３月１０日付国営通信「カズインフォルム」は，ベクシン国家主任衛生医師が在宅検疫のルールについて説明した旨報じているところ，以下のとおりです。
１ ＣＯＶＩＤ−１９の疫学的リスクが高い者が在宅検疫（在宅隔離）を実行するときのルールについて，ベクシン国家主任衛生医師が語った。同主任医師は，「在宅検疫は，『カテゴリー１ｂ）』国から到着した日，またはＣＯＶＩＤ−１９の感染可能性が高いか感染が確認された者と濃厚接触があった直近の機会から，１４日間に亘り続けられる。在宅検疫の目的は，潜在的な感染源からＣＯＶＩＤ−１９感染の可能性を防ぎ，ひいてはカザフスタン国内でのコロナウイルス拡散を防ぐためである」と述べた。
２ 自宅検疫は，以下の要求ないし条件を遵守できた場合のみ可能となる。指示された要求を遵守できない場合は，医療施設での隔離検疫が実施される。
（１）他の家族構成員と空間を直接共有しない形で，一人が居られる，個別の部屋があること。
（２）患者と，他の家族構成員ないし家事従事者が，自分を守る然るべき方法（少なくとも手袋及び顔用マスク）にアクセスでき，自宅での看病や隔離の一環として奨められる予防措置（例として喉を衛生的に保つこと，咳をするときのエチケット，手洗い）を遵守できること。
（３）ＣＯＶＩＤ−１９に感染してしまった場合に重症化のハイリスクを負う人（６５歳以上の人，５歳以下の子ども，妊婦，免疫機能の弱い人，慢性的心臓疾患，肺疾患ないし肝機能疾患を有する人）が，家事の際にいないこと。
３ 同主任医師はまた，自宅検疫対象者への指導事項にも言及し，「自宅から出ないこと。扉は閉めつつ，十分に換気可能な個別の部屋にいること。部屋から出るのは，必要な手続きのため短時間のみ認められる。その際，口と鼻はマスクで覆うこと。くしゃみや咳をする場合，ウイルスの拡散を予防するため，使い捨てのハンカチか曲げた肘で，口と鼻を覆うことが望ましい。その後すぐに手を水と石けんで洗うか，アルコール系消毒剤で消毒すること」と述べた。
４ 両手を水と石けんで洗うか，アルコール系消毒剤で消毒することは，調理の前後，食事の前後及び洗面所に行く前後にも行うべきである。もし手に汚れが見える場合は，水と石けんによる手洗いよりも消毒剤によるほうが望ましい。手を拭く際は使い捨てのティッシュを用いること。
５ 可能な限り，別々の洗面所を用いること。発熱または呼吸器系の症状，あるいはどのような医療的な問題でも，発生したらコロナウイルス感染症コールセンターに相談すること。その際，検疫中であることを報告するとともに，相談した理由を示すこと。
６ 在宅検疫が行われている場所での家事従事者には以下の指導事項がある。
（１）検疫対象者の部屋に入りうる家事従事者の人数を減らすことが推奨される。慢性的疾患を有する者ではなく，一人の健康な者が家事に当たるべきである。
（２）住宅には来訪者を入れないこと。
（３）家事従事者は全員，頻繁に手を洗うこと。
（４）台所や洗面所といった共用場所において十分に換気を確保すること。
（５）検疫対象者の部屋に入室する際は，口と鼻を覆う密着型の医療マスクを装着すること。もしマスクが湿ったり，分泌物で汚れたりする場合は，速やかに新しい清潔で乾燥したマスクと交換する必要がある。マスクを外す場合は然るべき技術を用いる。すなわち，前面部に触れないことである。使用後のマスクを外したら直ちに手を洗う。
（６）検疫対象者ないし対象者の部屋とのあらゆる接触（汚れた表面，衣服，シーツを含む）に際し，使い捨ての手袋を用いること。
（７）毎日，検疫対象者がいる部屋の表面を掃除して消毒すること。
（８）検疫対象者が使用した下着は全てそのための袋に詰めて洗濯場所まで運ぶ。洗濯には必ず，通常どおりの洗剤を用いる。
（９）ウイルスを媒介する可能性がある検疫対象者の物品，例えば歯ブラシ，たばこ，食器，タオル，シーツ等の共用を避ける。食器は水と石けんで洗うか，食器用洗剤で洗う。
（何かあった場合の問い合わせ窓口）
○在カザフスタン共和国日本国大使館
住所：5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district
"Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan
電話：+7 (7172) 977-843
FAX ：+7 (7172) 977-842
○日本外務省領事サービスセンター
電話：（代表）+81-3-3580-3311（内線）2902，2903
（日本外務省関係課室連絡先）
○領事局海外邦人安全課（テロ・誘拐事件を除く）
（内線）2851
○領事局邦人テロ対策室（テロ・誘拐事件等）
（内線）3047
