新型コロナウイルス感染症関連情報(外出禁止措置の見直し、ヨルダン国内感染者数等:10月18〜20日分)

●政府は、9月16日以降、ヨルダンは感染拡大のフェーズに入ったとの認識を示しました。

●政府は、23日より、週末の包括的外出禁止措置を金曜のみ実施し、24日以降の夜間外出禁止時間を夜11時から朝6時まで(経済活動は夜10時まで)とすると発表しました。夜間の外出禁止開始時間がこれまでよりも2時間前倒しとなりましたので、ご注意ください。

●政府は、レストランでの人数制限として1テーブル当たり6人とするほか、今学期中は学校・大学の授業は遠隔で実施し、幼稚園は、本年中は閉鎖されると発表しました。

●政府は、新規感染者数につき、10月18日は1,520名(全て市中感染者)、19日は1,364名(市中感染者1,362名)、20日は2,035名(市中感染者2,031名)で、累計の感染者数は40,972名となったと発表しました。

1 20日、ハサーウネ首相等は記者会見を行い、感染防止措置等につき発表したところ、概要以下のとおりです。

(1)ハサーウネ首相及びアーイド・メディア担当相

 政府は、保健・感染状況のデータに基づいて、またあらゆる選択肢とそれらのあり得べき影響を検討し、以下の措置を決定した。

 ア 現段階では、長期間の包括的外出禁止は実施しない。

 イ 週末の包括的外出禁止に関しては、23日(金)以降、本年中は金曜のみに限定する。具体的な措置についてはこれまでの包括的外出禁止と同様のものとなる。

 ウ 夜間外出禁止に関しては、24日(土)以降、夜11時から翌朝午前6時までとし、経済活動は午前6時から夜10時までとする。

 エ 学校・大学・職業訓練校においては、今学期中は遠隔授業が継続される。来学期については、開始前に感染状況を基に再度検討される。学校における遠隔授業に関して、詳細は教育相により近日中に発表される(注:なお、ヨルダン大学は、外国人学生に対するオンラインでの登録を認めるとの副学長の発表が報じられています)。

 オ 教育省は、私立学校との協議で、遠隔授業が行われる期間中の学費を最低15%減額することで合意した。

 カ 幼稚園や文化施設は、本年中は閉鎖される。

 キ これらの措置は、感染状況に応じて定期的に見直される。

 ク 公衆衛生措置の実施、防衛令遵守のための監督が強化される。この関連で、首相は後日(2つの)新たな防衛令を発表する。

 ケ 防衛令に基づく罰則の適用は、今後厳格に行われる。監視・監督要員が増員される。

 コ 同じ車に、2世帯以上にまたがって3名以上が同乗する場合、マスクを着用していない者は摘発される。

 サ レストラン・カフェ等に関して、1テーブル6人までとし、各テーブル間は最低2mの間隔を開けなければならない。また、通常の収容人数の50%以下の客数のみ受け入れることができる。締め切った屋内での水たばこの提供が禁止され、(天気にもよるが)屋外での提供のみが認められる。

 シ 陸路でのヨルダン人の帰国オペレーションに関して、今週中に発表が行われる。

(2)オベイダート保健相

 ア 9月16日以降、ヨルダンにおいては、感染者数の急増が見られ、感染拡大のフェーズに入った。その後3週間の間に毎週新規感染者数が倍増した。

 イ インフルエンザ・ワクチンは十分な量の購入が行われる予定。また、コロナ・ワクチンについても注意深くフォローする。

 ウ 保健省は、ヨルダンにおける医療キャパシティを常に把握・研究し、キャパシティ増に努めている。現在追加で1300床が稼働可能な状態であり、うち集中治療室は709床。また、人工呼吸器は600基準備されている。これは、民間セクターや大学病院との協力を通じて更に増える可能性がある。

2 その他報道

 21日付報道によると、労働省内で感染者が出たため、労働省本省は1週間に亘り閉鎖されるとのことです。

3 ヨルダン国内感染状況

 ヨルダン保健省は感染者数を次のとおり発表しました。

(1)新規感染者数につき、10月18日は1,520名(全て市中感染者)、19日は1,364名(市中感染者1,362名)、20日は2,035名(市中感染者2,031名)で、累計の感染者数は40,972名となったと発表しました。内訳は次のとおり。

 ア 18日:計1,520名

   1,100名:アンマンで確認された感染者

   420名:イルビド(111)、アジュルーン(14)、ジェラシュ(4)、マフラク(3)、バルカ(64)、ザルカ(99)、マダバ(25)、カラク(74)、タフィーラ(11)、マアーン(8)、アカバ(7)で確認された感染者

 イ 19日:計1,364名

   901名:アンマンで確認された感染者

   461名:イルビド(149)、アジュルーン(40)、ジェラシュ(38)、マフラク(8)、バルカ(48)、ザルカ(62)、マダバ(11)、カラク(31)、タフィーラ(18)、マアーン(12)、アカバ(44)で確認された感染者

   2名:国外からの帰国者等

 ウ 20日:計2,035名

   1,218名:アンマンで確認された感染者

   名:イルビド(47)、アジュルーン(7)、ジェラシュ(20)、マフラク(35)、バルカ(53)、ザルカ(537)、マダバ(27)、カラク(36)、マアーン(40)、アカバ(11)で確認された感染者

   4名:国外からの帰国者等

(2)治療者数は、10月18日は139名、19日は94名、20日は117名。

(3)死者数は、10月18日は15名、19日は35名、20日は34名。20日、アカバで初めて死亡ケースが発生(70代持病あり)。

(4)PCR検査件数は、10月18日は20,097件、19日は24,575件、20日は25,496件を実施、総検査数は1,618,573件。

 本情報は、当局が公式に発表した最新情報等を中心に掲載しており、今後変更があり次第連絡いたします。

 現在の夜間外出禁止令は、深夜1時(経済活動は深夜12時まで)から午前6時までとなります。これを遵守して頂くようお願い致します。

新型コロナウイルス感染症の予防法について−

 まずは、一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。

 具体的には、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い、できる限り混雑した場所を避けてください。また、十分な睡眠をとっていただくことも重要です。

 さらに、人込みの多い場所は避けるとともに、屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごす際はご注意下さい。

外務省海外安全ホームページ

https://www.anzen.mofa.go.jp/

外務省海外安全ホームページ 新型コロナウイルス

(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域の行動制限)

https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報

https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/index.html

厚生労働省ホームページ

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

ヨルダン保健省 Hotline 06-5004545 / Corona Virus Free Line 111

https://www.moh.gov.jo/

ヨルダン保健省 新型コロナウイルス関連ページ(アラビア語

https://corona.moh.gov.jo/ar

在ヨルダン日本国大使館

領事・警備班:担当 入江 及び 武井

TEL:962−6−5932005

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