【緊急】在ナイジェリア大使館からの注意喚起(シーア派集団の動向に係る続報:首都アブジャで治安部隊と衝突)

●当館入手の最新情報によれば,30日(火)午後,イスラムシーア派集団(IMN:Islamic Movement in Nigeria)が首都アブジャ中心部にまで進入し,警察車輌を燃やすなど一部暴徒化し,出動した治安部隊との間で衝突を繰り返しており,治安部隊がIMNに対し威嚇射撃を実施しました。

●現状は依然として予断を許さない状況ですので,皆様(特に,FCTに現在お住まいの方々)におかれては,首都中心部に限らず周辺各所においても,不要不急の外出は厳に控えていただくとともに,最新の関連情報の入手と身辺の安全確保にお努めください。

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(1)当館入手の最新情報によれば,30日(月)午後1時以降,イスラムシーア派集団(IMN:Islamic Movement in Nigeria)が,アブジャ市内中心部(イーグル・スクエア,WUSE II地区など)において,抗議行動を展開し,警察車輌を燃やすなどの破壊行為を行うなどして治安部隊との間で衝突を繰り返しており,治安部隊は威嚇射撃を実施しました。

(2)衝突は既に収まったとの情報もある一方,過去例からもIMNが市内の別の場所に終結しその場所で抗議行動を開始する可能性もあり,治安部隊は右移動を阻止すべく出動しているものの,引き続き余談を許さない状況です。

2 本30日の本件経緯は以下のとおりです。

(1)午後1時頃,IMNは首都アブジャ中心部にあるヒルトン・ホテル近辺に1千名程度の活動家を集合させ,同中心部にあるイーグル・スクエアに向けてデモ行進を開始。それに対し治安部隊は午後2時30分頃、当該デモ行進を収束させるため,空に向って威嚇射撃を実施。

(2)その後,IMN側は一旦デモ行進を解いたかに見えたものの,首都中心部のWUSE II 地区に移動し,車両を燃やすなどして一部暴徒化し始めたため,午後4時頃,警察は再度威嚇射撃を行い,催涙ガスなども併用したため,状況は沈静化した。

(3)現時点でデモが実施されているとの新たな情報はなく,治安部隊も引き続き首都の各所でパトロールを強化しているようだが,IMNは場所を移動しながら抗議行動などを五月雨式に実施する傾向が見られるため,引き続き警戒が必要。

3 IMNは過去にもたびたび,首都アブジャ中心部を含むFCT域内において,ザクザキ氏釈放を要求する示威行為を起こしており,治安部隊との衝突もしばしば発生していること,IMNが抗議声明の中でアルバイーン(30日)期間中に再び行動を起こす可能性に触れていたことなどからも,今後の推移を注視していく必要があります。

4 皆様方(特に,FCTに現在お住まいの方々)におかれましては,今後,最新関連情報の入手に各々お努めいただくとともに,首都アブジャ中心部に限らず周辺各所においても,本件が落ち着くまでの間,不要不急の外出は厳にお控えいただくとともに,身辺の安全確保にお努めください。

(現地在外公館連絡先)

◯在ナイジェリア日本国大使館(領事班/警備班)

電話:090-6000-9019 または 090-6000-9099

※国外からは(国番号234)90-6000-9019 または 90-6000-9099

夜間緊急連絡用電話:080-3629-0293

※国外からは(国番号234)80-3629-0293

ホームページ: http://www.ng.emb-japan.go.jp/j/

電子メール : visanigeria@la.mofa.go.jp

(了)