偽警察官による声掛け,被害の発生

・10日夜,コトヌ市内において,ベナン在留の外国人が偽警察官に声を掛けられ,現金をだまし取られる事件が発生しました。

・昨年7月,本件と同じ場所において,同様の邦人被害が発生しています。

・過去の事例と同様,犯人はバイク利用の男であり,私たちの生活圏内に頻繁に出没しています。

・当地では,警察官の職務質問はほぼ行われません。私服で警察官を名乗る者が現れ,身分証や所持品の提示を求めてきた場合は,まず偽者と疑ってください。

本件は邦人被害ではありませんが,発生状況は以下のとおりとなります。

○発生日時 2月10日(月) 午後10時15分頃

○発生場所 Place Bernadin Gantin(大統領府の北西方,CNHUの西方に所在する公園)内

○犯人 男,私服(ストライプ柄シャツ,ジャケット着用),バイク利用

○被害品 現金

○状況 上記日時場所において,被害者が妻と散歩中,バイクに乗った男(以下,犯人)が「警察だが,身分証を持っているか。秘匿捜査中であり,一昨日,財布にユーロとコカインを所持していたカナダ人を逮捕した。」と声を掛けてきた。犯人は,被害者が差し出した財布を確認した後に立ち去ったが,気が付くと,財布の中から現金が抜き取られていたもの。

偽警察官の声掛け事案は,邦人のみならず,他国の外国人に対しても頻繁に発生しています。私たちは裕福であると認識された外国人であり,容姿の違いから非常に目立つため,犯罪の標的とされる可能性が高いといえます。

外出時においては,以下のとおり,防犯対策を取ってください。

○原則,夜間外出はしない。夜間外出が避けられない場合,単独・徒歩はやめ,認可を受けたタクシー等の安全な交通手段を確保する。バイクタクシー(ゼミジャン)の利用は控える。

○日中であっても,交通量(人及び車両)の少ない裏路地の通行は避ける。また,複数行動を心がける。

○見知らぬ者を安易に信用しない。路上等で気軽に声を掛けてくる者は基本的に無視する。

○軽い挨拶程度で済まさず,その場に長く引き止めようとする場合,特に警戒する。

○高価な装飾品を身に付けない。

○カメラ等の高級品を外部に露出するような形で持ち歩かない(必ず鞄に入れる)。

○ショルダーバッグは背面ではなく,体の前に置き,常に目(注意)と手(防御)が行き届く状態にする。

○歩きスマホはしない。視野が狭まり,周囲に対する注意力が弱まるので事件事故を誘発するものと理解する。

○刃物や銃器で脅されるなど身体・生命に危険が及ぶ状況が発生した場合には,大声を上げたりせず,決して抵抗することなく,自分の命を守ることを最優先に考えて行動する。

上記に加え,警察官を騙る者が現れたら無視して構いませんが,しつこく付きまとわれたり,その場を離れられないような場合には,以下の対策を取ってください。

○付近の制服警察官や歩行者に協力,または助けを求める。しかしながら,悪意や犯罪の意図を示している者に対し,大声で助けを求めることは相手を刺激し,逆効果となることもあり得るので,状況を見極める。

○相手の身分証をよく確認する。身分証に似せた自作のカード類を一瞬だけ見せることがありますが,はっきりと見えるように提示させ,氏名,階級,所属部署と連絡先,上司は誰かを明示させる。可能であれば,その場で記録(メモ)を取り,判明した連絡先に電話をかけ,裏取りをする。

○相手の身分関係がはっきりせず,曖昧な回答,態度を示すのであれば,要求に応じない。

○最寄りの警察署または166番(ベナンの110番),日本大使館(又はご自身が勤務する会社や組織)に状況説明と確認の電話をすると申し向ける。(緊急の場合に備え,これらの番号を携帯電話に登録するとともに,最寄りの警察署の所在地についても予め調べておいてください。)

当地では,制服警察官が2人組となり,バイクを利用(POLICEと表記有)して街頭に立ち,パトロールを行っているとのことです。また,私服のおとり捜査官のような者も存在しないということですので,特に私服で警察官を名乗り,あたかも警察業務を行っているかのように装う者については偽者と判断することができます。

万が一,被害に遭われた場合には,速やかに警察に被害申告を行うとともに,当館へもご連絡いただきますようお願いいたします。

(現地大使館連絡先)

○在ベナン日本国大使館

住所:Zone Residentielle de Cotonou sis a Djomehountin, 12eme arrondissement, COTONOU BENIN(郵便物宛先:Ambassade du Japon 08 B.P.283 Tri Postal, Cotonou, Benin)

電話:(市外局番なし)21-30-59-86 (執務時間外・緊急の場合)97-97-56-99

国外からは(国番号229)21-30-59-86

FAX:(市外局番なし)21-30-59-94

国外からは(国番号229)21-30-59-94

ホームページ:https://www.bj.emb-japan.go.jp/j/

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