【緊急】メルボルンにおける車両暴走事件について

【ポイント】

●12月21日,メルボルン中心部において車両が暴走し19名の通行人が負傷する事件が発生しました。(邦人被害はありません。)

●警察当局の発表では,現在のところテロと関連付けられる情報等はなく,差し迫った脅威は認められないとのことですが,オーストラリアへ渡航・滞在される方は,同種の事件やテロ事件等に巻き込まれることのないよう十分注意するともに,最新の関連情報の収集に努めてください。

【本文】

1 12月21日午後4時30分頃,メルボルン中心部のフリンダース通りにおいて車両が赤信号を無視して交差点に突っ込み,横断中の歩行者に次々と衝突し19名が負傷する事件が発生しました。この事件で警察は車を運転していた32歳の男を逮捕し捜査中です。

2 現在の警察当局の発表によると,「容疑者の男は薬物使用歴や精神問題を抱えており,テロと関連付けられる情報等は今のところない。本件は単発の事件と考えられ,今後予定されているイベントについても差し迫ったテロの脅威は認められない。」としていますが,クリスマスや年末年始を控え,同種の事件やテロ事件等が発生する可能性は否定できません。

3 オーストラリア政府によると,現時点における同国のテロの脅威レベル(「Probable」(起こりそうである),5段階中3番目)に特段の変更はありませんが,オーストラリアへ渡航・滞在を予定されている方または既に滞在中の方は,従来以上に安全に注意する必要があることを認識し,外務省の発出する海外安全情報及び報道等により,最新の治安情勢等,渡航・滞在先について最新の関連情報の入手に努めるとともに,改めて危機管理意識を持つよう努めてください。テロ,誘拐等の不測の事態に巻き込まれることのないよう,上記の場所に限らず,特にテロの標的となりやすい場所(スポーツ施設,観光・リゾート施設,デパートや市場,公共交通機関等不特定多数が集まる場所,政府・軍・警察関係施設等,)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等,安全確保に十分注意を払ってください。

4 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

5 なお,テロ・誘拐等の対策に関しては,以下も併せてご参照ください。

(1) パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」

(2) パンフレット「海外における脅迫・誘拐対策Q&A」

http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html に掲載。)

(問い合わせ窓口)

○外務省

住所:東京都千代田区霞が関2-2-1

電話:(代表)03-3580-3311

・領事サービスセンター

(内線)2902,2903

・領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)

(内線)3047

・領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)

(内線)5139

・外務省 海外安全ホームページ

http://www.anzen.mofa.go.jp/

http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

○在ブリスベン日本国総領事館

住所:Level 17, 12 Creek Street, Brisbane, QLD 4000 Australia

電話:07-3221-5188

ホームページ:http://www.brisbane.au.emb-japan.go.jp/jp/

                     (了)