大使館からのお知らせ(カシミールを巡るパキスタンとインド間の緊張の高まり及びブラック・デーに関する注意喚起)

【ポイント】

○8月5日に発表されたインド政府による,インド側カシミールの「特別な地位」(自治権など)の廃止に対しパキスタン政府が反発し,パキスタン・インド両国の緊張が高まっています。

パキスタン政府は,8月14日の独立記念日カシミールとの連帯を示す日としたほか,翌15日を「暗黒の日(Black Day)」(インド政府に対し,国全体での抗議を示す趣旨)とする旨,決定しました。

○両日はイード休暇期間中に含まれますが,各地で集会等が開催され,携帯電話の利用制限が実施される可能性があるほか,人が集まる機会を捉えてテロ事件が発生する可能性もあり,安全に配慮した行動が必要です。

【本文】

1 8月5日に発表されたインド政府による,インド側カシミールの「特別な地位」(自治権など)の廃止に対しパキスタン政府が反発し,パキスタン・インド両国の緊張が高まっています。

2 パキスタン政府は,8月14日の独立記念日カシミールとの連帯を示す日としたほか,翌15日を「暗黒の日(Black Day)」(インド政府に対し,国全体での抗議を示す趣旨)とする旨,決定しました。

3 両日はイード休暇期間中に含まれますが,これらの行事に参加するため,多くの人がマーケット,公園等の場に参集することが想定され,何らかの事象をきっかけとして,暴力事件が発生する恐れもあります。また,この機会を捉えたテロ事件が発生する可能性も否定できません。

4 つきましては,邦人の皆様におかれては,不特定多数の参加者が集まる場所に興味本位で近づくことを避け,不測の事態に巻き込まれることのないよう,下記をご参考の上,ご自身及びご家族の安全に配慮した行動を心掛けていただきますようお願いいたします。

(1)当地の各種報道等により最新の情報を入手し,安全な行動を心掛ける。

(2)攻撃の標的となりやすい場所(政府機関,軍・警察等治安当局施設(含む車両,検問所等),集会場所,宗教関連施設には出来るだけ近づかないようにし,その他の場所(国連関係機関,米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設,レストランやマーケット等)での用事についても,短時間で効率的に行なうように心掛け,常に周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知した場合には,速やかにその場から離れるようにする。

(3)集会や抗議活動が行われている,又は行われることが予想される場所には決して近づかない。

(4)移動途中等に集会や抗議活動を確認した場合は,速やかにその場から離れる。

5 また,地域・状況によっては,政府・軍関係機関の情報通信網確保のため,携帯電話サービスの利用制限が実施される可能性も考えられますので,他の連絡手段(固定電話,インターネット等)の確保についてもご留意願います。

6 なお,上記注意点以外にも,当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので,そちらもあわせてご確認下さい。

○当館ホームページ:

http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○外務省海外安全ホームページパキスタン):

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_011.html#ad-image-0

○在留届及び「たびレジ」への登録のお願い

海外渡航前には,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにして下さい。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え,必ず在留届を提出してください。

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

○緊急時の連絡先:051−9072500(在パキスタン日本国大使館代表)