新型コロナウイルス対策(公衆衛生省記者会見ポイント:26日)

ベルギーにお住まいの皆様、及びたびレジ登録者の皆様へ

本日11時、公衆衛生省による記者会見が行われましたところ、主なポイントを以下のとおり御案内いたします。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省による記者会見動画) https://www.info-coronavirus.be/en/live-pressconferences/

【冒頭】

●ここ数日来、新規感染者数及び入院者数は増加傾向にある。死亡者数は一定である。現在、80歳以上の入院者数及び老人ホームでの死亡者数はより少ない。他方で、60歳代、70歳代の入院者数は増加している。

●また、1月初旬以降、国内の様々な場所で、多くの変異株、特に英国変異株と呼ばれる変異株を確認している。1/23時点での推定値として、新規感染者の10〜20%がこの変異株に関連していると考えている。しかし、この数値は慎重に捉えなければならない点を認識しておく必要がある。というのも、実際、系統発生学の分析に加え、感染のクラスターに由来する株を分析する傾向があり、かかる状況では、この変異体がより多く存在しているとの結果が得られることが想定されるためである。

●皆が承知しているとおり、ここ最近、ウイルスは我々に対し再び圧力をかけているのは明白である。この圧力は、異なる要因の増加に関連している。例えば、人々の近い距離での接触の増大、多くの人の移動(後述)、継続する季節の影響、つまり、今はまだ人々が基本的に屋内で時間を過ごす季節であり、潜在的に人が集まりやすいこと、そして、この新たな変異株に関連したより高い伝染性等が挙げられる。

●我々は、我々が良く承知している措置を以て、この変異種に対し反撃し、この状況の変化への対策をとることができる。我々はまだ、自らの堤防と防衛措置を強化することができる。我々は皆、何をしなければならないかや、機能する措置について承知している。例えば、接触制限。これは中国の諺ではないが、あなたに会わなかった人があなたに感染させることはない。我々はコロナに関連した諺を作ることができる。会うことが許されている制限人数以上の人に会い続けている人は、接触人数を3人までに制限する、家で仕事をする、そして何度言っても言い過ぎることはないが、少しでも症状のある際にはかかりつけ医に連絡し検査をしてもらうことが重要。

●我々は11月に状況に対応できたことを証明した。また、その後12月から1月初旬まで、その効果が長く持続したことを証明した。辛抱強さ、そして可能であればコロナ対策分野での我々の行動を増大させることにより、我々は春を迎え、より多くの人がワクチン接種を行っているであろう時期を迎えることができるであろう。その頃には、我々は社会の進化において全く異なる希望を持てるであろう。

●人の移動に関しては、通常よりも平均して12%減となっており、万聖節及びクリスマスの時期と同レベルとなっている。同数値は、フランダースでは比較的一定であり、ワロン及びブリュッセルでは低下している。全体的には、1/20以降増加傾向にある。ブリュッセル及びワロンでは、人々は仕事のため僅かに多く移動しているが、フランダースでは、仕事の移動に関しては一定である。しかし、全地域において、公共交通機関及び買い物のための移動は僅かに増加している。

【新規感染者】

●ここ7日間の1日当たり平均感染者数は2,120名で、前週と比較して5%増。この増加は、ブリュッセル首都圏地域(13%減)及びリュクサンブール州(10%減)を例外として、ベルギー国内全域でみられる。しかし、ブリュッセル首都圏地域の数値は、慎重に捉えなければならない。なぜならば、旅行者の帰還のピークが、新規感染者数の比較対象となっている前の週は、旅行者の帰国のピークであり、同地域では旅行者の帰還が特に多く、検査数が多かったため、直近の週の数値が低くなっているように見せているのである。それゆえ、(同数値は)一時的かつ不確実で人為的な現象である。

●最も増加率が高いのはリンブルフ州であり、25%増となっている。同州では6日間連続で増加しており、ここ3日間で増加率はますます高くなっている。

●先週、新規感染者の絶対数が最も多かったのは、これまでと同様、アントワープ州であり、東フランダース州及び西フランダース州も同様である。

●年齢層に関しては、増加率が最も高かったのは子どもの層であり84%増、成人に関しては18%増であった。これは部分的には、当然ながら一つの現実ではあるが、現在、学校でのクラスターに関し大規模な検査実施の戦略を採っているという事実が反映されているためでもある。同戦略が採られたのは、現在、新規感染者の数値に関し、5人に1人が子どもまたは(10歳代の)青少年であるため。

【新規入院者】

●入院者数に関して、ここ7日間での1日当たり平均人数は135名、前週と比較して17%増。この増加は事実上、国全体でみられる。新規入院者数の3分の1以上の36%を、東フランダース州及び西フランダース州が占めている。これにより、入院者総数は常に1,900〜2,000名の間に位置し、現在の数値は1,958名、うち集中治療患者は324名、そしてその60%が人工呼吸器を使用している。

●入院者総数は、時には増加、時には減少するなどしているが、現時点では前週と比較して1%減。集中治療患者数は一定の割合で減少し続けており、現時点では12%減。

【死亡者】

●死亡者数に関しては、同じレベルで増減を繰り返している。現在は1日当たり平均50名で、前週と比較して4%減となっている。冒頭で述べたとおり、老人ホームでの死亡者数は減少しているが、病院では減少していない。

【新検査戦略】(この部分のみKarine Moykens検査・追跡連邦間委員長。要点のみ。)

●変異株に対応するため、政府は、検査戦略を修正。今日ではより多くの検査実施が可能。ラボの92%近くが36時間以内に検査結果を提供でき、コールセンター及び現場での担当官による追跡システムは効果的に機能している。彼らは、陽性と診断された者の85%、高リスク接触者の87%に、それぞれ24時間以内に連絡をとっている。

●少しでも症状がある場合は、直ちにかかりつけ医に連絡をとることが非常に重要。現在、発症から医師への連絡まで2日以上かかっている状況であり、貴重な時間が無駄になっている。

●赤ゾーンから帰還する高リスクの渡航者は、10日間の検疫隔離が義務付けられている。

●1/2以降、ベルギーへの渡航者に対し、ベルギー到着時に1回目、7日後に2回目の検査が行われている。1/25以降、陽性者と接触した高リスクの者に対しても同様に、2回の検査が行われる。

●上記の全てのケース(渡航者及び高リスク者)において、1回目の検査結果が陰性の場合も検疫検疫を続ける。1回目の検査結果が陽性の場合、10日間の自主隔離を行う。以前は一定の条件下で7日間であったが判断にするには短く、10日間に延期されたもの。

●家族に感染者がいる場合にも検疫隔離を行わなければならない。1回目の検査結果が陰性の場合、高リスク接触の日から数えて10日間、検疫隔離を続ける。伝染のリスクがないとの確証を得られるのは、7日後の(2回目の)検査結果で陰性となった場合のみ。同検査で陰性の場合、検疫は終了となる。

【その他】

●次回の記者会見は1/29(金)11時予定。

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