新型コロナウイルス感染症関連情報(ヨルダン国内感染者数等:8月23〜25日分)

●24日、政府は、28日(金)の包括的外出禁止について、必要性を精査しているところであると述べました。

●25日、政府は、学校・大学の新学期は定められた期日通りに始まり(学校は9月1日、大学は9月20日)、対面授業も行うと述べました。

●政府は、新規感染者数につき、8月23日は33名(市中感染者29名)、24日は30名(市中感染者28名)、25日は77名(市中感染者63名)で、累計の感染者数は1,716名となったと発表しました。25日には過去最大の感染者数を記録し、ヨルダン国内での感染者が増加傾向にありますので、引き続きしっかりと感染予防措置をとるようお願いします。

1 感染状況と規制

(1)24日、アダーイレ・メディア担当相等は記者会見を行い、感染拡大防止措置について以下のとおり述べました。

 ア 28日(金)の包括的外出禁止に関しては、引き続きその必要性を精査している。外出禁止を決定する場合には、可能な限り混乱を避けるため、事前に発表する。

 イ 25日正午から、サハーブ(アンマン南東郊外)を隔離する。これは、感染状況が安定するまでの措置である。サハーブ内の外出禁止時間は午後8時から午前6時までとなる。なお、サハーブにあるアブドッラー二世工業地区は稼働を続け、当該工業地区への出入りは、一定の条件の下で可能である。サハーブの住民は工業地区に出入りできない。

 ウ 25日から、ラムサー地区における感染状況の改善・安定を受け、同地区の隔離を解除する。

(2)25日、シャハーブ・アンマン長は、新型コロナウイルス感染症例が発見されたため、感染防止目的でアンマン市内において、マルカ南部及びサハーブの各3か所を含む計15か所の施設を隔離したと発表しました。

2 教育関連

 25日、アダーイレ・メディア担当相、ヌアイミー教育相、トーク高等教育相等は記者会見を行い、学校・大学の再開について以下のとおり述べました。

(1)アダーイレ・メディア担当相

 学校・大学は、衛生・予防措置が採られた上で、定められた期日(学校は9月1日、大学は9月20日)通りに始まり、学期中は対面授業が行われる。

(2)ヌアイミー教育相

 ア 授業は、衛生措置がとられる場合には、完全に対面で行われる。学校開始日は(定められた)期日(注:9月1日)のとおり。

 イ 教育省は日々保健省と調整を続けており、衛生措置に関して、教師や職員の指導を行った。また、学校には既に消毒された教材や必需品が準備されている。

 ウ 体育、文化活動、美術、社会技術等の活動は停止される。また、食堂は閉まり、短時間の休憩は、クラスごとに異なる時間に取られる。生徒の登下校は10分以上の間隔を開けて行われる。

 エ 十分な衛生措置をとることができない学校においては、対面・遠隔授業双方が交代で行われる。そのような学校では、日・火・木曜日と月・水曜日の交代制(毎週入れ替わり)や、授業時間の短縮が行われる。

 オ 感染が確認された地区では、対面・遠隔双方の混合で授業が行われる。授業のあり方は、地域の感染状況や学校の混雑具合によって変わる。

 カ 包括的外出禁止の課せられた地区に所在する学校では、授業は遠隔のみとなる。

 キ (学校で)感染が発生した場合には、遠隔授業に移行し、全ての生徒・教職員が自宅隔離を行う。

(3)トーク高等教育相

 ア 大学の学期は9月20日に開始し、学生は9月27日から出席する。私立大学におけるキャンパスでの対面授業は10月18日から行われる。

 イ バカロレア段階の全ての授業は遠隔(実験等はキャンパス)で、専門課程の授業はキャンパス内で行われる。また、大学院の授業は、対面・遠隔混合で行われる。

3 労働環境

 25日、バターイネ労働大臣は、記者会見で防衛令6号に基づき、隔離対象となった地域において経営者は、労働者の賃金を50%まで減額できると発表しました。

4 ヨルダン国内感染状況

 ヨルダン保健省は感染者数を次のとおり発表しました。

(1)新規感染者数につき、新規感染者数につき、8月23日は33名(市中感染者29名)、24日は30名(市中感染者28名)、25日は77名(市中感染者63名)で、累計の感染者数は1,716名となったと発表しました。内訳は次のとおり。

 ア 23日:計33名

   26名:アンマンで確認された感染者(21名は感染者との濃厚接触者、5名は調査中)

   1名:マダバで確認された濃厚接触

   1名:アカバで確認されたアラブ国籍の労働者(感染経路確認中)

   1名:94歳の女性(前日に感染が判明)

   4名:バーレーン(1名)、トルコ(1名)、サウジ(1名)、バングラデシュ(1名)からの帰国者

 イ 24日:計30名

   25名:アンマンで確認された感染者

   3名:ザルカで確認された感染者との濃厚接触

   2名:サウジ、米国からの帰国者(隔離中)

 ウ 25日:計77名

   57名:アンマンで確認された感染者(うち54名は感染者との濃厚接触者、3名は調査中、なお、57名のうち33名はマルカでの結婚式が原因。)

   6名:ザルカ(5名)、マアーン(1名)で確認された感染者

   14名:サウジ(4名)、バーレーン(2名)、イラク(1名)、UAE(2名)、米国(5名)からの帰国者

(2)治療者数は、8月23日は52名、24日は15名、25日は9名。

(3)PCR検査件数は、8月23日は7,827件、24日は7,468件、25日は10,569件を実施し、総検査数は763,137件。

(4)23日には94歳の女性1名、24日には99歳のヨルダン人女性及び治療のためヨルダンに滞在中であったアラブ人(イラク人)計2名の死亡が確認され、累計の死亡者数は14名。

 本情報は、当局が公式に発表した最新情報等を中心に掲載しており、今後変更があり次第連絡いたします。

 夜間外出禁止令は、午後11時(経済活動は10時まで)から午前6時までとなります)。これを遵守して頂くようお願い致します。

新型コロナウイルス感染症の予防法について−

 まずは、一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。

 具体的には、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い、できる限り混雑した場所を避けてください。また、十分な睡眠をとっていただくことも重要です。

 さらに、人込みの多い場所は避けるとともに、屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごす際はご注意下さい。

外務省海外安全ホームページ

https://www.anzen.mofa.go.jp/

外務省海外安全ホームページ 新型コロナウイルス

(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域の行動制限)

https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報

https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/index.html

厚生労働省ホームページ

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

ヨルダン保健省 Hotline 06-5004545 / Corona Virus Free Line 111

https://www.moh.gov.jo/

ヨルダン保健省 新型コロナウイルス関連ページ(アラビア語

https://corona.moh.gov.jo/ar

在ヨルダン日本国大使館

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