海外安全対策情報(2019年1月〜3月)(セブ)

海外安全対策情報(2019年1月〜3月)(セブ)を在フィリピン日本国大使館のホームページに掲載。

フィリピン(セブ領事事務所管轄区域)にお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ

在フィリピン日本国大使館 セブ領事事務所

 平成30年度第4四半期の治安,一般犯罪等に関する情勢を報告します。安全対策等を考える際の参考にしてください。なお,これまでのアーカイブも含め,以下のホームページでご覧頂けます。

海外安全対策情報:https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000017.html 

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海外安全対策情報(2019年1月〜3月)

在セブ領事事務所

1 社会・治安情勢

(1)セブ,ラプラプ等の主要都市部や,周辺の観光地等において大規模なテロ事件は発生していないが,2017年4月,ボホール島の一部地域において,AGS関係者と治安部隊が衝突し,双方に死傷者が出る事案が発生した。

東部ビサヤ地域のうちレイテ州では,2016年12月,爆発事件が発生し,35名が負傷している。また、西部ビサヤ地域のうちネグロス島については2017年10月,西ネグロス州カウアヤンにおいて、警察車両に対する襲撃に伴い一般人が負傷する事件が発生している。

(2)セブ州について,後述の犯罪統計のとおり,今期においても強盗,窃盗事件や銃器を使用した殺人事件が引き続き多発している。フィリピンにおいては,銃規制の緩さから,生死にかかわる事態に発展する危険性があることを十分認識する必要がある。

 また,今期も引き続き,邦人旅行者の窃盗・スリ被害等が報告されている。過去には,邦人が拳銃や刃物を用いた強盗・窃盗犯罪の被害者となるケースも報告されており,夜間の一人歩きやジプニー等公共交通機関の利用は極力避ける等,防犯・安全対策を徹底し,慎重に行動することが大切である。

2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向

(1)フィリピン国家警察によるセブ州の犯罪統計によれば,2019年1月〜3月における犯罪発生件数は以下のとおり。犯罪件数総数は11,582件で,前期比3.9%増,前年同期比約34%増となっている。

 殺人(含む未遂) 101件

 (うちセブ都市圏(セブ,マンダウェイ,ラプラプの3市)で48件)

 傷害 519件(うちセブ都市圏の3市で227件)

 強姦 123件(うちセブ都市圏の3市で33件)

 強盗 319件(うちセブ都市圏の3市で133件)

 窃盗 936件(うちセブ都市圏の3市で530件)

(2)邦人被害事案

 (ア)2月上旬,セブ市内のゲストハウスにおいて邦人旅行者(男性)2名が,キャリーケースの鍵を破壊され,中に入っていた旅券,財布,貴重品類の窃盗被害に遭った。

 (イ)2月中旬,邦人旅行者(女性)が,ジプニーを利用後,所持していた財布,現金が無くなっていることに気づいた。

 (ウ)3月中旬,ラプラプ市内において邦人旅行者(女性)が夕刻,外出先から宿泊先ホテルに戻った際,所持していた鞄が開いており,中に入れていた旅券が無くなっていることに気づいた。

 (エ)3月下旬,セブ市内において邦人旅行者(女性)が夜,外出先から宿泊先ホテルに戻った際,所持していた鞄が開いており,中に入れていた旅券が無くなっていることに気づいた。

(3)その他

 (ア)2019年1月〜3月,邦人が関係する交通事故が3件発生。

 (イ)2018年の1年間で,在セブ領事事務所に対して,約50件の旅券 紛失・盗難届出があった。旅券を紛失したり,盗難に遭ったりした場合,旅行日程・滞在期間の変更が生じ得ることに加え,旅券が偽造され不正な出入国や犯罪に利用される場合もあるため,管理には十分な注意が必要である。

3 テロ・爆弾事件発生状況

 邦人被害にかかる事件は無し。

4 誘拐・脅迫事件発生状況

 邦人被害にかかる事件は無し。

5 日本企業の安全に関する諸問題

 当地に所在する日系企業・個人に対する恐喝,脅迫等の問題は報告されていない。

6 その他

 フィリピンは火山,台風,地震等の自然災害の可能性もあることから,報道や下記のような関係機関を通じて気候・自然の情報を収集する必要がある。

 フィリピン気象庁http://bagong.pagasa.dost.gov.ph/

 フィリピン火山地震研究所:http://www.phivolcs.dost.gov.ph/

 フィリピン国家災害リスク削減管理委員会:http://www.ndrrmc.gov.ph/

以上