ムハッラム月及び宗教行事(アシュラ)に関する注意喚起

○ 8月21日(金)より約1ヵ月間はムハッラム月となり、8月29日(土)から30日(日)の2日間は「アシュラ」が行われます。

○ 特に「アシュラ」の期間中は、モスク等の宗教施設及び宗教行事が開催されている場所に近づかないよう注意してください。

1 パキスタンでは、8月21日(金)より約1ヵ月間、ムハッラム月(イスラム暦1月)となります(ムハッラム月の正確な開始日及び終了日は、月の見え方により決定されます。これによりアシュラの日程も変更となりますが、開始日から起算して9日目及び10日目がアシュラとなります)。特に、8月29日(土)から30日(日)の2日間は、イスラムシーア派にとって重要な行事「アシュラ(Ashura)」が行われます。

ムハッラム月、特にアシュラ及びその前後は、テロが発生する危険性が高まりますので、邦人の皆様におかれましては、以下の情報を踏まえ、慎重な行動をお願いいたします。

2 ムハッラム月の期間中、特に9日目から10日目のアシュラには、パキスタン各地でイスラムシーア派による行進が行われる他、2015年には、シンド州北部のジャコババードで行われたアシュラ関連の行進において、行進中のシーア派イスラム教徒22人が死亡する自爆テロ事案が発生しました。

3 特に、8月29日(土)から30日(日)の2日間にかけては、パキスタン各地で「アシュラ」に関連する大小様々な行進が行われる予定であり、治安当局は厳重な警戒態勢をとり、不測の事態に備えています。なお、上記1で紹介した事態が過去に発生したのはこの期間であり、宗派間衝突だけではなく、テロ事件が発生する可能性も否定できません。

4 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の注意事項を参考に、ご自身及びご家族の安全に十分配慮した行動を心掛けていただけますようお願いいたします。特に「アシュラ」の期間中は、モスク等の宗教施設及び宗教行事が開催されている場所に近づかないよう注意してください。また、パキスタン政府は期間中の新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関しても注意喚起を行っていますので、その点もご注意ください。

(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。

(2)行進や集会が行われている場所には、決して近づかない。

(3)移動途中等に行進等に遭遇した場合には、速やかにその場から離れる。

(4)攻撃の標的となりやすい場所(宗教関連施設、宗教行事開催場所、政府機関、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、報道機関には出来るだけ近づかないようにし、その他の場所(国連関係機関、外国資本等のホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、レストランやマーケット等)での用事についても、短時間で効率的に行なうように心掛け、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れるようにする。

5 地域にもよりますが、携帯電話サービスの利用制限が実施される可能性も考えられますので、他の連絡手段(固定電話、インターネット等)の確保についても確認願います。

6 なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○ 当館「安全情報配信用ツイッター

https://twitter.com/CGJapanKRC_SFT

○ 当館ウェブサイト

http://www.kr.pk.emb-japan.go.jp/j/

○ 外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン

http://www.anzen.mofa.ne.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_011.html#ad-image-0

○ 緊急時の連絡先

在カラチ日本国総領事館 電話(+92-21)3522-0800

【問い合わせ先】

在カラチ日本国総領事舘

電話:021-3522-0800 FAX:021-3522-0820

メール:japan.consulate.karachi@kr.mofa.go.jp