●7月12日(日)、マダガスカル政府が、新型コロナウイルス対策に関する発表を行いました。発表の時点での感染確認件数は累計4867件です。
●ラジョリナ大統領による新型コロナウイルス対策の状況や国家保健緊急事態の2週間の延長に伴う今後の措置等についての発表が行われました。
●事態は刻々と変わりますので、最新情報の入手に努めてください。
7月12日(日)の新型コロナウイルス対策に関するマダガスカル政府発表の主要点は以下のとおりです。
1 新型コロナウイルス対策オペレーション司令センター(CCO)による発表(13時)
(1)7月12日(日)の新規感染者は289人で、累計感染者数は4867人となった。新規快復者は91人で、累計快復者数は2378人となった。新たな死亡者1人で、累計死亡者数は35人となった。現在の入院者数は2454人(前日比で197人増加)で、重症者数は58人(前日比で8人減)である。
(2)新規感染289件の確認された場所は以下のとおり。
・249人:アナラマンガ地域圏
・9人:イタシ地域圏(アナラマンガ地域圏の南部に隣接する地域圏)
・7人:ディアナ地域圏(ディエゴスアレスの所在する地域圏)
・6人:アナランジルフ地域圏(トアマシナの北に位置する地域圏)
・4人:アロチャ・マングロ地域圏(ムラマンガの所在する地域圏)
・3人:アチム・アンジェファナ地域圏(チュレアールがある地域圏)
・3人:マジュンガ
・1人:ムルンダバ
・残り7件は場所の発表なし。
(3)新規快復者91人のうち,75人は自宅療養,4人はアノシアラ病院,6人はベフェラタナナ病院,2人はアンブヒミアンジャ病院(アンタナナリボ市内),4人がアチナナナ地域圏(トアマシナの所在する地域圏)で快復した。
(4)58人の重症者の入院している病院等は以下のとおり。
・33人:ベフェラタナナ病院(アンタナナリボ)
・13人:アノシアラ病院(アンタナナリボ郊外北)
・6人:アンドハタペナカ病院(アンタナナリボ)
・3人:フェヌアリヴ(アンタナナリボ郊外西)
・2人:アンチラべ
・1人:ボエニ地域圏(マジュンガの所在する地域圏)
2 ラジョリナ大統領による新型コロナウイルス対策の状況や国家保健緊急事態の2週間の延長に伴う今後の措置等についての発表(20時)
(1)現在の感染状況について
・大統領は,コロナにより亡くなった方とその家族への追悼の意を示すとともに、今こそマダガスカルの連帯を示す時であると呼びかけた。
・FLM(マダガスカル・ルター派教会)会長兼FFKM(全キリスト教評議会)会長,UNICEF関係者,国会議員等,様々な組織・機関の中でも死亡者が出ている。
・国会においては,11人の国民議会議員,14人の上院議会議員の感染が確認された。
・大統領府では7人の感染が確認された。
・大統領は,CCOにより公式発表されている数字の信頼性を保証した。
・アンドハタペナカ地区のヴィラージュ・ヴォアラに開設された新型コロナウイルス医療センターにて検査された人の約半数は陽性であった。
・医療専門家によれば,アナラマンガ地域圏における感染はまだピークに達しておらず,新規感染者が減少するのは8月末になる見込みである。
(2)今後の措置
・アナラマンガ地域圏(アンタナナリボの所在する地域圏)を含め,全ての地域において,現在とられている全ての措置が継続される。
・アナラマンガ地域圏内外への移動は禁止。また,家族行事を含む全ての集会も禁止。
・ディアナ地域圏(ディエゴスアレスの所在する地域圏)内外への移動も禁止。
(3)社会保障政策
・「Tosika Fameno」と呼ばれる食料及び必需品の配布政策は引き続き実施される。援助の配布は,国と連携している商業店舗にて行なわれる。
・15万世帯の最も脆弱な人々はすでに「Tosika Fameno」の支援を受けている。
(4)教育
公式試験は今年中に実施される。CEPE(初等教育修了試験)は9月1日、BEPC(中等教育修了試験)は9月14日から18日、バカロレア(高校卒業証明試験)は10月5日に実施される。
(5)「Covid-Organics」(CVO)について
・CVOまたは「CVO+」(カプセル錠剤タイプのCVO)の利用は,患者の同意に基づいている。患者が拒否する場合には,別の治療法が用いられる。
・大統領はCVOを服用した大多数の人は新型コロナウイルスに感染していない,また, CVOを服用したものの,新型コロナウイルスに感染した人は症状が重症化していない旨説明した。
(6)患者の受け入れ施設
・コロナ感染者の受け入れキャパシティを強化し,感染者数の急増に対処するため,新型コロナウイルス治療センター(CTC)が開設された。
・重症者は基本的に病院に入院し治療を受け,CTCは重症化していない患者を受け入れる。なお,CTCにも酸素濃縮器は備えられている。
(7)医療体制
・200近くの民間の診療所が新型コロナウイルス対策に協力し,患者の診察及び治療を行う。
・40人の私立病院の医師が,新型コロナウイルス患者対応を強化するため,国立病院に派遣される。
・新型コロナの症状の出ている人が適切な処置を受けることができるように,各区域(Arrondissement)ごとに診察施設が設置される。
・製薬工場「Pharmalagasy」は数週間以内に開設される予定。
事態は刻々と変わりますので、引き続き政府から最新情報の入手に努めるとともに、手洗い、うがい、マスク着用などの通常の感染症対策を行い、体調に異常がある方は早めの医療機関受診を心がけてください。
【参考:関連する日本のウェブサイト】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html
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