在留邦人の皆様へ:新型コロナウイルス関連情報(7月8日)

 7月8日までのカザフスタンにおける新型コロナウイルス関連情報は以下のとおりです。

1 カザフスタン国内感染者数等

●累計感染者数は51,059名です。

●累計死亡者数は264名です。

●累計快復者数は16,928名です。

(参考1)州・直轄市ごとの感染者数等,詳細は下記のカザフスタン政府コロナウイルス対策ページから参照可能です。

https://www.coronavirus2020.kz/ru

(参考2)世界各国のCOVID-19感染者数(WHO作成)は下記から参照可能です。

https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/situation-reports/

2 カザフスタン国内の新型コロナウイルスに関する報道等は以下のとおりです。

(注)以下は,一般的事項及び在留邦人のおられる都市の情報を中心に作成しています。

(1)新規感染者数

●7月6日に新規に確認された感染者数は1,109名(うち無症状649名),7月7日に新規に確認された感染者数は1,376名(うち無症状847名)です。

(2)トカエフ大統領の国民への呼掛け

●7月8日,トカエフ大統領は国民に対するアピールをTV放映し,カザフスタンにおける状況が難しい状況にあること、検疫不遵守に対し地方首長の責任を惹起すること、医薬品問題が近く解決されることを強調しつつ、7月13日をコロナウィルス死亡者への服喪の日に定める旨を発表しました。

(3)検疫・医療等

●国内の肺炎患者数

◎ギニヤト保健省次官は7日,国内に,コロナウイルスPCR検査で陰性だった肺炎患者2万8千名が入院中であると発表しました。うち98.9%が中等症状です。

◎ツォイ保健大臣は,マスメディア及び国民からの関心を受け,肺炎の感染者数及び死亡者数も発表できるよう検討する旨述べました。

エスマガムベトワ国家主任衛生医師は早くから,6月から急激に肺炎の発病率が高まっていることを述べていました。同氏によれば,2020年の1月―6月期の肺炎発病率は前年比55%も上昇し,6月の肺炎症例は前年の同じ月と比べて300%も急上昇した,とのことです。

◎2020年の6か月間での肺炎による死亡率は2019年の同時期と同じでした。同氏は,「2019年の上半期には1,780件の肺炎による死亡の症例があったが,2020年の同時期は1,772件だった。今年の6月には,628人が肺炎で死亡した」と述べました。

シムケント市保健局の発表では,1か月間で9名の医療従事者が肺炎で死亡しました。

◎アイテノフ・シムケント市長は水曜日のブリーフィングで,シムケント市内で医療従事者の間で累計569件のCOVID-19感染が確認されたと述べました。

●クリギノフ・ヌルスルタン市長は,火曜日のブリーフィングで「我々は病床数を増やすために努力している。検疫措置の開始時でヌルスルタン市で3か所の病院・1,000床で我々は稼働していたが,今は病院を13か所に,病床数を3,700床に増やした」と述べました。

◎同氏によれば,この他にCOVID-19と診断された妊婦のために特別な産院が開設された由です。

◎同氏は,国立医科学センターは補助的に240床を用意し,うち40床は蘇生病床であり,また心臓科学センターは重症患者のためにさらに60床を用意し,ホテル「Ramada Plaza」は補助的に500床を用意し,うち60%以上が既に患者によって占められていると述べました。

◎同氏は,「感染症の拡大状況が厳しくなった場合に備え,現在衛生医師が勤務している我々の教育施設の寮からさらに1,000床を期間限定で展開する準備をしている」と締めくくりました。

●マルジクラエフ・アクモラ州知事は,同州で累計160名の医療従事者がコロナウイルスに感染したことを伝えました。

◎同氏は水曜日のブリーフィングで「発病は市民の間のみならず,医療従事者の間にも広まっている。累計で43名の医師と119名の中間医療従事者が発症し,うち70%は異常レベルにある」と述べました。

..◎同氏は,「10か所の感染症病院と26か所の一時的病院で患者の治療が行われている。伝えられているような啓蒙活動にもかかわらず,最近3週間でのコロナウイルス感染症の発病例は4−5倍に増加した」と締めくくりました。

●サギンタエフ・アルマティ市長は薬局の医薬品をめぐる状況について述べました。

◎同市長は自身のフェイスブックで,「親愛なるアルマティ市民の皆さん! 薬局の中では行列と混乱が見られる。状況を説明させていただきたい。薬品の需要を安定化させるため,7月1日からパラセタモール26万箱,アスピリン9万8千箱,インガビリン3万5千箱,アジトロミシン2万2千箱,カルジオマグニルその他1万5千箱を含む47万5千箱の社会的に認定された薬品を薬局に搬入した。また体温計3万個を薬局に供給した」と述べました。

◎同市長の発言によれば,アスピリン30万1千箱,カルジオマグニル8万4千箱,パラセタモール7万3千箱,イブプロフェン4万2千箱,アモクシクラブその他2万6千箱を含む64万5千箱の社会的に認定された薬品が貯蔵されているとのことです。

