台湾でのデング熱の流行について

 現在,台湾においてデング熱が流行しており,台湾の衛生当局によりますと,8月21日までに確認された罹患者数は28人に上っています。発熱など感染が疑われる症状が出た際には速やかに医療機関で受診するよう注意を呼びかけています。

1 現在,台湾においてデング熱が流行しており,台湾の衛生当局(衛生福利部疾病管制署)によりますと,8月21日までに確認された罹患者数は28人に上っています(新北市16人,台中市6人,台北市2人,嘉義県2人,桃園市1人,高雄市1人)。

2 デング熱はウイルスを持っている蚊に刺されることで感染します。日本の厚生労働省によりますと,デング熱は,予後は比較的良好な感染症ですが,希に患者の一部に出血症状を発症することがあり,その場合は適切な治療がなされないと,致死性の病気になります。台湾の衛生当局は,発熱,頭痛,関節や筋肉の痛みなどデング熱が疑われる症状が発生した場合には早期に医療機関で受診するよう注意を呼びかけています。

3 デング熱に予防接種や予防薬はなく,蚊に刺されないことが重要です。台湾の衛生当局は,長袖・長ズボンの着用,虫除けスプレーの使用の他,蚊の発生を防ぐために水が溜まった容器を放置しないことなどを呼びかけています。

<参考ウェブサイト>

 衛生福利部疾病管制署HP: https://www.cdc.gov.tw/rwd

 厚生労働省HP(デング熱に関するQ&A): 

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dengue_fever_qa.html