されるかとの問いに対し)一般論として,ある国でウィルスが蔓延する際には,種類が同一のウィルスが国全体で確認される。これは現在,他国で見られる状況である。

他方,ベルギーの状況は異なる。様々なラボにおけるウィルスの遺伝子解析結果によると,初期の段階で,1か所ではなく複数の異なる場所に同時期に種類・出所の異なるコロナウィルスが持ち込まれたことが確認されている。その際,それぞれの場所でウィルス伝染が発生したが,その範囲はそれぞれ非常に限定的であった(スポット感染)。それは,その時我々が伝染を抑えるための一連の措置を取ったためである。もしそれらの措置を取っていなければ,ウィルスはじわじわと浸透して現在までにより困難な状況になっていたと思われる。

直近の遺伝子解析データによれば,このようなスポット感染は現在も観察され,例えば老人ホーム1カ所で,感染者は皆,同一種類のウィルスに感染しているということが頻繁に見られる。他方,ベルギー全土で,出所の異なるウィルスによるスポット感染がいくつも確認されている。逆に言えば,これまで取られてきた措置に効果があること(出所の異なるウィルスがそれぞれ国中に蔓延するのを抑え,スポット感染に止めていること)を示している。

*****************

■■滞在状況アンケート実施中です!お済みでない方はこちらから■■

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd4oPasoBCBkkcmqqKs0VZek94YyQW0jYpdcr1fSJxL_jYfRA/viewform

*****************

■■領事メールのバックナンバーはこちらから■■

https://www.be.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_merumaga.html

*****************

■■新型コロナウイルスに関する「風評被害」を受けた方は,こちらまで■■

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfhpL1ReY0hfydCMksXdJMEzztfC0XsQErx5TDcOaQ8tHr8CA/viewform

*****************

【お問い合わせ先】

在ベルギー日本国大使館

住所:Rue Van Maerlant 1, 1040 Bruxelles, Belgique

電話:(02) 513-2340, 500-0580(領事部)

Fax :(02) 513-4633

ホームページ: http://www.be.emb-japan.go.jp/japanese/index.html

※「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は,以下のURLから停止手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete