● マイアミの主要な総合病院は通常業務を再開しています。
● 避難所や自宅生活では脱水症に注意して下さい。
● 数週間に及ぶ避難生活では、メンタルヘルスに注意して下さい。
● 信号機が機能していない交差点では、一旦停止して左右を確認し、慎重に通過して下さい。
● 深刻な被害地区を除き、FPLは、東海岸地域は17日、西海外地域は22日までに、また、Duke Energyは17日までに電力を復旧させる予定です。
● 安全が確保でき次第、日本のご家族等にご自身の安否を連絡してください。
● 一部の空港では欠航や遅延が依然として発生しています。
● 一部地域で夜間外出禁止令が発令中です。
1.9月15日現在、マイアミにて国際部を有する主要総合病院は業務を再開しています。救急部は通常通り24時間体制で患者を受け入れており、外来診療も予約受付を再開しています。
・Jackson Memorial Hospital
http://www.jacksonhealth.org/home.asp
・University of Miami health system
http://www.umiamihospital.com/
・Baptist Hospital of Miami
https://baptisthealth.net/en/facilities/baptist-hospital-miami/pages/default.aspx
・Mercy Hospital
・Mount Sinai Medical Center
https://www.msmc.com/mount-sinai-medica-center-main-campus/
2.停電が遷延し、室内の空調設備が適切に作動しない環境では、脱水症が誘発され、熱中症へと進行し重篤な状態に陥る危険性がありますので、熱中症に対する対策を講じて下さい。熱中症を疑う症状としては、眩暈、立ち眩み、生あくび、大量発汗、口渇感等であり、さらに進行すると頭痛、筋肉痛、こむら返り、嘔吐、意識障害、血圧低下等を認めます。対策としては、窓を開けるなど風通しの良い状況を作る、体の締め付けが少ない衣服を着用する、こまめな水分補給等が重要です。摂取する水分に関し、予防であれば水で結構ですが、手当となるといわゆるスポーツ飲料等、少量のブドウ糖、塩分が含有されているものが入手可能であればそちらを、応急処置としては、1,000mlの飲料水に、砂糖40グラム(大匙約3杯)と塩3グラム(小匙約半分)を加えたものが有効です。
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201206/2.html
3. 非日常的な避難生活が長期化すると、プライバシーの問題、睡眠の質・量の問題、閉塞された空間での単調な生活等の要因で、様々なストレス反応を引き起こし鬱病を発症することもあると報告されています。メンタルヘルスに変調をきたすのを回避するために、各自それぞれに合った、例えば新鮮な空気を吸いに外に出てみたり、体を動かす、誰かと会話するなど、少しでもストレスを緩和する工夫をする事をおすすめします。
4.ハリケーンの影響による浸水、倒木、大規模停電、信号機破損、地元当局による各種交通規制等の影響のため、フロリダ州各地で道路の通行に様々な支障が生じています。依然として信号機が機能していない交差点が各地に多数存在します。安全のため、滅灯信号機の交差点では、いったん停止の上、安全を確認しつつ、通過するよう注意願います。車で移動する際は、交通事故、パンク、ガス欠等の各種トラブルに十分注意し、ご自身の安全を最優先として適切に判断、行動してください。
※ 交通状況の確認は、以下のフロリダ州交通局(FDOT)の「FLORIDA 511」ホームページ等を参考にしてください(511番に電話も可能)。
5.フロリダ州内の在留邦人及び旅行者の皆様におかれましては、最新のハリケーン通過後の情報の入手に努め、地元当局からの指示、外出禁止令等にしたがってご自身の安全を最優先とし、適切に判断・行動してください。
6.現在もフロリダ州各地において、162万世帯以上(15日15時時点)の大規模な停電が継続しています。フロリダ州の最大手の電力供給会社であるFPLは、深刻な被害を受けた地区を除き、17日夜までに東海岸地域、22日夜までに西海岸地域が復旧予定、また、Duke Energyは、一部の地区を除き、15日夜までに東部地域、17日夜までに中央及び北部地域を復旧予定、Tampa Electricは17日夜までに復旧予定であると発表しました。
なお、停電中に密閉された部屋での発電機の使用やガスコンロの使用は、火災や一酸化炭素中毒等の危険があるので非常に危険です。絶対にお止めください。
※ フロリダ州危機管理局発表の同州内の停電状況一覧表(「Power Outages」)
http://www.floridadisaster.org/info/
※ FPLホームページ
https://www.fpl.com/my-account/web-outage.html#wors/mainTab/phoneTab
※ Duke Energyホームページ
https://www.duke-energy.com/outages
※ Tampa Electricホームページ
7.フロリダ州内各地において大規模な停電及び通信障害が継続しているため、日本のご家族等から皆様の安否を心配するご相談が当館に寄せられています。つきましては、ご自身の安全が確保でき、連絡が可能な状態になりましたら、できる限り早い時点で、ご自身の現状等について日本のご家族等に電話やメール等で連絡するようお願いします。
