国際線フライトの停止にかかるロシア首相府発表及びサハリンに到着するすべての航空便搭乗者に対する検疫措置の実施にかかるサハリン州政府発表について

【ポイント】

●ロシア首相府は,3月27日よりロシア国民の本国帰還及びロシア政府の個別の決定に基づく便以外の全ての国際線フライト(定期便及びチャーター便)の停止を決定しました。

●オーロラ航空ユジノサハリンスク発成田着チャーター便の状況については最新の情報を確認しつつ,発信して参ります。

●リマレンコ・サハリン州知事は,3月28日より,これまでの国際線に加えて国内線についても,サハリンに到着するすべての搭乗者が検査を受けた後,2週間の検疫措置に付されることを発表しました。

【本文】

在留邦人の皆様へ

たびレジ登録者の皆様へ

1 3月25日,ロシア大統領府は,3月30日から4月3日までを非労働日と制定しました。

2 ロシア首相府は,3月27日0時00分以降,ロシア国民の本国帰還及びロシア政府の個別の決定に基づく便以外の全ての国際線フライト(定期便及びチャーター便)の停止を決定しました。オーロラ航空ユジノサハリンスク発成田着のチャーター便についての最新情報は随時確認の上,情報発信して参ります。今後,日本への帰国を予定・検討している方において,日本への帰国やロシア国内での滞在に困難が生じる事態が生じる場合には,速やかに,本文末尾の当館連絡先まで御連絡下さい。

3 上記の決定に関連して,リマレンコ・サハリン州知事は,来週,サハリン州は休日とするとし,労働するのは,医療機関,全てのレベルの権力機関,力の機関,生命維持の事業,店及び薬局のみであると発表し,最大限移動を制限することなどを呼びかけました。同時に,3月28日より,モスクワ及びロシアの諸地域へのフライト数を,モスクワは一日に2便から1便へ,ノボシビルスクハバロフスクウラジオストク及びカムチャツカへのフライトが1便ずつ残るとするともに,これまで国際線のみに適用されていた,すべての搭乗者に対する検査及び14日間の検疫措置を,今後例外なしにすべてのフライトに適用するとしました。

<参考>サハリン州政府ホームページ(仮訳は末尾に添付いたします。)

https://sakhalin.gov.ru/index.php?id=105&tx_ttnews%5Btt_news%5D=14496&cHash=fc56d3cc4c1a1616e9543267f43a52c4

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ユジノサハリンスク日本国総領事館

 電話 :+7-4242-72-55-30

(夜間):+7-4242-41-40-56

ホームページ:https://www.sakhalin.ru.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

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(仮訳:サハリン州政府ホームページに掲載されたリマレンコ知事からのメッセージ)

1 リマレンコ知事は,コロナウイルスの流行に関連し,サハリン州住民に呼びかけた。

2 昨夜,プーチン大統領は新たな検疫措置について宣言した。サハリン州はロシア国家とともに,コロナウイルス感染の予防措置を追加的に強化する。

3 リマレンコ知事は,「今日,我々の生活は,サハリン州領域へのコロナウイルスの浸透を防ぐという一つの主要な目的の下に置かれています。我々はプーチン大統領のイニシアティブを支持し,その実行のために可能なこと全てを行います。今,事態がどのように進展するかは,我々各人にかかっています。全ての予防措置を守り,混乱せず,最大限移動を制限しましょう。そのようにしてのみ,我々は自分と近親者を守ることができます。この状況下において島であるという特性は,我々の利点です。そして我々は,ウイルスの諸島への浸透を防ぐために,それを利用するつもりです。」と強調した。

4 リマレンコ知事は,来週はサハリン州において休みとなると伝えた。労働するのは,医療機関,全てのレベルの権力機関,力の機関,生命維持の事業,店及び薬局のみである。検疫とならない親への支援として,幼稚園において当番グループが創設される。

5 3月28日より,モスクワ及びロシアの諸地域へのフライト数が制限される。飛行機はモスクワへ1日に2便ではなく1便飛ぶ。また,1便ずつ,ノボシビルスクハバロフスクウラジオストク及びカムチャッカへのフライトが残る。これらのルートでは生活必需品が移送されている。

6 全ての乗客は必ず,コロナウイルスの検査を受け,2週間の検疫に送られる。これまではこの措置は国際線のみに適用されていたが,今後は例外なしに全てのフライトに適用される。

7 全ての療養所及び社会リハビリセンターの業務が停止される。シネゴルスク天然水(当館注:ユジノサハリンスク市郊外にある療養所)の用地において予備検疫センターが組織されている。

8 高齢者層に対する支援のために,ハポチキン・サハリン州議会議長が率いるボランティア運動が創設された。有志者たちは年金生活者だけではなく,検疫において支援が必要な全ての人々に注意を向ける。

9 リマレンコ知事は,この容易ではないときに,各人から意識と規律が求められると強調した。追加的な統制を確保するのに「安全な街」システムが役立つ。ビデオカメラが2週間の自己隔離にいるべき人々を識別する。規則違反の場合は,市民は刑事を含む責任が問われる。

10 リマレンコ知事は,「皆さんにお願いです。公共施設を不必要に訪問せず,周囲との接触を制限してください。長時間在宅することに耐えるのは容易ではありませんが,生命と健康,しかも第一に高齢者のそれらに関する話なのです。」と語った。

11 リマレンコ知事は,全ての地域の社会的支払は維持され,新しい支援策は1か月前に支払い始められると指摘した。3人から7人までの子供がいる低所得家庭は補助を,以前想定されていた7月からではなく,6月から受け取る。退役軍人と「戦争の子供たち」には戦勝75周年の支払が4月になされる。

12 プーチン大統領は,1ヶ月の最低給与以上の療養費を支払うことを提案した。これは連邦レベルを2倍上回っているものである。

13 リマレンコ知事は,この状況下で州のビジネスが被害を受けないことが非常に重要だと考えている。

14 リマレンコ知事は,「明日,我々は,事業の支援の課題及び雇用の維持の課題に関する投資評議会を実施します。会議には,ビジネスだけではなく,税務機関及び力の機関の代表者も参加します。会議には誰でも参加できますが,規制措置の関係でインターネットを利用して参加することを勧めます。」と語った。

15 サハリン州における検疫中には,住民のフィードバックに特別な注意が向けられる。保健省(1−300,内線8),社会保護省(8(800)201−00−99)のホットラインが稼働している。これ以外に,緊急電話112がある。

16 リマレンコ知事は,「親愛なる友人たち!私は知事として,サハリン州政府の自分のチームとともに,州政府の全ての公的機関のしっかりとした機能を保証します。他方,諸官庁に対する多くの種々の問題が起こりえると理解しています。それゆえ,問題が発生するときには,いずれかの接続手段で連絡してください。第一に,SNSを使用してください,私のアカウントや,サハリン州の機関のアカウントにメッセージを書いてください。ビジネスの問題については,『ビジネス・サハリン・オンライン』に,福祉に関する問題については,『サハリン・オンライン』にメッセージを書いてください。全ての問題は受け付けられ,一昼夜のうちに解決されます。」とまとめた。