◎同市長は「毎日105軒の薬局チェーンに薬を搬入しているにもかかわらず,薬がすぐに買い占められている。少なくとも(供給の)中断は起こらないだろう。7月末までにアスピリン120万箱,パラセタモール93万箱,イブプロフェン35万箱,インガビリン10万箱,アジトロミシン8万箱,タミフル4万箱その他を含む300万箱の医薬品を供給することが予想される」と述べました。

◎同市長は「市内の薬品市場でパニックが生じる理由はない。状況はコントロールされている。司法機関が動いている。ブローカーは罰せられるであろう」と市長は保証しました。

財務省の金融モニタリング委員会で,アルマティ市民たちが非合法なPCR検査試薬の売買を行った罪で逮捕されたことが言及されました。

◎委員会の広報部はフェイスブックで,「今年の7月7日に,アルマティ市警察とアルマティ市国家所得局の協力で,財務省金融モニタリング委員会のアルマティ市経済調査部職員の機動的な調査を実施したところ,PCR検査用試薬(COVID-19用)を許可なく組織的に売買していた人物を摘発し,逮捕した。逮捕された人物は7,000個ものPCR検査試薬を非合法に売買し,その総額は3,290万テンゲに上る。取り調べの過程で,補足的に輸送用の自動車が発見され,中国製の2,225個のPCR検査試薬が押収された」と伝えました。

カザフスタンは,COVID-19と闘うために他国から医師を招待する計画を表明しました。

◎保健大臣は,自国内の深刻な医療従事者不足に対応するため,カザフスタンは他国から医師を招くことを計画していると明かしました。

◎保健省は声明の中で,医療従事者の不足問題は,ツォイ保健大臣とアティラウ州保健部のオンライン会議中に浮上したものだと述べました。

◎同声明によれば,アティラウ州では医療従事者が278人不足しているとのことです。

◎外務省は,ロシアの疫学専門家,ウイルス学者および他の医師を含む32人の専門家グループがCOVID-19と闘うカザフスタンの同僚を支援するため,7月6日にヌルスルタンに到着したことを伝えました。

(4)生活等

●7月8日からアティラウ駅を発着する旅客列車の運行が休止されます。

◎「アティラウ―アルマティ1」間の列車のうち,アティラウ発の列車は7月9日から,アルマティ発着の列車は7月11日から運行が休止されます。「アティラウ―マンギスタウ」間の列車のうち,アティラウ発着の列車は7月8日から,マンギスタウ発着の列車は7月9日から運行を休止します。「アクトべ―アティラウ」間の列車のうち,アクトベ発着の列車は7月7日から,アティラウ発着の列車は7月8日から運行を休止します。「アルマティ2―マンギスタウ」間と「アティラウ―マンギスタウ」間の旅客列車に含まれる「アルマティ2―クリサルィ」間の定期直行便も,アルマティ発着の列車は7月5日から,クリサルィ発着の列車は7月8日から運行を休止します。

◎鉄道会社は「当該列車の切符を既に入手している乗客は,手数料なしで切符の払い戻しを全額受け取ることができる。切符の払い戻しは払い戻し規則と切符の購入方法により,現金もしくは非現金で決済される。」と伝えました。

◎既に7月5日にはアルマティ―サルィアガシュ間の列車が一時的に休止し,ヌルスルタン―アルマティ間,アルマティ―パヴロダール間,ヌルスルタンーオスメケン間,ヌルスルタン―ドスティク間の期間限定列車が削減されています。また郊外列車の22路線が一時的に運航を休止し,6つの「タルゴ」列車は一般車両が閉鎖されています。

(5)フライト情報

●ラスタエフ・民間航空委員長は7月5日に,2週間の検疫期間中もカザフスタン国内の都市間を結ぶ航空便は予定通り継続する旨を述べました。

◎同氏は「国家委員会の決定によれば,全ての国内線は予定通りに運行を続けるだろう」と土曜日のブリーフィングで述べました。

◎同氏は「今日,45の国内航空会社が,週500便,一日平均71便を予定している。これらのフライトは全て予定通り継続される予定である」と述べました。

◎同氏は,省庁間委員会によって先に認められた許可に従って,2つの国際線―トルコ行きの便と韓国行きの便が継続されるだろうと述べました。

◎トルコはカザフスタン国内のCOVID-19検疫措置により7月4日から2週間,カザフ人観光客の受け入れを停止しています。

◎同氏によれば,カザフスタンの航空会社はトルコから全ての乗客を連れ帰るだろう,とのことです。

●当館領事メールのバックナンバーは以下のページから参照できるようになっています。

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0007

●当館フェイスブック https://www.facebook.com/embassy.jp.kz/ にもコロナウィルス関連情報を掲載しています。

(邦人保護等の緊急事態の場合の問い合わせ窓口)

○在カザフスタン共和国日本国大使館

住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district

"Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan

電話:+7 (7172) 977-843

FAX :+7 (7172) 977-842

○日本外務省領事サービスセンター

電話:(代表)+81-3-3580-3311(内線)2902,2903

(日本外務省関係課室連絡先)

○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐事件を除く)

(内線)2851

○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐事件等)

(内線)3047