8.ハリケーン通過後、引き続き各地でガソリン不足が問題となっている一方、フロリダ州知事によれば、ガソリン供給体制の回復に優先的に取り組んでおり、主要港はすでに開港し、燃料輸送船が到着している模様です。今後、港からガソリンスタンドへの陸上輸送により、各地で徐々に供給体制が回復することが見込まれます。
9.一部の空港では、ハリケーン「イルマ」の影響による欠航や航空ダイヤの乱れが残っています。空港に移動する前にインターネット上で空港当局の公式ツイッターやホームページを確認することは勿論、航空会社のホームページでご自身の座席を確保した上で最新の運行状況を確認してから行動するなど、慎重に対応してください。米系大手航空会社であれば、日本語での電話番号もあります。また、ご自身の航空券を手配された旅行代理店にも相談してみてください。
・マイアミ国際空港
・オーランド国際空港
・フォートローダーデール・ハリウッド国際空港
・パームビーチ国際空港
https://twitter.com/PBI_Airport
・タンパ国際空港
・ジャクソンビル国際空港
https://twitter.com/JAXairport
・タラハシー国際空港
https://twitter.com/iFlyTallahassee
・ペンサコーラ国際空港
https://twitter.com/flypensacola
※ 米系大手航空会社日本語電話番号
・アメリカン航空(日〜木:8〜13時、金・土:8〜20時(いずれも東部時間))
+1-800-237-0027
・デルタ航空(毎日:24時間)
+1-800-327-2850
・ユナイテッド航空(月〜金:8〜22時、土・日:9〜22時(いずれも東部時間))
+1-800-537-3366
10.一部地域で安全確保・治安維持を目的とする夜間外出禁止令(Curfew)が引き続き発令されています。これに違反した場合、状況によっては地元警察に身柄拘束される可能性もあります。フロリダ州内の治安は維持されており、地元警察当局も災害復旧に向けて鋭意対応していますが、報道によると一部地域では略奪等も発生している模様です。夜間外出禁止令を遵守することは勿論、各種犯罪被害に遭うことのないよう、夜間・早朝の外出は控え、治安の悪い人気のない場所には立ち入らないなど、安全に十分注意して行動してください。
※ 郡レベルで外出禁止令が出されている郡のリストは下記のCurfewsに掲載されています。市レベルの外出禁止令の発令状況については各郡のホームページ等をご確認ください。
http://www.floridadisaster.org/info/
11.一部地域では、水道水が汚染されている可能性があるため、水道水煮沸勧告(Boil Water Advisory)が発令されていますので、地元当局の情報を確認してください。
※ フロリダ州衛生局発表の同州内の水道水煮沸勧告一覧
http://www.floridahealth.gov/environmental-health/drinking-water/boil-water-notices.html
12.ハリケーン通過後には、電線が切断されて垂れ下がったり、水溜りに電線が入ったりするなど、感電の危険性がある上、道路冠水の影響により道路と水路の区別がつかずに車両水没事故の危険性もあります。また、倒木やがれき等による負傷、感染症、危険動物、危険物質の流出等も懸念されますので、地元当局の情報を参考にしながら、安全確保を最優先として慎重に行動してください。
※ 連邦緊急事態管理庁(FEMA)「ハリケーンへの備え」(HOW TO PREPARE FOR A HURRICANE)
13.連邦緊急事態管理庁(FEMA)は,ハリケーンに関連した虚偽の噂・窃盗・詐欺等に注意を呼びかけています。
https://www.fema.gov/hurricane-irma-rumor-control.
一例として、電力会社作業員を装った人物による住居内侵入がありますが、電力復旧のために電力会社の作業員が住居内に立ち入ることはないとのことですので、身分証の提示を求めるなど十分に注意して対応してください。
14.各種被害が発生した場合、避難用シェルターに避難した場合、その他のハリケーン関連のお問い合わせ等は、以下にご連絡ください。
※ 緊急連絡専用ですので、緊急を要しない一般的なお問い合わせ等は、ご遠慮ください。
丹沢(たんざわ):+1−305−781−4074
水谷(みずたに):+1−305−495−5063
15.当館からの「イルマ」関連の情報は、当館ホームぺージ及び領事メールで発信されています。外務省「たびレジ」(3か月未満の海外渡航者登録)への登録、または「在留届」(3か月以上の滞在者に義務付けられています。)の提出を実施していただきますと、領事メールの送信を受けられます。
※ 外務省「たびレジ」
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/
※ 「在留届」のインターネットによる電子届出システム
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/
● 外務省海外安全ホームページ(アメリカ合衆国(米国))の情報も参考にしてください。
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_221.html#ad-image-0
【問い合わせ先】
在マイアミ日本国総領事館
Consulate General of Japan in Miami
80 S.W. 8th Street, Suite 3200, Miami, FL 33130
電話:305-530-9090 FAX:305-530-0950
ホームページ:http://www.miami.us.emb-japan.go.jp
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