1 カタール国内における状況
10日付当地報道によれば,カタール保健省はコロナウイルス感染が国内において発生していることを認めましたが,「現在の感染状況は限定的な状況」としています。また,感染が確認された者が稼働していたCentral Market及びHypermarketは一時閉鎖され,消毒措置が行われたとしています。
同省はまた,「9日に感染が確認された3名は,それ以前に感染が確認された者と接触していた関係者300人を検査した結果判明したものであって,カタールの保健衛生システムが効率的に機能していることを示している。」と説明しています。
2 デマ拡散に対する注意喚起
(1)カタール内務省は,コロナウイルスに関するデマ拡散に対して注意喚起をしており,正しい情報源からの情報を参照するように呼びかけています。また,デマを拡散した場合は法的手段を取ると警告しています。
(2)カタール商業工業省は,消毒液やマスク等の感染予防の商品や,食料・物資が継続して供給されることは保証されているとして,不要な量の物品購入は無用であり,控えるように呼びかけています。
3 日本に関する措置
10日現在で日本を出発する渡航者に関する措置には変更ありません(※カタールのコロナウイルス対策措置については本メール末尾を参照ください)。
4 感染予防
当地ハマド総合病院は,ウイルス感染は感染者の咳,くしゃみ等の飛沫により伝染するため,感染リスク軽減のために以下の対策を推奨しています。
・流水で石鹸を使った手洗い,手指の消毒の実施
・咳,くしゃみをする場合は,口・鼻をティッシュ等で覆う
・未洗浄の手で,目鼻口を触らない
・咳,くしゃみ,発熱や呼吸器疾患がある人との接触を避ける
※これら措置は事前予告なく突然変更される場合もありますので十分ご留意ください。
※コロナウイルス対策に関しては日々状況が変化しており,現場は相当混乱しています。このため本来の措置とは違う対応が求められる場合もありますので,ご注意ください。
●カタール政府通信局は,3月9日から以下の14か国を出発した渡航者のカタール入国を一時的に差し止めると発表しました。この措置はカタールでの居住許可,労働許可を所持する場合も含まれるとのことです(カタール人は除外されます)。
バングラデシュ,中国,エジプト,インド,イラン,イラク,レバノン,ネパール,パキスタン,フィリピン,韓国,スリランカ,シリア,タイ
※イタリアからの渡航者に関しては,カタールに居住許可を有している場合のみ隔離措置後の入国が認められ,他は認められないとしています。
日本を出発しカタールに入国する渡航者については,現在この措置の対象外です。しかし日本国籍者に対して,入国時の通常手続きに加えて中国等,感染が確認されている国・地域への渡航歴に関する調査,体調に関する問診,体温測定等が別途実施されています。なお問診の際は,下記内容等が質問されています。
・過去14日の間に中国に渡航したか?
・過去に以下の国・地域に渡航したか? 渡航した場合は,渡航日は?
(香港,イラン,日本,マカオ,マレーシア,韓国,シンガポール,台湾,タイ)
・現在,発熱,せき,息切れの症状があるか?
・過去14日の間に医療施設を訪れたか?
・過去14日の間に新型コロナウイルス感染が疑われる事例との接触があったか?
●カタールのクワリ保健相は,「中国,韓国,イラン,シンガポール,日本,イタリアへの渡航を延期するよう」2月25日に推奨しています。
(お問い合わせ先)
在カタール日本国大使館 領事班
電話: (+974)4440 9000
FAX:(+974)4029 3655
メール: eojqatar@dh.mofa.go.jp
○本メールは,在留届に登録されたアドレスに自動配信されております。
○3か月以上滞在する方は,必ず在留届を提出してください。
○3か月未満の旅行や出張などの際には,「たびレジ」に登録してください。
どちらも下記URLからオンラインで簡単に手続きできます。 https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
※「たびレジ」簡易登録のメール配信停止(下記URLで手続きできます) https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete