【注意喚起】邦人被害の凶悪事件が連続発生しています

○ひったくりや強盗に遭った場合には抵抗しないでください。

○夜間に徒歩や自転車で移動せざるを得ない場合には、周囲に細心の注意を払いましょう。

○国境を越えるバスは、バスジャックの危険があるため夜間の利用は控えましょう。

ここ数週間以内に、ラオス国内において邦人が巻き込まれる凶悪事件が連続発生しています。不幸にしてこのような被害に遭うことがないように、以下に事例を紹介しますので、危機管理の参考にしてください。

1 バイクに乗ったひったくりに大怪我をさせられた事件

(1)夜10時半ごろ、ビエンチャン市中心部(文化会館近く)の飲食店を出た被害者は、車を停めた所まで10メートルほど歩いていた間に、バイクに乗った男に手に持っていたバッグをひったくられそうになり、奪われまいとしたところもみ合いになって転倒、地面に頭を強く打って大量出血した上、そのまま数メートル引きずられて肩と足指も負傷し、タイの病院に緊急輸送されてCTスキャンと縫合治療を受けた。

(2)夜10時ごろ、ビエンチャンプラザ前で自転車に乗っていた被害者は、左肩に掛け脇に挟んでいた鞄を、二人乗りバイクの後部の男にひっぱられ、転倒して頭部を強打。さらに、鞄が手首に引っかかり5メートルほど仰向けで引きずられ、肩と足に擦り傷と打撲、手首にあざができた。

2 武装した賊によるバスジャックに遭った事件

夜10時ころ、邦人らが乗車する夜行バス(ハノイルアンパバーン行)が、ルアンパバーンから車で3時間ほど離れた地点で、拳銃を持った男5・6人の賊に止められた。同賊は乗客らの米ドルのみを奪ってバイクで逃走。

3 注意事項

(1)ビエンチャン市内中心部では、夜間帯であっても、人の往来や自動車の通行が絶えませんが、油断は禁物です。短時間の外出であっても、ひったくり等の路上犯罪に遭うリスクがあります。不幸にしてひったくりや強盗に遭ってしまった場合は、抵抗すると非常に危険ですので、絶対に抵抗しないでください。バッグが身体から離れにくい場合には、その場にしゃがみ込むことで転倒のリスクを減らすこともできます。

(2)夜間の長距離バスを利用することは、交通事故とバスジャックの両方のリスクが高くなります。特に国境を越える夜間バスを狙うバスジャックは、ラオス周辺国においても頻発しているようですので、夜間に国境を越えるバスの利用は控えましょう。

(3)大使館では、「これ一冊でラオス滞在中の安全対策はすべてわかる」ようにまとめた「安全対策マニュアル」を作成しています。ぜひ、ご熟読ください。

https://www.la.emb-japan.go.jp/files/000443954.pdf

【問い合わせ先】

ラオス日本大使館領事班

電話:021-414-400〜403

メール:consular@vt.mofa.go.jp