【緊急】コンゴ(民)におけるエボラ出血熱に対する緊急事態宣言に伴う注意喚起等について

7月17日,世界保健機関(WHO)は,コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の発生状況について,緊急委員会の第4回会合を開催し,「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言しました。これを受け,18日,外務省は,コンゴ民主共和国に対する感染症危険情報をレベル2(不要不急の渡航は止めてください)に引き上げ,注意喚起を実施しています。

また,一部報道によりますと,コンゴ(民)で死亡したエボラ患者が,生前にルワンダのギセニ(Gisenyi,北西に位置する都市)に立ち寄っていた可能性があるとのことです。

現時点において,ルワンダではエボラ出血熱の発生は報告されていませんが,発生が疑われる地域へ行くことは避け,また予防のために下記注意事項を改めて確認してください。

1 エボラ出血熱は,エボラウイルスが引き起こす,致死率が高い極めて危険な感染症です。患者の血液,分泌物,排泄物などに直接触れた際,皮膚の傷口などからウイルスが侵入することでヒトへ感染します。また,患者から飛沫(しぶき)を直接浴びた場合には感染する可能性があります。感染例としては,患者の家族,患者の治療にあたっていた医療従事者,葬儀参加者などが報告されています。潜伏期間は2日から21日(通常は7日程度)で,発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・食欲不振などに始まり,嘔吐・下痢・腹痛などの症状があります。症状が悪化すると,皮膚や口腔・鼻腔・消化管など全身に出血傾向がみられ,死に至ります。

2 アルコール消毒や石けんなどを使用した十分な手洗いを励行するとともに,エボラ出血熱の患者(疑い含む)・遺体・血液・嘔吐物・体液や動物に直接触れないようにすることが重要です。 エボラ出血熱に感染しないよう,以上を参考に,感染者が発生している地域には絶対に近付かないようにし,感染者又は感染の疑いがある人との接触は避け,野生動物の肉(bush meatやジビエと称されるもの)を食さないなど,感染予防を心がけてください。