カタールにおけるコロナウイルスの対策(18日の段階):在カタール日本国大使館

1 カタールコロナウイルス対策措置

 17日夜,カタール政府危機管理最高評議会報道官は,コロナウイルスの感染拡大予防措置を以下のとおり発表しました。

(1)医療的予防措置として「インダストリアル・エリア」の北側Street No.1からStreet No.32までの部分を閉鎖する。

 この措置に関しては,該当者への日常必需品の提供,通常通りの賃金の支払いにつき,関係企業との合意が出来ており,当該地区内居住者の日常生活への影響はない。さらに,マスク,消毒液等の物資についての支援も提供される。

(2)商業施設やショッピングモール内の小売り店舗,銀行支店は,食料品販売店と薬局を除き閉鎖される。

(3)男性用,女性用のサロン(美容院)の閉鎖と,サロン従業員の訪問サービスの停止。

(4)商業工業省からの回章のとおり,別途指示があるまでの間,ホテル内ヘルスクラブの活動中止。

 なお,同報道官は,今後2週間の間が極めて重要な期間であり,感染拡大の予防には個々人の役割は非常に大きく,この間は,社会的な集まりを避けるように呼びかけています。

2 カタール国内の状況

(1)カタール保健省は17日,新たに3人の感染が確認されたと発表しました。3人の内,2人は元々隔離されていた同じグループに属しており,1人は運転手として家庭内で稼働していたとのことで,容態は安定しているとのことです。これによりカタール国内で確認された感染者数は442人となります。

(2)カタール保健省は,感染が確認された442人の大半は容態が安定しており,肺炎の発症は,極めて限定的な例だとしています。

(3)カタール保健省によれば,国内でこれまでに8,547人の検査が実施されたとのことです。

3 カタールの医療体制

 公的な一次医療の提供を行っているプライマリー・ヘルス・ケアー・コーポレーション(PHCC)は,新型コロナウイルスの医療体制に関して,以下発表しています。

(1)3月12日,Muaitherヘルスセンターをウイルス検査及び隔離施設として使用する

(2)3月18日午後4時からRawdat Al Khailヘルスセンターをウイルス検査及び隔離施設として使用する

4 カタールの関係連絡先

(1)ホットライン

 カタール保健省は,コロナウイルスに関する連絡先として,通話無料のホットラインを設置しています。

 ●直通番号:16000

(2)カタール保健省情報ページ

 カタール保健省ホームページ上には,コロナウイルス対策関連専用のページがあり,随時情報がアップデートされています。

 http://www.moph.gov.qa/english/Pages/Coronavirus2019.aspx 

5 保健省からの感染予防方策

 カタール保健省は、感染予防のため、以下の手順の実施を推奨しています。

 ・ 定期的に石けんと流水で最低20秒間手を洗う、又はアルコール消毒液で洗浄する。

 ・ 咳やくしゃみをする時は鼻と口を袖やティッシュで覆い、ティッシュは蓋付きのゴミ箱に捨てる。

 ・ 手を洗う前に眼、鼻、口を手で洗わない。外出から帰宅時は特に。

 ・ 他人、特に呼吸器系疾患の症状を呈する人との接触を避ける。他者との距離は少なくても1mは保つ。

6 その他の生活に関わる対策

※これら措置は事前予告なく,突然変更される可能性もあります。十分ご注意ください。

※措置が突然変更されることもあり,各所で混乱が生じています。十分ご注意ください。

● カタール政府通信局は,コロナウイルス感染拡大予防措置として国内の映画館、劇場、子供のプレイエリア、ジム、結婚式場を13日から閉鎖すると発表しました。これら閉鎖される施設には、ホテルにある同種施設も含まれます。

● カタール保健省は国内在住者に向けて、人混みを避け、集会の予定はしばらくの間延期するように呼びかけています。

● カタール商業工業省は,16日からデリバリーや持ち帰りの場合を除き、カタール国内のレストラン・カフェでの食事・飲料の注文を禁止すると発表しています。

● カタール政府は15日,カタール国民、居住者に対して、国外渡航を控えるよう求めています。

● カタール政府は,15日午後10時からドーハメトロ、カルワバスを含む全公共交通機関を営業停止とすると発表しています。

● 3月16日から,カタール居住許可所持者を含み,カタールへの入国は認められない措置が取られています。本措置の実施は14日間とされていますが,延長可能な措置とされています。カタール人とカタール人帯同の使用人は,14日間の隔離措置後にカタールへの入国が認められるとされています。

● カタールからの出国には現在何も規制がありません。ただし現在の措置が継続する限り,カタールには戻ることができなくなる点に十分留意する必要があります。

● カタールへの入国を伴わないトランジット利用に関する規制は現在ありません。

● カタール宗教財産・イスラム問題省は,当面の間,国内のモスクにおける1日5回の礼拝と,金曜日の集団礼拝を停止し,感染の拡大が終息するまでの間は,モスクを閉鎖すると発表しました。

 (お問い合わせ先)

  在カタール日本国大使館 領事班

  電話: (+974)4440 9000

  FAX:(+974)4029 3655

  メール: eojqatar@dh.mofa.go.jp  

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