ノルウェー政府による全国的な感染拡大対策強化措置の緩和(4月14日現在)

●4月13日、ノルウェー政府は、イースター休暇前に導入した全国的な感染拡大対策の強化措置を緩和するとのプレスリリースを発出しました。その概要は以下のとおりです。なお、この規制緩和措置は4月16日午前零時から適用されます。

1 総論

(1)現状認識

 ソールベルグ首相は、「イースター休暇中、国民が自身の行動に気を付け、感染が拡大しないよう団結し貢献したことで、社会再開計画の第一段階を実施することができる。」と述べた。社会再開計画の第一段階はイースター休暇前に導入された全国的な感染拡大対策の強化措置以前の措置に戻すことである。

(2)全国的規制措置と地域的規制措置との関係

 今回の全国的規制措置の緩和は、政府によって地域的規制措置が課されているオストランネ(Ostlandet)地方の地域やオスロ(Oslo)市やスタインヒャル(Steinkjer)市のように厳しい地域的規制措置が取られている自治体には適用されない。

 また、感染率の高い自治体は、感染状況を踏まえ厳格な規制措置の導入を検討しなければならない。

(3)社会再開計画第二段階への移行検討スケジュール

 ノルウェー政府は、5月前半に社会再開計画の第二段階への5月中の移行が可能か検討する予定である。

(注)社会再開計画とは、4つの段階を踏んで社会の正常化を図っていく計画であり、4月7日にノルウェー政府が発表したものです。詳しくは、以下のプレスリリースをご参照ください。

https://www.regjeringen.no/no/aktuelt/regjeringens-plan-for-gradvis-gjenapning-sammen-ut-av-krisen/id2842670/

2 全国に適用される新たな推奨措置

(1)一般

人との間に保つべき推奨距離を1mとする(現在は2m)。手を衛生的に綺麗に保ち、病気の場合には在宅するべきである。

(2)社会的接触

・すべての者は社会的接触を制限すべきである。

・他人と会う場合は屋外で会うことが推奨され、訪問客の受け入れは5人までを可とする。 すべての訪問客が生計を共にする家族である場合、6人以上の受け入れを可としてもよいが、人と人との距離を保たなければならない。(新規)

・保育園児及び小学生は、同じ班のクラスメイトからの訪問の受け入れを可とする。これに加え、子ども及び若者は1人又は2人の特定の友人からの訪問の受け入れ又は特定の友人を訪問することを可とする。

(3)旅行

・海外旅行は控えるべきである。厳に必要な渡航は可とする。

・不要な国内旅行は避けるべきである。感染の高い地域から移動及び高い感染地域への移動を避けることは、特に重要である。

・国内で所有又は賃貸している別荘又はホテルに旅行することは可であるが、可能であれば公共交通機関の使用を避けるべきである。

・通勤・通学は必要な移動と見なされる。

・比較的緩い感染拡大防止措置をとる自治体に移動する者は、自身が居住する自治体に適用される推奨事項に従うべきである。

(4)学校及び保育園

・学校及び保育園に対する措置は、黄色レベルとする。

(5)職場

在宅勤務ができる者は全員在宅勤務を行うことを推奨する。

(6)小売業界

(公衆保健研究所と締結された)各業界独自の業界基準および規制の要件を踏まえた感染拡大防止措置をとることを条件に開店できる。

(7)スポーツ及び余暇活動

・20歳未満の子ども及び若者は、屋内外を問わず、通常通り、余暇活動に参加することができる。この活動を行うに当たっては、1mの距離を保つ推奨措置の例外とすることができる。

・子ども及び若者が異なる自治体のスポーツチームと共にトレーニングを行っている場合、感染状況が許す限り、この自治体のスポーツチームと対戦することができる。(新規)

・20歳未満の子ども及び若者は、スキー等の身体的接触を伴わないスポーツに関し、同一のスポーツ地域から参加者が集う屋外スポーツイベントに参加することができる。

・大人は、1mの距離を保つことが可能な場合、最大10人までを上限とした団体屋内イベントを行うことができる。(新規)

・大人は、1mの距離を保つことが可能な場合、団体屋外イベントを行うことができる。(新規)

・トップアスリートは、屋内外を問わず、通常通りトレーニングを行うことができる。

(8)高等教育

・感染対策措置を強化することにより、キャンパスに登校することができる。(新規)

・教室及び図書館へのアクセスも可とする。(新規)

・大規模な講義及び集会は避けるべきであるが、小規模のグループ授業を行うことは可とする。(新規)

3 全国に適用される新たな規制措置

(1)個人的集会及びイベント

・異なる自治体から参加者が集うイベントは延期もしくは中止されるべきである。

・レンタルスペースでの誕生日パーティー等、自宅外で行われる屋内での集まりは最大10人まで、屋外の集まりは最大20人までとする。保育園児及び小学生は、必要な数の付き添いの大人と共に、同じ班のクラスメイトと会うことができる。

・指定された固定席のない屋内イベントでは最大10人まで、同一の自治体から20歳未満の参加者が集う屋内スポーツ文化イベントは最大50人まで(新規)を可とする。

・すべての者が指定された固定席に座る屋内イベントは最大100人までを可とする。(新規)

・屋外イベントは200人までとするが、各グループが2mの距離を保ち、参加者が指定された固定席に座る場合、200人ずつ3グループに分けた形で600名までを可とする。(新規)

・イベント運営者は、指定された固定席に座るイベントにおいて、生計を共にしない参加者が距離を保つための措置を講じることとする。要すれば、これを確保するために警備員を配置することとする。

・イベントにおけるアルコールの提供はレストランにおける措置と同一の措置が適用される。(新規)

(2)飲食業界

・アルコールは食事と共に提供される場合にのみ許可される。アルコールの提供は22時までとする。(新規)

・客の連絡先情報の登録(同意する者のみ)を行うこととする。

4 詳しくは、以下の4月13日付ノルウェー首相府、児童家族省、保健介護省、高等教育省共同プレスリリースをご参照ください。

https://www.regjeringen.no/no/aktuelt/regjeringen-starter-pa-forste-trinn-i-gjenapningsplanen/id2844380/

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ノルウェー日本国大使館 領事班

電 話: (+47)2201-2900

メール: ryouji@os.mofa.go.jp

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