新型コロナウイルス対策(公衆衛生省記者会見ポイント:5日)

ベルギーにお住まいの皆様,及びたびレジ登録者の皆様へ

本日5日、公衆衛生省による記者会見が行われましたところ、主なポイントを以下のとおりご案内いたします。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省による記者会見動画)

https://www.info-coronavirus.be/nl/live-pressconferences/

1.暑さ対策

●(専門家発言)

今週残りから来週にかけて暑くなると発表されているが,感染の形態をしなければならない。ウィルスは,原則として,話をしたり,咳・くしゃみをすることにより,1.5メートル未満の距離で,飛沫感染しうる。感染された表面に手で触れ,その手を目,鼻,口に接することにより感染する。ウィルスは,長い間微粒子の形で空気に漂っており,空気感染は排除されないが,この形の感染は引き続き議論されており,非常に大きな感染形態にはならなそうである。換気がよくない場合に生じやすく,特に大きな声で話したり,歌ったり,叫んだりする場合である。

リスクを減らすためには,部屋をあけて換気をすることが重要。単純に窓を開ける,自然な換気が最も有効。暑くなると扇風機を使いたくなるが,飛沫が遠くに運ばれるので,家の中でのみ使用することが推奨されていること知っておくべき。感染者がいない状況でのみ使用してほしい。家の外では使わないでほしい。エアコンシステムは,空気が刷新されるのでむしろ感染リスクを避ける。新鮮な空気が送風されすることが重要。そうでなく,屋内の同じ空気を循環させる場合には感染リスクが高まってしまう。システムは,空気を外に排出できるものを用い,同じ空気を再利用させないものは使用してはならない。正しくメンテナンスされ,フィルター交換を定期的に行ってほしい。

●(モデレーター発言)

水を多く飲む,車移動の際にはペットボトルを持ち込む,涼しい場所を探す,屋内での激しい運動を避ける,日焼け止めを使うなどの暑さ対策を取るようにし,高齢者などの脆弱者や動物に注意を払ってほしい。このように生活は続くが,暑い中でもウィルスは無視できない。暑さ対策と共に,ウィルス対策を行ってほしい。例えば,公共交通機関,駅,店舗などで口・鼻を覆うマスクをすることは重要。暑い中でのマスク着用は不快だろうが,自分・他者を保護するのに有効。暑さの中のマスク着用が不快な場合,可能な限り,最も暑いタイミングの前後に移動することをお勧めする。

また,森,レジャー,海辺,プールなどでリフレッシュにいく場合には,他の措置と共に,1.5メートルの距離を確保してほしい。また,人が多くいる場合には,別の時間や別の日に訪問するようにしたほうがよい。社会的な接触を制限については,子どもを除き10名までであり,それ以上の接触は不可能。暑くても,「黄金律」を忘れないでほしい。

2.色識別コード

●(専門家発言)

メディアで多く議論になっている色識別コードについて。6月15日にEUは域内での国境開放を決定した。欧州内移動の安全のため,比較可能な感染レベルであり,比較可能なウィルス対策措置がとられ,国際的に有効なフォローアップ制度が存在していることが求められたが,必ずしもこの条件は満たされていないため,結果として,国家安全保障会議で地域ごとの色識別コードを導入することを決定。「青」は,感染拡大が制限されているもの。最近2週間の新感染者が人口10万人あたり20名未満,「橙」は20−100名,「赤」は100名よりも多いゾーン。これに,感染傾向や各国で講じられている措置などの情報も考慮して色分けを行っている。

「青」は,追加的措置なく自由に移動が可能。「橙」は,渡航自粛。「橙」から帰国する際には,検査・2週間の検疫が推奨される。

また,ベルギーではまだ認められていない祭事,フェスティバル,夜の飲み屋など,リスクのある活動に参加した場合さらに重要となる。「赤」は,渡航不可。「赤」から帰国する場合には,検査・2週間の隔離が義務となる。

評価ユニットは,週2回,シェンゲン圏内の地域ごとの評価を行っている。欧州をベルギーの各州とほぼ同じ規模である100万人から300万人の人口区分に分け,一般的にはEUROSTATで用いられているNUTS(領土ユニット統計分類)を利用。仏,ポルトガル,西については,まもなくクロアチア,スイスも含まれるがNUT3によって評価がもたらされる。NUT2は人口100万から300万,また,NUTS3は人口15万〜80万人口に対応している。

評価ユニットでは,スイスについては,2カントン(Vaut とValais)については,赤から緑に評価を変え,ジュネーブは引き続き赤という意見となった。この意見は,外務省にも通知され,毎日16時に更新される渡航情報に統合される。

注意してほしいのは,入国を望むベルギー人に対し,検疫や検査といった追加的な要請を行っている国があること。これらの措置についても外務省サイトの渡航情報に反映されている。

3.質疑応答

●(専門家発言)

(検査実施数中,陽性と判定された者の割合如何。)ベルギー全体で2.7%。最も高いのはアントワープで5.3%。また,ブリュッセル3.7%,リエージュ3.4%である。例えば,「症状がある者」と「陽性者と接触した症状がない者」,また,旅行に行く者と旅行から帰ってきている者等,カテゴリーに沿った割合がわからないため,この数字の解釈は難しいが,数字が高ければウィルスが多く感染していると言える。

●(専門家発言)

(新措置をどう見ているか)アントワープでは,引き続き陽性判定者が多いが,増加はゆっくりになってきているという印象。新措置の効果があったのかもしれないが,判断するのはまだ時期尚早であり,来週以降どのように変化するかを見る必要がある。残りの場所では,特にブリュッセルリエージュの感染が多い。

●(専門家発言)

(地方のレベルで新たなクラスターはあるか)今ベルギー中でウィルスが広がっている。より焦点を絞った措置をとる事ができるよう,クラスターを見つけることが重要。

●(専門家発言)

(我々は第2波の中にいるのか)「波」の定義は科学的に存在しない。4,5月に起きた感染増加とは全く異なるのは明らか。他方,現在の増加は,十分に懸念される。既存の措置がなければ,感染は大きく増加し,「第2波」の到来のリスクがある。

●(モデレーター発言)

(社会的グループについて,家族ベースではなく個人ベースとすべきではと問われ)家族の個人の行動は,家族のメンバー全体に影響するため,個人ではなく家族ベースで作業することが望ましいと考えている。

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ベルギー国立公衆衛生研究所では,新型コロナウイルスに関する以下の情報を公表しています(毎日正午に更新)

■感染者数

https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/tpRKB

■入院/退院者数

https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/uTSKB

■死亡者数

https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/QTSKB

■コミューン毎の状況

https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/giyUB

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https://www.be.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_merumaga.html

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【お問い合わせ先】

在ベルギー日本国大使館

住所:Rue Van Maerlant 1, 1040 Bruxelles, Belgique

電話:(02) 513-2340, 500-0580(領事部)

Fax :(02) 513-4633

ホームページ: http://www.be.emb-japan.go.jp/japanese/index.html

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