新型コロナウイルス感染新規症例の発生(27日)

ベルギーにお住まいの皆様、及びたびレジ登録者の皆様へ

1 本日、ベルギー国立公衆衛生研究所が発表した新型コロナウイルスの感染傾向は以下のとおりです。

(1)感染者数(総数:567,532名)

・11月17日〜11月23日(注1)の平均:2,765名

・11月10日〜11月16日の平均: 4,363名

・変化:前週と比較して37%減少

(2)入院者数(3月15日以降の総数:41,728名)

・11月20日〜11月26日の平均: 256.9名

・11月13日〜11月19日の平均: 372.3名

・変化:前週と比較して31%減少

(3)死者数(注2)(総数:16,219名)

・11月17日〜11月23日(注1)の平均: 149.1名

・11月10日〜11月16日の平均: 189.6名

・変化:前週と比較して21%減少

(注1)直近の3日間(当館注:11月20日〜11月22日)の新感染者及び死者数については、まだ統合されていない。

(注2)すべてのタイプの場所(当館注:病院、老人ホーム等)における死者。

(4)Rt値(実効再生産数)(当館注:1名の感染者が何人に再感染させるかを表す値。一般に「1未満」であれば収束傾向にあることを示すものとされています。)

・11月20日〜11月26日:0.790

(参照アドレス:ベルギー国立公衆衛生研究所関連ページ(仏語))

http://covid-19.sciensano.be/sites/default/files/Covid19/Derni%C3%A8re%20mise%20%C3%A0%20jour%20de%20la%20situation%20%C3%A9pid%C3%A9miologique.pdf

2 本日、公衆衛生省による記者会見が行われましたので、主なポイントを以下のとおり御案内いたします。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省による記者会見動画)

https://www.info-coronavirus.be/en/live-pressconferences/

【冒頭】

●幸いなことに、この数日ないし数週間(の傾向)と同様、新規感染者数、入院者数、死者数の全てが現在減少している。

●2週間前の学校(授業)再開の影響は統計数字上見られなかった。

●他方、感染検査(実施方針)の調整により、高リスクの無症状者が再び検査を受けることが可能となったため、検査実施数が僅かな増加を示した。

【新規感染者】

●ここ7日間の1日当たり平均感染者数は2,765名で、(前週と比較して)37%減少、これは11日毎に半減する割合であり、このペースが継続すれば、現在議論において頻繁に耳にするクリスマスの祝祭にも関わってくるが、年末には新規感染者は1日当たり平均500名になると予測される。この数は、同時期に検知されるであろう高リスク接触の回数次第でもう少し増える可能性がある。

1日当たり500名というのは、現在の数値(2.765名)と比べて少なく見えるかもしれない。しかし、6月には同数値は5分の1(100名)であったことを強調しなければならない。6月そして5月は初夏で、屋外で多く時間を過ごす生活始まった頃であった。現在は初冬であり、屋内で時間を過ごすことが多くなるが、これまで何度も話してきた通り、ウィルスが好んで感染を広めるのも屋内においてである。

年末の祝祭の時期にどのような措置が執られていたにせよ、警戒したままでいなければならないのは明らかである。というのも、まだ多くの感染が起きており、ウィルスにとって好都合な環境となる時期に我々は突入するためである。

●幸いなことに、全ての地域、全ての年齢層で新規感染者数が減少している。年齢層に関しては既に述べた通り、(10歳未満の)子ども及び若年層において、それほど顕著ではないが数は減少していることを強調する。学校再開による大きな影響はない。地域別では、ブリュッセル首都圏地域やフランダース地域よりもワロン地域でより急速に減少している。但し、当初、ワロン地域でより多くの感染者がいたことを強調しなければならない。絶対数に関しては、エノー州が最多であり、次に東フランダース州、アントワープ州が続いている。

【新規入院者】

フラームス・ブラバント州を除く全ての州で新規入院者数は減少している。フラームス・ブラバント州では僅かな増加が見られるが、過渡的なものであることを望んでいる。ここ7日間での1日当たり平均人数は257名であり、(前週と比較して)31%減少、これは13日毎に半減する割合である。

●本日公表された入院者数は4,395名、集中治療患者数は1,034名。これらの数値は、到達したピーク時よりもかなり少ないが、5月初旬よりはかなり多い。5月初旬には、入院者数及び集中治療患者数は2分の1であった。5月初旬は、3〜4月の厳しい時期の後の最初の規制解除が行われた時期であった。

【死亡者】

●死亡者数も減少している。減少のペースが速まり、この点は少なくとも励ましになる。現在、1日当たり平均149名、(前週と比較して)21%減少となっている。

●死亡者数(の計上方法)についてはベルギーで多く議論され、大いに書き立てられてきたが、コロナが死因とされる死亡者の絶対数のみを見れば、ベルギーはチェコ及びここ最近ではブルガリアとともに欧州で最大となっている。

他方、超過死亡者数に関しては、例えば毎年この時期、ベルギーでの超過死亡者は(欧州の他国と)同様に増加している。または、仏、伊、西、スイス、スロベニア等、他の国でより多く増加している場合もある。このことは、EUの勧告にも拘わらず、国毎に死者数の計上方法に大きな差違がまだあることを示唆している。ベルギーでは現在、コロナに関連した死亡者の数は、コロナ蔓延が始まって以降、常に、超過死亡者数と一致する。

【老人ホームでの感染状況】

●老人ホームでの1000人当たり新規感染者数に関して、フランダース地域では微減、ワロン地域でも現在同レベルまで減少しているが、元の数値はより多かった。ブリュッセル首都圏地域では微増となっている。

(直近データ/ 前週)

フランダース: 21名/23名

・ワロン: 29名/45名 

ブリュッセル: 24名/19名

●全体としては、老人ホームの新規感染者数は徐々に減少しているが、まだ多いままであり、減少のペースは鈍い。

●現在、感染者が1名以上いる老人ホームの割合に関し、全体として数値は改善している。

(直近データ/ 前週)

フランダース: 37%/ 42%

・ワロン: 51%/ 63% 

ブリュッセル: 47%/ 50%

●10名以上の大きな感染クラスターのある老人ホームに関しては、3地域で全体的な減少が見られる。

(直近データ/前週)

フランダース: 17%/19%

・ワロン: 19%/28% 

ブリュッセル: 11%/15%

●数値全体を見ると、老人ホームの入居者にとって良い方向に向かっている。しかし、初夏の数値にまで再び下がることを期待したい。本日公表される措置がどのようなものであるにせよ、個々人の振る舞いにおいて十分警戒することが、皆で安全圏に進み続けることができるために重要である。

【その他】

●次回の記者会見は11/30(月)11時予定。

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https://www.be.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_merumaga.html

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■■ベルギー国立公衆衛生研究所では,新型コロナウイルスに関する感染者数等の情報を公表しています(毎日午前4時に更新)

https://www.be.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_200923-1.html

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【お問い合わせ先】

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住所:Rue Van Maerlant 1, 1040 Bruxelles, Belgique

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