【緊急】大使館からのお知らせ(モンスーンによる豪雨、洪水被害に関する注意喚起)

【ポイント】

パキスタン気象庁は、28日(金)にかけて、カブール川(River Kabul)流域等において豪雨のおそれがあり、洪水が発生する可能性が高いと発表しています。当地ではここ最近、豪雨関連災害が多発し、全国で大きな被害が生じています。

○浸水地域における、感電及び感染症に注意してください。各種報道等にて、気象情報を把握するなど、安全に十分配慮した行動を心掛けるようお願いいたします。

【本文】

1 パキスタン気象庁は、28日(金)にかけて、カブール川(Kabul River)、ジェーラム川(Jhelum River)、チェナーブ川(Chenab River)、ラビ川(Ravi River)及びインダス川流域地区において、洪水発生のおそれがあると発表しました。上記流域での豪雨を受けて、ジェーラム川(マルガラ(Malgla)上流)、チェナーブ川(マラーラ(Marala)、ハンキー(Khanki)及びカーディラバード(Qadirabad)地域)では予想できないほどの大洪水が引き起こされ、チェナーブ川とラビ川のヌラフ地域、カブール川の支流でも中規模の洪水が発生する可能性があるとしています。

2 当地報道によると、8月19日夜から20日未明にかけて、パンジャブ州においてモンスーンの雨により、24人が死亡(大半は屋根や壁の崩壊が原因)、18人が負傷する被害が発生しているところです。

 また、その後の3日間降り続いたモンスーンによる雨で、南部シンド州、ハイバル・パフトゥンハー州、南西部バロチスタン州、パンジャブ州などで90人が死亡し、住宅1000棟が浸水する被害も発生するなど、当地ではここ最近、豪雨関連災害が多発し、全国で大きな被害が生じています。

3 地域によっては、モンスーンによる大量の降雨により地盤が緩んだことで家や道路が崩壊する、道路が冠水して交通網が分断されるなどの被害が発生することが予想されます。また、切れた送電線が水に浸かることにより、感電死するケースも過去発生しているようです。

4 特定の地域に限らず、このような被害をもたらす突然の豪雨が発生する可能性があることから、日頃から河川の氾濫による洪水被害や、豪雨による鉄砲水、土砂被害が発生した場合に備える必要があります。

5 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の注意事項を参考にしていただき、安全に十分配慮した行動を心掛けるようお願いいたします。

(1)テレビやインターネット等で、最新の気象状況や災害状況を確認する。

(2)豪雨時の外出を控え、増水した河川等には近づかない。

(3)崖付近においては、地盤の緩みから崖崩れが発生するおそれがあるため、早めの避難を心がけ、日頃から避難場所を想定しておく。

(4)洪水被害により、下水道が氾濫し、汚水を原因とする感染症等の病気が蔓延するおそれがあるため、衛生状況に留意する。

(5)切れて垂れ下がった電線及び水たまりの付近には近づかない。

6 なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○当館ホームページ:

http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○外務省海外安全ホームページパキスタン):

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_011.html#ad-image-0

○在留届及び「たびレジ」への登録のお願い

 海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにして下さい。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

○緊急時の連絡先:051−9072500(在パキスタン日本国大使館代表)