ニューヨーク市の地下鉄・バスを利用する際の安全対策について

 最近、ご承知のとおり市内の地下鉄での事件が多発しています。邦人の皆様におかれては、地下鉄やバスなどの公共交通機関のご利用の際には、改めて警戒を怠らないように、ご注意頂きたく以下のとおり御案内申し上げます。

1  最近の事件の概要

 2020年には、ニューヨーク市の地下鉄で24件の突き落とし事件(報道ベース)が発生しており、対前年比30%の増加を記録しています。また、今年に入っても、突き落とし事件を含めてニューヨーク市の地下鉄において引き続き以下のような事案等が発生しています。特に、今月12日に発生した連続殺傷事案を受けて、ニューヨーク市警は市内地下鉄(ホーム及び車内)に600名以上の警察官を追加配置することを発表しています。

・1月14日夜、「タイムズスクエア42番ストリート駅のNトレインプラットホーム」において、電車を待っていた男性が別の男性にホームから突き落とされた。

・1月27日夕方、「110番ストリート-セントラルパーク北駅」において、男性が電車を待っていた男性をホームから突き落とした。その場に居合わせた別の男性が線路に飛び降りて突き落とされた男性を救助しようとしたところ、突き落とした男性も線路に降りてきて揉み合いとなり、突き落とした男性は送電レールに触れ感電死した。

・2月12日朝から同13日未明にかけて、「Aトレイン」の通過する以下の場所で同一犯(精神障害の疑いがあり、すでに逮捕済み)による殺傷事案が発生して、2名が死亡、2名が負傷しました。

「ワシントンハイツの181番ストリート駅」のプラットホームにて、歩行器を押しながら歩いていた男性が刃物で切り付けられて負傷した。

「ファー・ロッカウェイのモットアベニュー駅」の地下鉄車内において、刺殺された男性が発見された。

「インウッドの207番ストリート駅」地下鉄車内において、刺殺された女性が発見された。

「西181番ストリート駅」において、階段で寝ていた男性が切り付けられて負傷した。

・2月16日朝にはハーレムの125番ストリート・フレデリックダグラスブルーバード駅プラットフォームにおいて、また、お昼過ぎには42番ストリート・8番アベニュー駅付近のEトレイン車内で、アジア系女性が殴られる事案2件が発生した。

2 NYPDによる安全対策案内

 今般、ニューヨーク市警察よりも、地下鉄・バスを利用する際の安全対策について以下のとおり情報提供がありました。在留邦人の皆様におかれては安全対策の参考にしてください。

地下鉄

皆様の安全のために

グリーンライト:地下鉄を利用する際は、駅員が24時間常駐しているグリーンライトが点灯されている入口を使用すること。

列車を待つ時の注意点:オフピーク時は駅員のブースから見える位置の「待機エリア」で電車を待つこと。

プラットホーム:プラットホーム端の線路際を歩いたり線路際に立つのを避け、できるだけ壁に近いところで待つ。

乗車に際して:人気のない車両に乗車しない。オフピーク時は車掌のいる車両に乗車する。可能であれば、常時、運転手や車掌のいる車両に乗車する。

居眠り注意: 車内やホームでは居眠りせず周囲に注意を払う。他の乗客と一緒に降車する。

ヘッドホン:地下鉄やバスに乗車する際、背後に誰が来ているのかが分からないので、ヘッドホンの使用は避ける。

地下鉄出入口: 人の出入りが多い出入口を使用する。

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事前の準備: 現金か有効なメトロカードを準備する。

スリに注意:ラッシュアワーの地下鉄やバスなど、混雑した状況では特にバッグに気を付ける

財布の保管:バックパックの外側のポケットやズボンの後ろのポケットに財布を入れて持ち歩かない。

乗車位置:車両の中央の座席に座る。ひったくりを避けるためにドア付近の座席に座らない。

貴金属類の携行: 強盗に遭う可能性があるので、宝石、現金、鍵等の貴重品を見えるように携行しない。貴重品は見えない位置に携行し、指輪の石は手のひら側に向けるようにする。

バスへの乗車: 縁石から離れた位置でバスを待つ。バス前方に座るようにする。

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警戒を怠らない: 常に警戒を怠らず周囲に注意を払うことが重要。

直感に従う: 不審な場所や人物であると感じたら速やかにその場から立ち去る。

【NYPD作成フライヤー】

https://www1.nyc.gov/assets/nypd/downloads/pdf/crime_prevention/NYPDcptips_SubwayBus.pdf

https://www1.nyc.gov/assets/nypd/downloads/pdf/crime_prevention/NYPDcptips_TransitSafety.pdf

3 「ニューヨーク安全マニュアル」

 安全対策の参考として当館ホームページには「ニューヨーク安全マニュアル」(https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/j5/index.html)を掲載しています。同マニュアル の「 事 件 や 事 故 に 巻 き 込 ま れ た ら 」( https://www.ny.us.embjapan.go.jp/jp/j5/nyanzen-manual_2019.pdf)には、以下のとおり緊急時の連絡先等を記載しておりますのでご活用ください。万が一、犯罪被害に遭われた場合には、警察に被害を届け出るとともに、当館にも通報いただくよう重ねてお願い致します。

・警察・消防・救急は全て「911」です

 緊急時には「911」をダイヤルし(公衆電話ではコイン不要)、オペレーターに緊急事態の場所と内容(警察・消防・病院の別)を告げます。英語で説明できない時には「ジャパニーズ・プリーズ」と告げれば、日本語通訳サービスを介しての通話が可能です。緊急時以外 には、「911」ではなく管轄の警察署へ直接連絡しましょう。

総領事館への通報

 思わぬ事態に遭遇しお困りの方は、総領事館の「邦人援護担当官」へご連絡ください。週末・休日は緊急時のための 24 時間対応可能な電話システム(日本語オペレーター対応)も導入しています。

在ニューヨーク総領事館

電話:1-212-371-8222

 弁護士、通訳に関する情報は、当館ホームページの下記 URL からご覧になれます。

○弁護士情報: http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/l/bengoshi_list.html

○通訳者情報: http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/en/o/q2_list.html

 当館 HP には昨年9月15日付の領事メール「外出時等の安全対策に関する注意点について」(https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/files/100094083.pdf)等も掲載しておりますので 併せてご活用ください。

 万が一、犯罪被害に遭われた場合には、警察に被害を届け出るとともに、当館にも通報いただくようお願い致します。(1-212-371-8222)

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■ 本お知らせは,安全対策に関する情報を含むため,在留届への電子アドレス登録者,「緊急メール/総領事館からのお知らせ」登録者,外務省海外旅行登録「たびレジ」登録者に配信しています(本お知らせに関しては,配信停止を承れませんのでご了承願います。)。

■ 本お知らせは,ご本人にとどまらず,家族内,組織内で共有いただくとともにお知り合いの方にもお伝えいただきますようご協力のほどよろしくお願いいたします。

■ 在留届,帰国・転出等の届出を励行願います。

緊急時の安否確認を当館から行うために必要です。

以下のURLをご参照ください。

http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/b/02.html

■ 在ニューヨーク日本国総領事館

299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171

TEL:(212)-371-8222

HP: http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/html/

facebook: https://www.facebook.com/JapanConsNY/

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