カタールにおけるコロナウイルスの対策(6月19日の段階)在カタール日本国大使館

1 カタール国内の状況

(1)保健省は19日,1,021名の感染が確認され,これまでに確認された感染者数が85,462名になったと発表しました。また1,767名が治癒し,これにより国内における治癒者の合計は65,409名になったと発表しました。

(2)保健省は19日,感染者7名の死亡を発表しました。死亡したのは,34歳,40歳,64歳,65歳,69歳,71歳,77歳で,集中治療室において治療を受けていたとの事です。これにより国内の死亡した感染者数は93名となりました。

(3)保健省は19日,新たに16名の感染者が集中治療室に収容され,これにより現在221名が集中治療室にて治療中と発表しました。

2 職場における安全対策(第1段階の規制緩和措置)

 報道では,保健省が強調する第1段階の規制緩和措置のうち「職場復帰」に関するガイドラインの詳細について,概要以下のように報じています。

(1)新型コロナウイルスのリスク評価及び対応計画

●職場における営業時間中に,新型コロナウイルスの感染や疑いが発生した場合の対応計画を立案・更新すること。

●職場復帰前の健康及び安全評価の実施,保健省のガイドラインに準じた従業員の健康及び安全対策の実施,評価は施設・サービス・労働状況・労働者構成によって生じる危険性を網羅すること。

●各段階におけるサービス再開計画の拡大,従業員の職場復帰は,実施されたリスク評価に基づくこと。

●必要時の接触者追跡のため,グループ活動の全参加者を記録すること。

●職務復帰前に全従業員に対して,職場復帰書を作成させること。

(2)物理的距離

●勤務中における従業員間の最低距離は1.5メートル又は9平方メートルに1人を推奨する。同距離が保てない場合には,従業員を隔てるための物理的な仕切りを設置すること。

●各段階におけるガイドラインに準じて,職場における従業員数を削減すること。

●第1段階における会合は,同室に5人を超えてはならない。

●床や設備に適正なソーシャルディスタンスを維持するための印を付すこと。

●複数の従業員が同一の机を使用することを避けること。

●明確な掲示で従業員に必要なソーシャルディスタンスを周知させること。

(3)感染予防及び管理

●全従業員は雇用主の支出によって,保健省のガイダンスに準じた検査を定期的に受けること。

●施設内の複数の場所に,従業員が使用可能なハンド・サニタライザーを設置すること。

●到着時に従業員の体温を測定し,新型コロナウイルスプロトコールに準じて,38度以上の患者専用通路を設定すること。

●頻繁な手洗い・殺菌を啓発すること。

●従業員は常時マスクを着用すること。

●使い捨て手袋の着用は,保健省プロトコールの規定通り,推奨されていない。

●握手やあらゆる形態の物理的接触をともなう挨拶は避けること。

●全ての恒常的な接触面は,定期手に消毒商品で清掃・殺菌すること。

●トイレは使用毎に清掃・殺菌すること。

(4)出入り規制

●敷地内への入り口は混雑防止のため入場規制すること。

●従業員及び訪問者の体温測定(38度以上は入場禁止)

