大使館からの注意喚起(スリや置き引きにご注意ください)

当地を含め,欧州各地で邦人が盗難被害に遭う事件が頻繁に発生しています。

6月上旬に当地で開催されるバラ祭りに向け,ブルガリア旅行を計画されている方もいらっしゃると思います。当地での最近の事例として,5月上旬の午後4時30分頃,ソフィア市内随一の目抜き通りであるヴィトシャ通りにおいて,在留邦人が盗難(スリ)の被害に遭いました。ヴィトシャ通りは,レストランやカフェ,ショップが建ち並ぶ歩行者天国であり,観光客も多く訪れる場所ですが,このような街頭犯罪の被害に遭わないよう,今回の事例を紹介しますので,十分ご注意ください。

【被害状況】

在留邦人Aさんが,ベンチに座り,鞄を自分のすぐ横に置いて,友人のBさんと話していたところ,犯人がAさんの鞄の横に一旦座り,すぐに立ち去っていきました。しばらくしてからAさんがふと鞄を見たところ,締めてあったはずのチャックが半分開いており,中に入れてあった財布が盗まれていました。Aさんは,鞄を自分の真横に置いており,Bさんもその場にいましたが,二人とも,犯人が鞄を開いて財布を盗んだことに全く気づきませんでした。

【盗難被害に遭わないためのポイント】

○貴重品は,文字通り,「肌身離さない」。

今回の事例では,鞄を自分のすぐ近くに置いていたにもかかわらず,財布を盗まれてしまいました。たとえ,荷物を側に置いていても,荷物から注意が離れていれば,犯人はその隙を見逃しません。荷物はできるだけ常に自分の視界の中に入れ,かつ,地面に置く場合,できれば両足の間に挟む等,体に密着させて置きましょう。そうすれば,誰かが自分の荷物に触れようとしてもすぐに気づくことができます。また,一般的に,泥棒はそのような注意深い人の荷物をあえて狙うことはしないものです。

○財布や旅券等の貴重品は,チャックの付いた鞄の中の奥の方に入れる。

口が開いた鞄のすぐ見えるところに財布があれば,熟練のスリ犯人は一瞬でそれを抜き取ります。必ずチャックの付いた鞄を使いましょう。また,万が一チャックを開けられてもすぐに財布等が盗まれないように,できるだけ鞄の奥の方,可能であれば,チャックのついた内ポケットに貴重品を入れましょう。犯人が財布を取り出すのに手間取っている間に犯行に気づいたため被害を免れたというケースも多々あります。

当地では,一旦このような犯罪被害に遭ってしまうと,警察への被害届の提出等の手続きに,日本で同じような手続きをする場合と比べて,遙かに多くの時間がかかります。せっかくの当地滞在を台無しにしないためにも,被害に遭わないように十分ご注意ください。

(本件問い合わせ窓口)

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ブルガリア日本国大使館領事班

電話:(国番号359)2-971-2708(代)(24h)

e-mail : consul.jpn-emb@sf.mofa.go.jp)

HP:http://www.bg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

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― 以上 ―