【緊急】2019年度南アフリカ犯罪統計と安全対策の徹底

●全体の発生件数は、過去10年で最低の件数ですが、増加している罪種もありますので、引き続き安全対策を徹底し、被害の未然防止に努めてください。

●また、セキュリティーコンパウンドなどの比較的安全とされている住居に対する強盗未遂事件も報告されていますので、十分注意してください。

1 2019年度(2019年4月から2020年3月迄)の南アフリカ犯罪統計が7月31日(金)に発表されました。発生件数総数は1,919,495件(前年比−4.7%)と減少しましたが、殺人、強盗、性犯罪は増加傾向にあります。殺人の多くは知人間の争いや犯罪組織の私刑によるものですが、強盗から転じて殺人に発展するケースもみられます。強盗のなかでも、トリオクライム(カージャック、非住居対象強盗、住居対象強盗)は微増し発生件数は高く、特にカージャックは前年比13.3%増で推移しています。

 また、特に凶悪犯罪が発生した地域を管轄する警察署は以下のとおりです。

 1) Cape town central(西ケープ州)

 2) Mitchells plain (西ケープ州)

 3) JHB central (ハウテン州)

 4) Honeydew  (ハウテン州)

 5) Park road (フリーステート州)

 つきましては、以下の点に留意して安全対策を講じるようにしてください。

(1)カージャック

○周囲の状況をよく注意しながら運転する。追尾がないか後方も随時確認する(特にショッピングッピングモールで買い物をした後やATMで出金した後)。

○停車中は特に周囲の状況に気をつける。前の車と十分に間隔をあけて停車し、いざという時に他の車線に脱出できるようにしておく。

○夜間の運転は控える(午後6時以降の発生が特に多い)。

○被害にあった際は抵抗しない(大半が拳銃やナイフなどの凶器を所持)。

(2)事務所・自宅等の侵入強窃盗

○警報システムやバーグラバーを設置・増設する等の警備強化を検討する。

○外出時や就寝時には、必ずアラーム式センサーを作動させる。

○警報システム等の警備機器が正常に作動するか、また、バーグラバーや鍵等に劣化が見られないか等、定期的に点検する。

○いざという時の通信手段を確保する(携帯電話を寝室や手元に置いておく、パニックボタンを利用する)、非常通報アプリなどを活用する。

○侵入に気がついても反撃や抵抗はせず安全な場所に身を隠す(大半が拳銃やナイフなどの凶器を所持)。

2 セキュリティーコンパウンドの外周柵を切断して敷地内に侵入した強盗未遂事件の報告がありました。身体に被害はありませんでしたが、住民に対し銃の発砲があったとのことです。比較的安全といわれるエリアであっても、上記安全対策を徹底してください。

2 万一、事件・事故等に巻き込まれた場合や、また未遂であったとしても、その概要を在南アフリカ日本国大使館に連絡してください。

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●在南アフリカ日本国大使館

 H P: http://www.za.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

 住 所: 259 Baines St, Cnr Frans Oerder St, Groenkloof, Pretoria

 電 話: +27 12 452 1500 領事・警備

 メール: consul@pr.mofa.go.jp

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