在ベネズエラ日本国大使館(デモに関する注意喚起)

安全情報No.13/2017年(野党支持者による大規模な抗議集会・デモに関する注意喚起)

野党連合MUDは,マドゥーロ大統領の退陣,憲法秩序の回復及び民主主義の尊重,諸選挙の実施等を求め,5月1日(月)メーデーの日に,ベネズエラ全土及びカラカスにおいて大規模な集会やデモを呼びかけています。

4月4日以降,野党支持者と国家警備軍(GNB)や国家警察(PNB)の衝突が相次いでおり,多数の死傷者や逮捕者が出ているほか,夜間には,貧困地区の一部住民が,店舗を襲撃したり建物に火を放ったりする等混乱を助長しています。

つきましては,不測の事態に備え,下記の情報をご参照頂き,集合場所付近には絶対に近づかないようにお願いします。

ベネズエラにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ

ベネズエラ日本国大使館

1 内容

野党連合MUDは,マドゥーロ大統領の退陣,憲法秩序の回復及び民主主義の尊重,諸選挙の実施等を求め,5月1日(月)メーデーの日に,ベネズエラ全土及びカラカスにおいて大規模な集会やデモを呼びかけています。

2 抗議集会の予定

(1)5月1日(月)午前10時頃より,東西の2つのグループに分かれる予定です。

ア 東側のグループは,フランシスコ・デ・ミランダ通り(チャカオ市,アルタミラ広場付近に多くの支持者が集まるものと予想されます)に集合した後,リベルタドール市にある最高裁判所(TSJ)に向けて,デモを実施する予定です。

イ 西側のグループは,ビクトリア通り(リベルタドール市,ベネズエラ中央大学南西付近)に集合した後,デモ隊は北上して,リベルタドール市の全国選挙評議会(CNE)本部まで目指す予定です。

(2)1日は,バスや地下鉄等の公共交通機関が全て閉鎖されるほか,フランシスコ・デ・ミランダ通り,フランシスコ・ファハルド高速道路,コタ・ミル高速道路(ボヤカ通り),ラ・グアイラ高速道路(マイケティア国際空港とカラカスを結ぶ高速道路),プラドス・デル・エステ高速道路等の主要道路が閉鎖されると思われます。

(3)セントロ地区では,これまで国家警備軍(GNB)や国家警察(PNB)が,道路封鎖や催涙弾等を使用して,デモの進入を阻止する構えを見せていたことから,今回もプラザ・ベネズエラやフランシスコ・ファハルド高速道路のベジョ・モンテ付近おいて,デモ隊との衝突が予想されます。

(4)また,デモ終了後,アルタミラ広場においてデモ隊が集合し,これを排除しようとする治安機関との衝突の可能性があるほか,カラカス首都圏1月23日地区,エル・パライソ地区,エル・バジェ地区,ペタレ地区等で,夜間,小規模の暴動や略奪,道路でゴミを燃やす等の騒擾事案が発生するおそれがあります。

                                

*報道によれば,政府・与党支持者も,同日,リベルタドール市等において,集会を予定しているようです。

3 注意事項

(1)抗議集会には,野党支持者と警察組織の衝突が予想されるほか,政府を支持する政府系武装組織(コレクティーボ)が,野党支持者を狙って,暴力事件を敢行するおそれがあります。集会の周辺には,絶対に近づかないようにお願いします。

(2)抗議集会・デモの時間や場所の変更の可能性もありますので,外出時には,事前に,外出先や経路の状況を確認して下さい。また,治安機関は,デモを制圧する際,たびたび催涙ガスを使用しており,催涙弾が人体に直撃して死亡する事件も発生しているほか,催涙弾の中には,劇症アナフィラキシーショック死や視覚障害,脳障害を引き起こす可能性のあるガスも含まれています。そのため,催涙弾が使用される場面に遭遇してしまった場合は,風上や建物内に避難するようにして下さい。

(3)現下の厳しい経済状況や治安の悪化もあり,当面,夜間早朝の外出及び不要不急の外出は控え,できる限り,食料品・飲料水等の備蓄に努め,やむなく外出せざるを得ない場合には,テレビ・ラジオ・インターネット等で,事前に外出先や経路の状況を確認するようにお願いいたします。

4 連絡先

ベネズエラ日本国大使館  電話:0212−262−3435