カーニバルシーズンに向けた注意喚起

トリニダード・トバゴでは,2月中旬にカーニバルが開催されます。この時期にはトリニダード・トバゴに多くの観光客の方が訪れますが,同時に犯罪の増加する時期でもあるので,滞在する予定の方は十分に注意してください。

トリニダード・トバゴの首都,ポートオブスペインでは,2月12日および13日にカーニバルが開催されます。

この時期,海外から多くの観光客がトリニダード・トバゴ渡航しますが,例年犯罪のターゲットになる傾向があります。特に近年は,殺人事件などの凶悪事件の増加が顕著となっており,当地での滞在に慣れた方でも犯罪に巻き込まれないとは限りません。

一昨年には,カーニバル最終日の翌日に短期滞在中の日本人女性が遺体で発見されるという事件が起きました。

当地での滞在中,犯罪に巻き込まれないように対策をとることが重要ですので, 強盗犯やひったくり犯などに目を付けられないよう,以下の点に注意して行動してください。

・所持品・服装について

外出時に持ち歩く貴重品を減らすとともに,貴重品を人に見せない又は見られないように気を付けてください。

高価なアクセサリー,クレジットカード類及びパスポート等のIDなどは,持ち歩く必要性を吟味し,被害に遭ったとしてもその被害が最小限になるように工夫してください。また,クレジットカード類は盗難や紛失時の連絡先,カード番号などを控えておきましょう。服装も場所に合わせて過度に目立たない工夫をしましょう。

スマートフォンやカメラなども特に狙われやすいものの一つですので,路上等では取り出さない方が無難です。路上等で使用する場合は,目を付けられないよう,周りの状況に気を配ってから取り出してください。

・バッグや現金について

ATMで多額の現金を引き出す際や,店での支払い時などに財布や現金を見られて目を付けられ,被害に遭うこともしばしばあります。場所によってはバッグや財布を持たず現金のみをポケット等に入れて持ち歩くことで目を付けられない,又は被害を最小限度にすることが出来ます。

ショルダーバッグなどは,ひったくりに遭わないように体から離さない注意が必要ですが,比較的安全に思えるウエストポーチでも2人組みの1人から道を聞かれ,注意をそらされている最中に,もう一人からベルトを切られてひったくられるといった事案も発生しています。

またクレジットカードなどのスキミング事案もしばしば発生していますので,カードを使用する場所に気をつけること,また使用した記録をしっかり管理しておきましょう。

・立入り区域や移動手段について

ポートオブスペインのダウンタウンにおいては,日中・夜間を問わず拳銃強盗や発砲事件が多発していますので,極力立ち入らないようにしてください。

また,ポートオブスペインのダウンタウンを南北に走るシャロット・ストリート(Charlotte St.)よりも東側は,特に治安が悪く,地元の行政機関の職員でさえ立ち入りを躊躇するような地域ですので,絶対に立ち入らないようにお願いします。

上記の地域以外でも,最近では,従来比較的安全と考えられていた地域において日中でも凶悪犯罪が発生していますので,トリニダード・トバゴ滞在中はどのような場所においても犯罪の被害に遭わないよう十分に注意する必要があります。

移動手段については,日中・夜間を問わず,徒歩移動は控えてください。また,マキシーと呼ばれるミニバスや公共バスなどは危険ですので,信頼できるタクシー会社で予約したタクシーを利用するようにしてください。

感染症対策など

限られた場所に世界中からたくさんの人が集まる時期ですので,感染症流入,流行の可能性も考えられます。手洗い,うがい及び体調管理などの基本的な予防対策をとり,体調がすぐれないときは無理をしないようお願いします。

また,海外で病院を受診すると非常に高額の治療費が発生することもありますので,事前に海外旅行保険に加入することをお勧めいたします。

トリニダード・トバゴ日本国大使館(アンティグア・バーブーダセントクリストファー・ネーヴィスドミニカ国,セントルシア,セントビンセント,グレナダスリナムを兼轄)

住所:5 Hayes Street,St. Clair, Port of Spain, Trinidad and Tobago, W. I. (P.O.Box1039)

電話:628-5991

国外からは(国番号1-868)628-5991

FAX:622-0858

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