デリーにおける大規模デモ(9日実施予定)に関する注意喚起

(ポイント)

9日にデリーにおいて大規模なデモが予定されています。本件デモに巻き込まれることのないよう,十分注意してください。

(本文)

1 長年寺院の建設を巡ってヒンドゥー教徒イスラム教徒との間で対立の原因となっていたアヨーディヤ問題(下記注参照)について,同地でのラーマ寺院の建設に関する法律の策定を求めるデモが,9日,デリーのラームリラ(Ramlila Maidan)において行われる予定です。

(注:アヨーディヤ問題とは,16世紀にムガール帝国が現在のウッタル・プラデシュ州アヨーディヤに所在するラーマ神の生誕地のヒンドゥー寺院を破壊しモスクを建設したとされることに起因し,ヒンドゥー教イスラム教徒が対立している問題。1992年に多数のヒンドゥー教徒によりモスクが破壊された。)

2 当館からラームリラを管轄する警察に確認したところ,実施者側から警察に集会予定が伝達されており,参加予定者数は25万人と申し立てられているとのことです。警察では,ラームリラから移動しての活動はさせない方針とのことです。

3 他方,報道によれば,イスラム教徒の集住地区付近においても,バイクやトラック等を用いたラリーが500件ほど計画されているとの報道もあり,これが実際に行われた場合,大規模な暴動等が市内各地で発生する恐れも排除されません。

4 つきましては,本件デモに巻き込まれることのないよう,最新の治安情報の入手に努め,万一,デモ参加者に遭遇した場合は近づかないようにし,デモを妨げて通り抜けるようなことはせず,直ちにその場から立ち去るようにしてください。また,当日は,トラブルに巻き込まれることを避けるため,出来る限りイスラム教徒の集住地区に近付かないよう心がけてください。

平成30年12月7日

在インド日本国大使館

電話: (91) -11-2687-6564