チュニジア初の新型コロナウイルス感染者の確認

チュニジアで初の新型コロナウイルス感染者を確認

本日(3月2日),メッキー保健大臣は,記者会見を行い,チュニジアで初の新型コロナウイルス感染を確認した旨発表しました。

発表によりますと,メッキー保健相は,世界各国でウイルスが拡散し,患者数が増え続けていることに鑑みれば予期できたことであると述べた上で,感染者が発覚したのはイタリアから海路にて帰国した40代のチュニジア人男性であり,2月27日にチュニジアに帰国した際は症状が見られなかったが,同月29日に症状が確認されたと説明した。同人はイタリアで働いており,18日に仕事のためイタリアに向かったが,職場が感染地だったためそのままチュニジアに帰国した。症状が出たためSAMU(緊急医療支援サービス)に通報し,検査の結果感染が判明した。感染者と濃厚接触した者全員に対する検査,並びに必要な検疫措置の実施を開始した。新たに得られたデータに基づきコロナウイルスの拡散を食い止めるため必要な様々

な緊急的措置を執ると述べています。

同大臣は,ウイルスの予防だけではなく拡大を阻止する第2フェーズに入った。感染が疑われる場合は病院に行かず,190(緊急医療支援サービス(SAMU))または80101919に電話するよう述べています。

また,2月27日,チュニス市内で中国人男性がチュニジア人男性に偏見を元に暴行を受けるなど,アジア人に対する差別行為も散見されますので,不用意に目立つ行動は避けて下さい。

引き続き最新情報の収集に努めるとともに,感染予防に努めて下さい。

2020年3月2日

チュニジア日本国大使館