1 カタール国内における状況
(1)カタール保健省によれば,8日に国内在住者で最初の感染例(3名)が確認された後,接触があった関係者の観察を早期に実施するなどの迅速な対応により,現在まで感染が確認されたカタール在住者は,全て早期段階で発見されているとのことです。
(2)また,11日に感染が確認された238名は,同一の居住施設に滞在していたとのことで,無症状の段階であったとしています。
(3)同省は,8日に確認された感染者との接触があった関係者を300名以上割り出して隔離し,検査を数百回実施した結果,これら238件の感染確認にいたったと説明しており,カタール保健衛生システムの積極的な関与の結果であったとしています。
(4)また同省は,これまでに6000件を超えるコロナウイルス検査を実施しており,これは世界的にも韓国に次ぐ高い数値であるとしています。
(5)カタール・オリンピック委員会は11日,国内全てのスポーツイベントは無観客開催となると発表しました。
(6)カタールで現在まで確認された感染者数は合計で262名です。
2 日本に関する措置
12日現在で日本を出発する渡航者に関する措置には変更ありません(※カタールのコロナウイルス対策措置については本メール末尾を参照ください)。
3 感染予防
当地ハマド総合病院は,ウイルス感染は感染者の咳,くしゃみ等の飛沫により伝染するため,感染リスク軽減のために以下の対策を推奨しています。
・流水で石鹸を使った手洗い,手指の消毒の実施
・咳,くしゃみをする場合は,口・鼻をティッシュ等で覆う
・未洗浄の手で,目鼻口を触らない
・咳,くしゃみ,発熱や呼吸器疾患がある人との接触を避ける
※これら措置は事前予告なく突然変更される場合もありますので十分ご留意ください。
※コロナウイルス対策に関しては日々状況が変化しており,各現場では相当な混乱が生じています。このため本来とは違う措置が取られる可能性もありますので,ご注意ください。
●カタール政府通信局は,3月9日から以下の14か国を出発した渡航者のカタール入国を一時的に差し止めると発表しました。この措置はカタールでの居住許可,労働許可を所持する場合も含まれるとのことです(カタール人は除外されます)。
バングラデシュ,中国,エジプト,インド,イラン,イラク,レバノン,ネパール,パキスタン,フィリピン,韓国,スリランカ,シリア,タイ
※イタリアからの渡航者に関しては,カタールに居住許可を有している場合のみ隔離措置後の入国が認められ,他は認められないとしています。
日本を出発しカタールに入国する渡航者については,現在この措置の対象外です。しかし日本国籍者に対して,入国時の通常手続きに加えて中国等,感染が確認されている国・地域への渡航歴に関する調査,体調に関する問診,体温測定等が別途実施されています。なお問診の際は,下記内容等が質問されています。
・過去14日の間に中国に渡航したか?
・過去に以下の国・地域に渡航したか? 渡航した場合は,渡航日は?
(香港,イラン,日本,マカオ,マレーシア,韓国,シンガポール,台湾,タイ)
・現在,発熱,せき,息切れの症状があるか?
・過去14日の間に医療施設を訪れたか?
・過去14日の間に新型コロナウイルス感染が疑われる事例との接触があったか?
●カタールのクワリ保健相は,「中国,韓国,イラン,シンガポール,日本,イタリアへの渡航を延期するよう」2月25日に推奨しています。
(お問い合わせ先)
在カタール日本国大使館 領事班
電話: (+974)4440 9000
FAX:(+974)4029 3655
メール: eojqatar@dh.mofa.go.jp
○本メールは,在留届に登録されたアドレスに自動配信されております。
○3か月以上滞在する方は,必ず在留届を提出してください。
○3か月未満の旅行や出張などの際には,「たびレジ」に登録してください。
どちらも下記URLからオンラインで簡単に手続きできます。 https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
※「たびレジ」簡易登録のメール配信停止(下記URLで手続きできます) https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete