<ポイント>
全体として減少。
邦人被害はスリ(特にバッグの中から財布を窃取)が多い。
「自分は大丈夫」との過信は禁物。
在留邦人及び短期渡航者の皆様へ
平成29年4月26日
在アイルランド日本国大使館
件名:犯罪統計(2016年)
1 犯罪統計
アイルランド中央統計局が公表した2016年(1月から12月)の犯罪総件数は196,659件で,前年比12.6%減少しました。
犯罪別内訳は次のとおりです。
(1)車上狙い,自転車盗など 33,892件(-18.2%)
(2)万引き 21,544件(-5.1%)
(3)侵入窃盗 17,718件(-30.2%)
(4)薬物関連 16,104件(+6.5%)
(5)暴行・傷害 14,150件(-4.9%)
(6)自動車盗 4,885件(-24.4%)
(7)スリ・ひったくり 4,796件(-11.4%)
(8)詐欺・横領・背任 4,718件(-15.8%)
(9)脅迫・恐喝 1,858件(-12.0%)
(10)放火 1,638件(-5.6%)
(11)屋外強盗 1,345件(-16.0%)
(12)強制わいせつ 1,479件(増減なし)
(13)屋内強盗 919件(-23.6%)
(14)強姦 516件(-3.7%)
薬物関連と強制わいせつを除き,いずれも減少しています。
その理由の一つは,GARDA等によるテロ対策やギャング団抗争を主眼とした取り締まりが,一般犯罪の抑止に好影響を及ぼしていると考えられます。
2 在留邦人及び邦人旅行者の当館への被害報告
(1)最も多いものはスリ被害です。
被害場所はパブが多いですが,路上や電車内のほか,ショッピングモールや駐車場でも発生しています。
手口は,気がついたらバッグのチャックが開いており,財布や旅券が盗まれていたというものです。
<対策>
ア 厚手の長財布に多数のカードを入れている方が多いので,外出先に不必要なカード(使用予定のないクレジットカード,日本の自動車運転免許証,航空会社のマイレージカード,病院の診察券など)は持ち歩かない。
イ 犯人は,被害者が財布をバッグにしまうところから物色しており,被害者の後ろを歩いて窃取のタイミングを計ります。
このため,買い物で取り出した財布や貴重品をバッグの一番下(底)に収める。
ウ 両肩で背負うバッグの場合,人混みでは前で抱えて持つ。
エ 現金は一つの財布でなく,少なくとも二つに分散して持ち歩く。
(2)このほか,路上でのスマートフォンのひったくり,ニセ警官による窃盗事案の被害報告も寄せられています。
お問い合わせ先
○在アイルランド日本国大使館領事班
住所:Nutley Building, Merrion Centre, Nutley Lane, Dublin 4
電話:(351)1−202−8300
FAX:(353)1−283−8726
ホームページ
http://www.ie.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。