新型コロナウイルス関連情報(10月15日現在)

○ポイント

●10月14日午前0時から15日午前0時にかけて、新たな感染者数は合計745名(過去最多)、累計感染者数は10,683名です。

スロベニア国内における新型コロナウイルス感染症の実効再生産数は1.93と算出。

●本15日、スロベニア政府は、国内における追加的制限措置の導入について発表しました。詳細は本文3.を参照ください。

●保健省は、緊急を要しない医療サービスの中止に関する大臣令を発布しました。詳しくは本文4.を参照ください。

●感染拡大が続いています。引き続き、最新情報を入手し、感染予防に努めて下さい。

○本文

1.感染者数関連情報

 10月14日午前0時から15日午前0時にかけての新規感染者数は745名(過去最多)、入院者数221名、集中治療室収容者数40名です。関係当局によれば、これまで計272,240を検査し、計10,683名の感染が確認されています。死亡者数は1名増え、計176名です。

(地域別感染者数(前日からの増加人数))

スロベニア中心部       :3391 (+232)

ドレンスカ・ベラクライナ地方 : 703  (+77)

サヴィンスカ地方       :1501  (+96)

ポドラウスカ地方       :1246  (+72)

ゴレンスカ地方        :1225 (+117)

ポムルスカ地方        : 564  (+21)

オバルノ・クラシュカ地方   : 207  (+14)

ゴリシュカ地方        : 307  (+21)

コロシュカ地方        : 502  (+27)

プリモルスコ・ノトランスカ地方: 275   (+9)

ポサウスカ地方        : 264  (+29)

ザサウスカ地方        : 370  (+22)

その他調査中         : 129   (+9)

(内数名が外国人と報じられています。)

※(出典)スロベニア国立衛生研究所ホームページ

なお、以下のスロベニア国立衛生研究所のリンクでは、自治体別の感染者数が記載されています。

https://www.nijz.si/sl/dnevno-spremljanje-okuzb-s-sars-cov-2-covid-19

2.スロベニア国内における実効再生産数

 報道によれば、ヨゼフ・ステファン研究所は、スロベニア国内の新型コロナウイルス感染症の実効再生産数(1人の感染者が平均して何人に直接感染させるかという人数、1を上回る場合は感染が拡大しているという目安になる)は1.93であり、7.4日間で感染が倍増している計算となる旨発表しました。同研究所は、感染予防策が適切に機能していない状況であるとして、既に過去14日間における10万人あたりの感染者数は140人を超過、17日(土)には、入院患者が250人、集中治療を要する患者が50人を超えると予測しています。この数値は、政府アクションプランにおけるレッドフェーズ(参照https://www.si.emb-japan.go.jp/files/100101061.pdf)を発動する状況にあたります。

3.追加的制限措置の導入について

 本15日の政府の記者会見によれば、政府は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、以下の追加措置を講じる旨を決定しました。

(1)明16日(金)より、以下の地域が、レッド地域に指定されます。

スロベニア中心部(リュブリャナ市)、ゴレンスカ地方、ザサウスカ地方、ポザウスカ地方、サヴィンスカ地方、ドレンスカ・ベラクライナ地方

(2)明16日(金)より、レッド地域において制限措置が導入されます。

(a)レッド地域の住民は、その地域外への移動が禁止されます。移動制限の例外は、通勤、商用・農業目的の訪問、医療機関及び薬局への移動、親族の介護等を目的とした訪問、私有地への移動等、レッド地域から外国へのトランジット等です。レッド地域外からレッド地域への移動は禁止されませんが、移動の抑制が推奨されます。

(b)公的及び(結婚式等)私的のものを含め、全ての集会およびイベントを禁止

(c)屋外におけるマスク着用を義務化

(d)バー、レストラン等の飲食店の閉鎖(テイクアウト及びデリバリーサービス、宿泊施設における宿泊客に対する飲食提供等は可能)

(e)フィットネス、屋内スポーツ関連施設の閉鎖(登録された選手等の例外あり)

(f)理髪店におけるサービスは、一室一人ずつ客の入店に限られます。

(3)全国レベルで、以下の制限が導入されます。

(a)19日(月)より、小中学校(6年生以上)のリモート学習の義務化(当面は1週間で延長の可能性あり。特別支援教育等の例外あり)。高校及び大学も同様の手法が推奨されます。

(b)明16日(金)より、フィットネス、屋内スポーツ関連施設、理容室等への入場制限(20平方メートルあたり1名)。レッド地域については、レッド地域の措置が適応されます。

(c)そのほか、屋内公共スペースでの人数制限、飲食店の営業制限等の感染予防策は引き続き適用されます。

4.保健省、医療サービス提供にかかる大臣令を発布

 保健省は、緊急患者及び新型コロナウイルス患者のための医療体制を確保するため、医療機関に対して、検診等を含め予防医療サービスを一時停止または延期することを求める旨の大臣令を発布しました。例外事項は、子どもや若者の検診、妊婦等に対するサービス、労働者向け検診、癌検診等、サービスを延期することにより患者の健康に悪影響を及ぼす可能性のある予防医療サービスの提供です。本大臣令は、本15日より発効しています。

【参考情報】

1.新型コロナウイルス感染症に関連する各種問い合わせ先について

スロベニア政府はホームページで、以下の連絡先について紹介しておりますので、共有いたします。

(1)自主隔離(自己検疫)に関連する情報は、下記の保健省の連絡先から入手できます。

電話番号:+386 (0)1 478 68 48 (8時30分から15時30分まで)

メール:karantena.mz@gov.si

(2)健康に関する推奨事項と指示については、国立公衆衛生研究所にご連絡ください。また、国立衛生研究所のウェブページwww.nijz.siからも確認できます。

電話番号:+386 (0)1 2441 729

(3)国境通過に関する質問については、下記の警察のコールセンター(新型コロナウイルス関連の情報提供)もしくは、メールでお問い合わせください。

電話番号:+386 (0)1 514 70 01

メール:info.koronavirus@policija.si

(4)領事に関連する質問については、スロベニア外務省にお問い合わせください。

電話番号:+386 (0)1 478 20 10

2.外務省海外安全ホームページ

本サイトでは、各国・地域での新型コロナウイルスの発生状況、新型コロナウイルス(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限)等の情報を掲載しています。

https://www.anzen.mofa.go.jp/

3.たびレジ簡易登録

本サービスは、メールアドレスとメール配信を希望する国・地域を選択するだけで、当該在外公館から領事メールを受信することが出来ます。ぜひご活用下さい。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/register

4.スロベニア国立公衆衛生局は、国内状況や感染予防の方法等について公開しています。

https://www.nijz.si

(主にスロベニア語)

5.新型コロナウイルス感染症に備えて 〜一人ひとりができる対策を知っておこう〜(首相官邸

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html

6.新型コロナウイルス感染症に関する情報について(厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

7.リュブリャナ空港ホームページ

https://www.fraport-slovenija.si/en/Main

8.スロベニア政府の下記のツイッターアカウント等で、随時情報発信が行われておりますので、こちらもご確認ください。

●政府(英語):https://twitter.com/govslovenia

●政府(スロベニア語):https://twitter.com/vladars

(英語版と若干内容が異なります。)

●外務省:https://twitter.com/mzzrs

(主にスロベニア語)

●保健省:https://twitter.com/minzdravje

(主にスロベニア語)

Embassy of Japan in Slovenia /

Veleposlanistvo Japonske v Sloveniji

Trg republike 3/XI, 1000 Ljubljana

tel: +386 1 200 8281

fax: +386 1 251 1822

http://www.si.emb-japan.go.jp/

email: info@s2.mofa.go.jp