大連市における新型コロナウイルス感染症情報(7月23日大連市政府記者会見:感染者の増加等)

●23日午前、大連市政府は新型コロナウイルス肺炎に関する記者会見を開催し、さらに2例の感染確定症例と、12例の無症状感染者を確認したと発表しました。これにより、22日以降の確定例は3例となりました。

●また、大連市民に対して、必要がなければ大連を離れないこと、必要のない集団活動を極力減らすこと等を呼びかけています。

●なお、感染確定者1名と無症状感染者12名は、水産品加工企業の一つの作業場で密集していたとのことです。

●大連市政府は、大連湾地区(甘井子区)の16万人、金普新区馬橋子街道工業団地社区の2万人、西岡区工人村社区1万人にPCR検査を実施し、今後範囲を拡大していくとしています。

●文化・スポーツ施設等の閉館や映画館の再開停止など、市内の各地で感染対策を強化する動きが見られます。引き続き感染予防に努めるとともに、最新の情報に注意してください。

○7月23日大連市政府新聞弁公室記者会見のポイント抜粋(「大連発布」より)

(項番は当事務所で便宜的に付与しました。)

1.7月22日、大連市で新型コロナウィルスの現地診断例が発生したことを受け、疫学調査を行った結果、2例の感染確定症例と12人の無症状感染者が発見された。

2.現在、大連市は以下の疫病予防・コントロール作業に取り組んでいる。

(1)引き続き人員の調査範囲を拡大すること。市政府は、大連湾地区の16万人、金普新区馬橋子街道工業団地社区の2万人、西崗区工人村社区の1万人に対して核酸検査を行い、順次検査の範囲を広げていく。

(2)検査能力を拡大する。

(3)適時の宣伝を強化し、市民の科学的な防護、社交距離の確保、食品安全の注意を呼びかける。

3.市民の皆様に以下をお願いする。

(1)必要がなければ大連を離れない

(2)必要のない集団活動を極力減らすこと

(3)管理区域の住民は疾病コントロールの要求を厳格に遵守し、マスク着用、手洗いの励行、集会を減らすことをしっかり行う。

4.病例の紹介。

・症例1:男性、58歳、西岡区工七巷に在住。一人暮らしで、某海産品加工企業の社員(この企業は輸入及び国産の水産品加工、冷蔵等の業務を行っている)。同氏は、発病前14日間は大連を離れておらず、新型コロナウイルス肺炎の確定症例者や、重点地域との往来歴がある者との接触はないと述べている。7月16日に発熱、だるさなどの症状が現れ、自身で服薬しても改善が見られなかった。7月21日17時ごろ、大連市中心医院の発熱外来を受診し、22日朝に核酸検査陽性、当日大連市疾病予防コントロールセンターで陽性を再確認した。遼寧省の専門家グループの診断を経て、確定診断症例(普通型)とされた。現在、病状は安定しており、定点病院に転院して隔離治療を行っている。

・症例2:女性、39歳、既婚、甘井子区大連湾街道北山大楼に居住、大連開発区晋●(火へんに文)金属有限公司の従業員。7月21日17時ごろ、中国医科大学付属盛京病院大連病院で受診。22日朝に核酸検査陽性、当日市疾病コントロールセンターで陽性を再確認した。省専門家グループの診断を経て、確認症例(普通型)とされた。現在、病状は安定しており、定点病院に転院して隔離治療を行っている。

・症例3:女性,50歳,甘井子区大連湾街道に居住、自由職業。7日前に発熱、筋肉痛などの症状を発症。7月22日8時30分に遼漁病院を受診し、核酸検査は陽性。当日、市の疾病コントロールセンターの実験室で陽性を再確認した。省専門家グループの診断を経て、確認症例(普通型)とされた。病状は安定しており、定点病院に転院して隔離治療を行っている。

上記3例はいずれも発病前の14日間は大連を離れておらず、新型コロナウイルス肺炎の確定症例者や、重点地域との往来歴がある者や国外の者との接触歴はない。

発生後、大連市ではただちに疫学調査を行い、密接な接触者を確定し、両企業の従業員をその場で隔離管理し、直ちに核酸検査を行った。症例1の密接接触者を検査し、無病感染者12人を検出した。

5.市政府の措置

(1)応急処置計画に従った疫学調査、消毒等対応。

(2)人員を以下の3分類で管理。

ア. 濃厚接触者572人を特定。

イ. 濃厚接触者の濃厚接触者は自宅隔離及び核酸検査。

ウ. 症例者の生活軌跡と交わったり接触機会がある可能性があるものは自宅隔離及び核酸検査。

6.外部環境検出

(1)症例1の海産物加工企業の工場、冷蔵庫及び18店舗の直営店に対して停止し、冷凍食品、加工工場、寮、食堂、馬場、公衆トイレ、行政事務棟などの食品と環境サンプルを収集しました。その結果、多くの陽性が確認された。

(2)症例2の企業の作業場、食堂、公衆便所などに対してもすでに環境サンプリングが行われており、結果はいずれも陰性。症例の軌跡に関わる市場、店舗外環境、製品外装などをサンプル採取して核酸検査を行っている。

(3)確定的な疫病発生地点に対して終末消毒を展開する。

中山区、西崗区、甘井子区、金普新区、庄河市の17の疫病発生地点の終末消毒を行った。

(4)感染源調査

核酸検査陽性サンプルを国家、省の疾病コントロールセンターに送り、遺伝子検査を行い、既知の病原遺伝子と比較して発生源を確定する。

(5)市場管理。

7月22日、甘井子区市場監督管理局は、疾控部門から大連湾街道の某企業の冷蔵倉庫の従業員の状況の通報を受けた後、直ちに大連市市場監督管理局に報告。同企業の大連のすべての店舗を閉鎖させ、経営者の隔離を命じた。今後、市場監督部門は、企業の仕入れルートと販売ルートを双方向で追跡する。

7.注意喚起

・公共の場所、農貿市場、レストラン・食堂、工事現場、工場などの重点地点は更に疫病防止対策の実施を強化し、引き続き体温測定、行程カード・健康コードの監督を行う。密閉場所では通風を強化し、人員の集合の回避と手の衛生に気をつける。

・養老及び保育機構、監督管理場所、精神衛生機構は引き続き閉鎖管理措置を実施しなければならない。飲食部門は従業員の健康管理を厳格にし、飲食人員の間隔を確保し、場所の換気などの措置を厳格に実施しなければならない。各医療機関の発熱外来と予診分診は引き続き発熱患者と重点地域の入院者の管理をしっかりと行い、接触史の問い合わせと症状の監視を行い、適時に核酸検査を行う。

・市民の皆様には、発熱などの不調があれば、個人防護をしっかりと行い、発熱外来を受診していただきたい。

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【在大連領事事務所関連情報】

新型コロナウイルス感染症特設ページ

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○大連市における交通事情等

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※在留届及び「たびレジ」への登録のお願い

○3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。

 https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

○転出、帰国などされた方は、「転出(帰国)届・変更届」を提出してください(メール提出可)。

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○3か月未満の旅行や出張などの際には、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。

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