ペルーにおけるギラン・バレー症候群患者に関する保健衛生緊急事態宣言の発出

・ペルー保健省(MINSA)は,8日,ギラン・バレー症候群患者の増加を受けて,ピウラ県,ランバイエケ県,ラ・リベルタ県,フニン県,リマ県に対して保健衛生緊急事態宣言を発出しました。(Informacion medica. Disculpe que no se envie en espanol.Si tiene alguna consulta,comunicarse con la Embajada del Japon.)

・El Gobierno peruano, a traves del Ministerio de Salud (MINSA), declaro por 90 dias en emergencia sanitaria.

1 ギラン・バレー症候群患者の増加

 ペルー保健省(MINSA)は,8日,ギラン・バレー症候群患者の増加を受けて,ピウラ県,ランバイエケ県,ラ・リベルタ県,フニン県,リマ県に対して90日の保健衛生緊急事態宣言を発出しました。また,11日付けの同省報告によりますと, 先の5地域を中心にこれまでのところ213人の患者が発生していることを発表しています。

詳しい原因は現在調査中ですが,保健省の専門家は,基本的な予防衛生対策(食事の前後に石鹸と水で手をよく洗う,調理の際は食材によく火をとおす,せきやくしゃみをする際には手を使わず口・鼻をティッシュで覆う)の徹底を住民に呼びかけています。

2 ギラン・バレー症候群について

(1)原因および症状

 ギラン・バレー症候群は多くの場合,発症前4週以内に先行感染を伴い,その後の両側の麻痺(主に足から始まって上行する麻痺)を主体とする病気で,末梢神経を標的とした自己免疫によると考えられています。症状は4週以内にピークに達し死亡する例もある一方,概ね適切な治療により治癒することが可能だと言われています。原因はウイルス,ワクチン接種など様々ですが,ジカウイルスやインフルエンザワクチンなど,特定のものとの強い因果関係を認め多発する事例も存在します。

(2)治療

 毒素を除去するための血漿交換や免疫グロブリン血液製剤)の投与により,重症度が軽減され回復期が早まります。重症例では,呼吸筋麻痺に対する呼吸補助(人工呼吸)が行われることがあります。

(参考)

厚生労働省検疫所ホームページ:ギラン・バレー症候群について

http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2016/10121045.html

3 対策

 上記保健省専門家も注意喚起をしておりますが,現段階では,基本的な感染症予防を心がけることと,疑わしい症状があれば早めに医療機関を受診することが推奨されます。   

 また,最新の関連情報にご注意願います。

【問い合わせ先】

在ペルー日本国大使館 領事部

Av. Javier Prado Oeste No.757, Piso 16,Magdalena del Mar, Lima

電話:(+51-1)219-9551

Fax :(+51-1)219-9544

consjapon@li.mofa.go.jp

http://www.pe.emb-japan.go.jp/inicio_jp.html

・このメールは,在留届にて届けられたメールアドレス及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されています。

・外務省海外旅行登録「たびレジ」とは

「たびレジ」は,いざという時,在外公館から滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メールなどが受け取れるシステムです。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

・転居,帰国等により在留届の記載内容に変更がある場合

住所等連絡先の変更届をFAX,郵送またはスキャンデータのメール送信にて当館まで提出してください。

変更届様式:http://www.pe.emb-japan.go.jp/jp/henkoutodoke2011.doc

・「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は,以下のURLから停止手続をお願いします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete