ラオスにおけるH5N6型鳥インフルエンザのヒトへの感染例の確認

【ポイント】

〇3月26日付WHO西太平洋地域事務局の発表によると、2月28日、ルアンパバーン県においてH5N6型鳥インフルエンザのヒトへの感染が確認されたとのことです。

ラオスでH5N6型が確認されたのはこれが初めてです。

〇多くの場合,家禽等と直接接触しているヒトが感染します。

〇衛生環境に注意を払い,鳥との接触やリスクのある環境を避けることで感染を防ぐことができます。

【本文】

〇3月26日付WHO西太平洋地域事務局の発表( https://www.who.int/docs/default-source/wpro---documents/emergency/surveillance/avian-influenza/ai-20210326.pdf )によると、ルアンパバーン県においてH5N6型鳥インフルエンザのヒトへの感染が確認されたとのことです。ラオスでH5N6型が確認されたのはこれが初めてです。

〇昨年10月、南部サラワン県の1歳の女の子が今回とは異なるH5N1型鳥インフルエンザと診断された例が報告されています。

https://www.la.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00296.html

【症例】

2月28日、ルアンパバーン県の5歳の男の子がH5N6型鳥インフルエンザの症状を発症した。本件報告作成時点(3月26日)までに男の子との接触者で他に発症した例は報告されていない。

〇多くの場合,家禽等と直接接触しているヒトが感染します。

〇衛生環境に注意を払い,鳥との接触やリスクのある環境を避けることで感染を防ぐことができます。

【注意事項】

・農場や生きた動物を売っている市場を避ける。

・鳥に触れない。

・鶏肉と卵を食べる際には加熱調理されていることを確認する。

・アヒルの生血等の食品を食べない。

・食事の前後に手を洗う。

・鳥が生息する水域で泳がない。

・インフルエンザの予防接種を検討する(鳥インフルエンザを予防できないが,ヒトインフルエンザとの「重複感染」のリスクを減らす)。

・インフルエンザ様の症状(発熱、咳、倦怠感)を発症し,過去に鳥と接触歴がある場合は速やかに医師の診察を受ける。

鳥インフルエンザ(H5N6型)とは】

国立感染症研究所ホームページより https://www.niid.go.jp/niid/ja/id/2392-disease-based/ta/vird-flu/6926-vird-fluh5n6.html )

低病原性鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルスは1975年以降,広い地域で検出されていたが,高病原性鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルスの家禽での最初の発生は2014年であり,中国から報告された.2016年1月から同年12月20日までの期間に報告されたトリでのアウトブレイクは,5か国から50件である(韓国25件,ベトナム8件,中国7件,日本8件,香港2件).現在のところ,高病原性鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルスはヒトに感受性を持つような変異やタミフル耐性になるような変異は見られず,また,哺乳動物に対して病原性が強くなる性質を持つような変異も見られていない。鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルスのヒトへの感染は、2014年5月に初発例が確認され以後,2016年12月5日現在までに計16例(全て中国での例。うち死亡10例)の報告があ

る。ヒト-ヒト感染の報告はない.

【問い合わせ先】 在ラオス日本大使館領事班

開館時電話:021-414-400〜403

閉館時緊急電話:020-5551-4891

メール:consular@vt.mofa.go.jp

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