在ミュンヘン総領事館からのお知らせ(治安情勢)

平成29年1月〜3月の治安情勢について、メールマガジン第459号を発出いたします。

バイエルン州及びバーデン=ヴュルテンベルク州に在留、旅行される皆様(在留届、メールマガジン、たびレジ登録者の皆様)へ

ミュンヘン日本国総領事館

1.社会・治安情勢

(1)昨年中、バイエルン(BY)州、バーデン=ヴュルテンベルク(BW)州では、2件のイスラム・テロと3件の無差別殺傷事件が発生し、これらのテロ等により、少なくとも11人が死亡し、55人が重軽傷を負いました。

 本年に入ってからも、既に2件の無差別殺傷事件が発生しており、昨年に引き続き、イスラム過激思想に感化された若者によるテロ、薬物乱用者・精神疾患者による無差別殺傷事件等の発生が懸念されます。

(2)昨年中の難民申請件数は、BY州約8万2千件(16州中4位。前年比+1万4千件)、BW州約8万5千件(16州中2位。前年比+2万7千件)となり、一昨年を大きく上回りました。

(3)2月17日から19日までの間、BY州ミュンヘンにおいて、第53回ミュンヘン安全保障会議が開催されました。これに伴い1900人規模のデモが行われましたが、重大凶悪事件等は発生しませんでした。

(4)3月16日から18日までの間、BW州バーデン・バーデンにおいて、G20財務大臣会合が開催されました。これに伴い500人規模のデモが行われましたが、重大凶悪事件等は発生しませんでした。

2.重大凶悪事件発生状況

(1)2月25日(土)16時頃、BW州ハイデルベルク市街地のビスマルク広場において、ドイツ国籍、35歳の男子学生1人が通行人に車両(普通車のレンタカー)で突入し、1人を殺害、2人に軽傷を負わせました。

 突入後、犯人は車から降り、ナイフを持って事件現場から逃走しましたが、捜索中の警察官に発見されると、抵抗したために射撃されました。

 イスラム・テロや過激思想の背景はないとのことですが、現在も原因・動機は明らかになっていません。

(2)3月29日(水)11時15分頃、BY州レーゲンスブルク市街地のセント・カシアンス広場において、シリア国籍、23歳の難民男性1人が通行人にナイフで襲い掛かり、1人に重傷を負わせました。

 襲撃後、犯人は事件現場から逃走しましたが、他の通行人に取り押さえられ、警察に引き渡されました。

 現在のところ、犯人は精神疾患を有していると見られています。

(3)これまで重大凶悪事件に関する邦人被害は認知していません。なお、一般犯罪では、電車、メッセ会場における置引き、すり被害を数件認知しています。

3.テロ・爆弾事件発生状況

(1)2月8日、BY州オーバーバイエルン県において、過去にタリバン構成員として殺人行為に加わったとの理由で、アフガニスタン国籍、20歳の男性1人が逮捕されました。

(2)2月22日、BY州インゴルシュタットにおいて、イスラム国に資金提供したとの理由で、35歳の男性1人が逮捕されました。

(3)2月28日、BY州ニュルンベルクにおいて、アル・シャームに車両数台を提供したとの理由で、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ国籍、33歳の男性1人が逮捕されました。

(4)3月12日、BW州オッフェンブルクのディスコクラブに対するテロを予告したとの理由で、20歳の男性1人が逮捕されました。

(5)3月23日、BY州東アルゴイにおいて、過去にタリバン指揮官として殺人行為に加わったとの理由で、アフガニスタン国籍、30歳の男性1人が逮捕されました。

4 連絡先

 在ミュンヘン日本国総領事館

  HP:http://www.muenchen.de.emb-japan.go.jp/jp/index.htm

  電話:089-4176040

  FAX:089-4705710

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