邦人盗難被害発生状況と防犯のポイント

●観光地,地下鉄等における盗難(すり)被害が多発しています。

●貴重品は分散して所持し,バッグ等のファスナーを閉め,体の前で所持することなどを心がけてください。

最近,邦人,特に旅行者の方が観光地,バスや地下鉄等において盗難被害に遭われるケースが増加しています。盗難被害発生状況と防犯のポイントは以下のとおりです。

1 盗難被害発生状況

(1)「すり」

サグラダ・ファミリアグエル公園などの観光地,バス・地下鉄車内や駅構内における,すり被害が多発しています。

(2)「偽警察官によるすり」

観光地において偽警察官による,すり被害が発生しています。

(3)「ケチャップすり」

路上や観光地において,被害者にケチャップや緑色の液体を服に付着させ,親切を装って拭き取っている間に,金品を盗まれる被害が発生しています。

(4)「置引き」

レストランにおいて,犯人が食事中の被害者に声を掛けてきて,注意を引きつけている間に,椅子等に置いていたバッグ等を盗まれる置引き被害が発生しています。また,ホテルや空港等において,チェックイン等の手続中に,荷物等を盗まれる置引き被害も発生しています。

(5)「車上ねらい」

高速道路のサービスエリアや路上等において,「タイヤがパンクしている」,「ここは駐車禁止場所だ」などと,言葉巧みに車から降車させ,その間に車内に積んでいた金品を盗まれる被害が発生しています。

2 防犯のポイント

基本的に,パスポート,現金等の貴重品は分散して所持した上で,以下の点にご注意ください。

(1)「すり」

観光地や公共交通機関等の人混みでは,「バッグ等のファスナー等を閉める」,「バッグ等は体の前で所持する」ことを心がけてください。

(2)「偽警察官によるすり」

偽警察官は,警察手帳のような物を一瞬だけしか示しません。「安易に所持品に触らせない」,「無視してその場から離れる」,「近くでパトロール中の制服警察官がいたら助けを求める」,「112番(日本の110番に相当)へ通報する」ようにしてください。

(3)その他

ケチャップすり」,「置引き」,「車上ねらい」のいずれについても,被害者が所持品から目を離した隙に盗難被害に遭っています。「所持品から目を離さない」,「食事中は常に所持品を膝の上に置く」,「各種手続中は所持品を体の前に置く」,「車から降車する際は必ずドアロックをする」ことを徹底してください。

バルセロナ日本国総領事館

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