犯罪被害への注意喚起

8月に入り邦人の犯罪被害が既に6件発生しております。エクアドル全体でも,昨年と比較して犯罪発生率が1割程度増加している情報もあり,治安の悪化を警戒すべき状況となってきています。犯罪被害は,時間・場所を問いません。犯人は凶器を携行している場合が多いので,犯罪に遭遇したら抵抗せず,冷静に対処して下さい。リスク分散のため,(1)徒歩での移動は,犯罪被害に遭う可能性を高めますので極力避け,(2)貴重品を纏めて一つのバックに入れて携行することなく,分散して身に着けて携行してください。

1 8月の邦人犯罪被害の概要

場所/時刻/被害概要

(1) キト市旧市街/昼頃/服に汚物がついていると声をかけられ対応している間に,パスポート等貴重品の入ったバックを盗まれた(いわゆるケチャップ強盗)。

(2) キト市北部新市街フォシュ広場(Plaza Foch)/昼頃/服に汚物がついていると声をかけられ対応している間に,パスポート等貴重品の入ったバックを盗まれた(いわゆるケチャップ強盗)。

(3) キト市北部カロリナ地区エロイ・アルファロ通(Av.Eloy Alfaro)/午後10時過ぎ/ホテルへ徒歩で移動しホテル前でナイフを突きつけられ現金,携帯等の入ったバックを強奪された。

(4) キト市北部カロリナ地区ロス・シリス通(Av.Los Shyris)/午後7時半頃/友人と夕食後店を出たところで2名の若い売り子が購入を迫ってきたが無視して進んだ。両名は,進行方向を妨害するように立ち再度購入を迫ったが,あきらめて立ち去った。立ち去った後確認したところ,前に斜め掛けしたバックのファスナーが空いており,身分証明書,銀行カード等が入った財布が盗まれていた。

(5) リオバンバ市下宿近く/午後1時45分頃/下宿に向かって徒歩移動中,大通を曲がったところで肩を叩かれ振り向くとナイフを持った男に脅され,スマートフォンを持って行かれた。

(6) グアヤキル発キト行長距離バス内/午前10時頃/長距離バスに乗車した際,係員らしき男から荷物を網棚に載せるように指示され,他の乗客も従っていたので同じようにした。発車前に荷物を確認すると,パソコン,カメラ,現金等が紛失していた。

2 注意点

(1)犯罪被害は,日常活動する範囲で時間に関係なく発生しておりますので,いつどこでも犯罪に遭遇する可能性があることを常に自覚して下さい。

(2)犯罪者は,凶器を持っている場合が多いので,犯罪に遭遇したら抵抗せずに冷静に対応して下さい。

(3)貴重品を一つのバックに纏めて入れて携行するのは,被害を大きくします。例えば,現金,身分証明書,クレジットカード,携帯・スマートフォンは,衣服の別々の場所に入れ身に着けて携行して下さい。

(4)自宅,勤務先等の近所でも徒歩での移動は極力避け,早朝・日没後の徒歩移動は行わないで下さい。また,公共交通機関での移動もなるべく避け,自家用車,信頼できるタクシーでの移動を心がけて下さい。

エクアドル日本国大使館領事班