【新型コロナウイルス】4月15日からのモスクワ市及びモスクワ州における電子通行証の導入

【ポイント】

●11日(土)モスクワのソビャーニン市長はモスクワ市及びモスクワ州内での自家用車及び公共交通機関を利用した移動に際し,4月15日(水)から電子通行証の所持が義務となる市長令を発表しました。

●電子通行証の手続は,モスクワ市ウェブサイト上にて13日(月)から開始される模様です。

●電子通行証は「届出制」であり,自家用車及び交通機関での移動が必要な市民自らが移動の目的に合わせてウェブ上で手続きを行う必要があります。

●自宅最寄り食料品店への買い物などでの徒歩での移動に際しては,電子通行証の所持は,現時点では不要とのことです。

●14歳未満の市民は電子通行証の所持不要とされています。

【本文】

1 4月11日(土),モスクワ市のソビャーニン市長は,13日(月)からモスクワ市内の移動のための電子通行証の作成手続きがモスクワ市ウェブサイト上で開始され,15日(水)から当該通行証の所持が義務となる市長令を発表しました。

この電子通行証の取得は,オートバイ,自家用車,タクシー,地下鉄,モスクワ中央環状線, モスクワ市近郊鉄道,地上公共交通機関といった,あらゆる形の公共交通機関による移動のために必要となります。

モスクワ市ウェブサイト,ソビャーニン市長のブログに手続に関する詳細が記載されておりますのでご覧下さい。なお,モスクワ州においても類似の措置が取られ,モスクワ市とモスクワ州の境界をまたぐ場合の「ローミング」措置等にも言及がありますところ,御注意下さい。

モスクワ市ウェブサイト: https://www.mos.ru

モスクワ市長ブログ関連記事: https://www.sobyanin.ru/tsifrovye-propuska-osnovnye-pravila

モスクワ州政府ウェブサイト関連記事:https://mosreg.ru/sobytiya/novosti/news-submoscow/kak-budet-rabotat-propusknoi-rezhim-v-podmoskove-s-13-aprelya

2 電子通行証は目的別に種類が分かれており,「通勤用」と「その他外出用」及び「医療施設への通院用」があります。移動手段により,車のナンバープレート情報又は公共交通機関用「トロイカ」カード等の情報の入力が必要です。

(1) 通勤用(1回の手続きで4月30日(木)まで有効な通行証が交付され,移動の回数は制限されないもの。雇用主の名称・納税者番号(ИНН)等の情報が必要。)

(2)医療施設への移動用(1日単位での発行だが,発行回数の制限はなし,具体的な医療施設の名称や住所に関する情報が必要。)

(3)その他外出用(外出毎に毎回通知が必要で1回のみ有効で,一人あたり1週間に2回までに制限。最寄りの大型スーパーへの買い物等用が想定され,目的地の住所情報等が必要。)

3 この電子申請証は市内の移動を管理する公務員の要請により,印刷したもの又はスマートフォンの画面を旅券とともに提示する必要があり,通行証の確認は,タブレットの専用プログラムにより市民の目の前で行われるとされています。

4 タクシーでの移動に際しては,乗客が移動場所の電子通行証を要携帯。

5 電子通行証の取得に関する照会は,電話ホットライン【+7-495-777-7777】で行うことができるとされています。

6 また,電子通行証の不所持等については,ロシア連邦刑法及び行政法違反に関する法に基づき罰則を科される可能性がありますところ,御注意下さい。

(参考)ロシア政府発表によれば,モスクワ市内における感染者数は本12日(日)現在で10,158人となっております。

在ロシア日本国大使館領事部

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