【緊急】重大ハリケーン「イルマ」の接近に伴う注意喚起(第3報)

● 今週末にかけてカテゴリー5の重大ハリケーン(Major Hurricane)「イルマ」(IRMA)がフロリダ半島に接近・上陸する可能性があり、フロリダ州内での甚大な風水害の発生が懸念される状況です。

● フロリダ州内全域に非常事態宣言が発令中です。また、キーウエスト等を含むモンロー郡では、6日(水)午前中から避難命令が発出されました。マイアミ等を含むマイアミ・デード郡では、7日(木)以降、政府機関、学校等が閉鎖されます。

● 最新の気象情報を入手し、風水害の発生に万全に備えてください。また、安全確保のため、地元当局からの避難指示等に従って適切に行動してください。

1.9月6日(水)14時(東部夏時間)、国立ハリケーン・センターは、ヴァージン諸島北方沖の大西洋上に位置するカテゴリー5の重大ハリケーン(Major Hurricane)「イルマ」(IRMA)について、今後数日間、カテゴリー4〜5の猛烈な勢力を保持したまま、西北西に進んだ後、10日(日)ころにフロリダ半島南端付近に至るとの予報を発表し、フロリダ州在住者等に対し、今後のイルマ関連の気象情報に注意するよう呼び掛けました。

◆ 重大ハリケーン「イルマ」の概要

※ 9月6日(水)14時現在(東部夏時間)、国立ハリケーン・センター発表

※ 詳細については、国立ハリケーン・センターのホームページをご確認ください。

http://www.nhc.noaa.gov/

○ 類型

重大ハリケーン(Major Hurricane):カテゴリー5

○ 最大風速

時速約185マイル(秒速約82メートル)

※ より強い突風を伴う。

○ 暴風圏

・ハリケーン級暴風圏(時速74マイル(秒速約33メートル)以上)は中心から約50マイル(約85キロメートル)

・熱帯暴風雨級暴風圏(時速39マイル(秒速約18メートル)以上)は中心から約185マイル(約295キロメートル)の範囲。

⇒ 日本の気象庁による台風の勢力の表現では、「大型」で「猛烈な台風」にほぼ相当。

○ 位置

・北緯18.5度、西経64.7度付近

・セントトーマス島(米領ヴァージン諸島)の東北東約20マイル(約35キロメートル)

・サン・フアン(プエルトリコ)の東約90マイル(約150キロメートル)

○ 中心付近の最低気圧

920ミリバール

○ 進行方向及び進行速度

西北西、時速約16マイル(時速約26キロメートル)

2.国立ハリケーン・センターの発表では、「イルマ」の影響によって、今後数日間、米国南東部沿岸の一部にうねりが押し寄せ、生命に危険を及ぼすような高波や離岸流が発生する模様です。また、現在の予報によると、今後「イルマ」は、9日(土)から10日(日)にフロリダ半島南端沖に至った後、進路を北に大きく変える模様であり、仮にフロリダ半島に接近、上陸して同半島を縦断する状況となった場合には、フロリダ州内に甚大な風水害がもたらされることが強く懸念されます。

3.以上のような重大ハリケーン「イルマ」に関する深刻な気象状況を受け、4日(月)、リック・スコット(Rick Scott)フロリダ州知事は、フロリダ州全域に非常事態宣言(state of emergency)を発令しました。

キー・ウエストに連なるフロリダ・キーズ、エバーグレーズ等が所在するモンロー郡(Monroe County)は、5日(火)正午、同郡緊急対策本部を設置するとともに、6日(水)には、旅行者及び住民を対象とする避難命令を発令しました。

マイアミ市等が所在するマイアミ・デード郡(Miami-Dade County)は、5日(火)12時30分、非常事態宣言を発令するとともに、7日(木)及び8日(金)の同郡政府機関・学校の閉鎖等を発表しました。

4.つきましては、フロリダ州内の在留邦人及び旅行者の皆様におかれましては、最新の気象情報の入手に努め、風水害等に万全に備えるとともに、警報・注意報等をもとに厳重に警戒して安全を確保してください。また、地元当局からの指示等にしたがってご自身の安全を最優先として適切に行動してください。

今後、フロリダ州内の各地において避難命令(evacuation order, mandatory evacuations等)が発令される可能性も高まっていますので、「イルマ」の影響が及ぶことが予想される地域に滞在されている方は、事前に安全な地域に避難したり、避難命令を念頭に置いた万一の対応に備えてください。避難する際は、予め日本の家族、勤務先等に連絡先や避難先を必ず連絡してください。ハリケーンの影響により、長期間の停電、断水等も予想されることから、食料、燃料、医薬品、衣類、現金といった災害備蓄品等を確認、補充してください。ハリケーン通過後には、電線が切断されて垂れ下がったり、水溜りに電線が入ったりするなど、感電の危険性がある上、道路冠水の影響により道路と水路の区別がつかずに車両水没事故の危険性もあります。また、感染症、危険生物、危険物質の流出、治安悪化等も懸念されますので、ハリケーンの通過中は勿論、通過後においても安易に外出することは厳に控え、地元当局からの安全宣言(all clear等)の発出を待つなど、安全確保を最優先として慎重に行動してください。

◆ 特に、6日(水)に避難命令が発令されたモンロー郡内の在留邦人及び旅行者の皆様は、ご自身の安全確保を最優先として、地元当局の指示にしたがって速やかに避難してください。また、マイアミ・デード郡内の在留邦人及び旅行者の皆様は、地元当局からの今後の避難指示に備え、情報収集、避難準備等を確実に実施してください。

【問い合わせ先】

在マイアミ日本国総領事館

Consulate General of Japan in Miami

80 S.W. 8th Street, Suite 3200, Miami, FL 33130

電話:305-530-9090 FAX:305-530-0950

ホームページ:http://www.miami.us.emb-japan.go.jp

※ 「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete