在モロッコ大使館からの注意喚起(テロ細胞の解体)

 12日,内務省は,ISILのためのリクルート活動を行っていた7名からなるテロリスト細胞を解体したと発表しました。

モロッコにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ

在モロッコ日本国大使館

1 12日に当局によって解体されたISILに賛同するテロ細胞の解体

(1)12日,内務省の声明によれば,中央司法捜査局(BCIJ)は,ISILに協力するテロリスト細胞を解体したと発表しました。この細胞は,7人で構成され,フェズとムーレイ・ヤコブ(フェズ北部の都市)で活動していました。

(2)調査によれば,この細胞のメンバーは,ISILの強化のために従事していたとして,最近解体された過激主義者のネットワークと関係を有していたことが明らかになっています。

(3)当局の家宅捜索によって,刀類,軍服,現金,電子機器等が押収されました。

(4)初期段階の調査によると,この細胞のメンバーは,シリア・イラクで活動するISIL作戦担当要員と調整しつつ,(モロッコ国内における)リクルート活動とモロッコ人志願兵のシリア・イラクへの派遣活動を強化していました。また,シリア・イラクへ送られたモロッコ人志願兵はISILのキャンプで軍事訓練に参加しているとされ,この細胞のリーダーは,戦闘技術を身につけさせるため,3名のモロッコ人過激主義者をISILに派遣するために最近資金援助を行ったことが明らかになっています。

(5)なお,この細胞のメンバーの一人の兄(又は弟)は,モロッコ・欧州の国で破壊工作を行う重要な計画を立てていたと有罪を宣告されており,他のメンバーの中には,ISILのためにシリアとイラクで戦闘している近親者がいました。

2 ついては,モロッコに渡航・滞在を予定される方は,上記の内容に十分留意し,モロッコ各地のいかなる場所においてもテロの脅威や不測の事態に巻き込まれる可能性があることを念頭に置き,最新の関連情報の入手に努めるなど細心の注意を払うようにしてください。特に,テロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設,モスクや教会等の宗教関連施設,公共交通機関,観光施設,ショッピングセンターや市場など不特定多数が集まる場所)は可能な限り避け,訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意してください。

3 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#  参照)

4 テロに関しては以下もご参照下さい。

(1)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」

(2)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」

(パンフレットは,http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html に掲載)

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在モロッコ日本国大使館

領事部

Service Consulaire

L'Ambassade du Japon au Maroc

39,Avenue Ahmed Balafrej, Souissi, 10170 Rabat, Maroc

TEL:+212-(0)537-63-1785

FAX:+212-(0)537-63-9560

E-mail: consulaire@rb.mofa.go.jp

在モロッコ日本国大使館ホームページ:http://www.ma.emb-japan.go.jp/index_j.htm

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