●全従業員にEhterazアプリをダウンロードさせ,ステータスが「緑色」の者のみ入場可能とすること。

(5)営業時間及びリモートワーク

●該当する場合,20%は出勤,80%はリモートワークとすること。

●規模やソーシャルディスタンスのガイドラインに準じて,チームの分割,シフト制,勤務日変更を考慮すること。

●第1段階において,物理的接触を必要としない従業員は,可能な限りリモートワークを継続すること。

●健康上の理由でリスクの高い従業員に対しては,勤務時間のフレキシブル制を許可すること。

(6)感染時に危険性の高い者

●60歳以上の従業員は,在宅勤務を勧め,可能な限り第4段階まで職場復帰を遅らせること。

●慢性疾患や健康リスクの高い妊婦の従業員は,在宅勤務を勧め,可能な限り第4段階まで職場復帰を遅らせること。

●感染時に危険性の高い者には,職場復帰書への記入を考慮すること。

(7)メンタルヘルス

新型コロナウイルスに関連したストレスや不安を抱く従業員に対して,メンタルヘルスホットライン16000を助言すること。

(8)教育及び認識

●営業再開や新たなガイドライン又は方針の導入について,明確かつ早期にマネージャー及び従業員と連絡を取ること。

新型コロナウイルスに関する安全・予防情報やガイドラインを従業員にアップデートすること。

●公衆衛生は最優先であることを強調すること。

●保健省のヘルス・メッセージや素材を使用し,安全を保つための執るべきステップを利用者に周知させること。

●マスクを着用していても,1.5メートル以上の距離を保つ必要があることを周知させることが重要である。

(9)お金の扱い

●職場における現金の扱いは最小限にすること。

●クレジットカードリーダーの使用後は拭き取ること。

※ ガイドラインについては,https://covid19.moph.gov.qa/EN/Precautions-for-lifting-restrictions-phase-1/Pages/Phase1.aspxを参照(ただし,6月19日15:40時点は閲覧不可)

3 感染予防方策等

(1)保健省は,感染予防のため以下を推奨しています。

 ・ 定期的に石けんと流水で最低20秒間手洗い,又はアルコール消毒液で洗浄する。

 ・ 咳,くしゃみは鼻と口を袖やティッシュで覆い,ティッシュは蓋付きゴミ箱へ。

 ・ 手洗い前は,眼,鼻,口を手で触らない。外出から帰宅時は特に。

 ・ 他者,呼吸器疾患がある人との接触は特に避ける。距離は最低1メートル保つ。

(2)保健省は,コロナウイルス関連の無料ホットラインを設置しています。

   【直通番号:16000】

(3)保健省ホームページには専用ページが立ち上げられ,随時アップデートされています。 http://www.moph.gov.qa/english/Pages/Coronavirus2019.aspx

  また同省は,自宅における隔離に関する内容を下記ページで情報提供しています。

https://www.moph.gov.qa/english/Pages/home-quarantine.aspx 

4 その他の生活に関わる規制等

※これら措置は事前予告なく,突然変更される可能性もあります。十分ご注意ください。

カタール航空の日本就航便は現在成田便のみ運航中です。運航状況は常に最新情報をご確認ください。

 ※カタール航空運航状況確認サイト

https://fs.qatarairways.com/flightstatus/search

 ※ハマド国際空港離発着フライト確認サイト

https://dohahamadairport.com/airlines/flight-status?type=arrivals&day=today&airline=all&locate=all

●我が国の水際対策強化により,カタールから我が国に入国する場合は,空港検疫所にて,質問票記入,体温測定,症状確認などが求められ,PCR検査が実施され,自宅等,空港内のスペース又は検疫所長が指定した施設等で,結果が判明するまでの間待機が必要となります。(4月29日午前0時から)。

※水際対策に関する詳細は下記の厚生労働省ホームページに掲載されています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html

●第1段階の規制緩和措置(6月15日から)

保健省等は,第1段階の規制緩和措置について主に以下のように示しています。

・モール及びショッピングセンターは,午前8時から午後8時まで営業(ただし金曜日・土曜日の営業は不可)

・厳格な予防策を講じた上で職場における20パーセントまでの出勤

・モスクの制限付き再開(金曜礼拝は不可)

・公園の制限付き開放 など

カタールへの出入国

カタール航空はホームページ上に,カタールへの出入国に必要な条件等について概要以下のように公表しています。(https://www.discoverqatar.qa/welcome-home

カタールへの入国が許可された全ての方々は,カタール到着時に,政府承認ホテルにおいて14日間の隔離が必要となります。現在,カタールへの入国が認められている者及び隔離条件については次のとおりです。

カタール国籍者(6月15日から9月22日まで)

カタール国籍者は,パッケージとして政府承認ホテルの一つを14日間予約し,支払いを済ませる必要があります。この予約は,カタール出国前に完了されていなければなりません。

カタール国外のカタール国籍者についても,パッケージとして政府承認ホテルの一つを14日間予約し,支払いを済ませる必要があります。なお,カタールへの帰国が,9月22日以前の場合は,隔離ホテルの予約確認ができなければ,ハマド国際空港でのチャックインは認められません。

予約は「Qatar Airways Holidays in partnership with Discover Qatar(https://www.qatarairwaysholidays.com/qa-en/welcome-home-booking/?cid=DQFAQ)」で可能となっています。2020年8月1日までは,カタール国籍者のみが,カタールへの入国を認められます。

カタール居住許可所有者(8月1日から9月22日まで)

カタール居住許可所有者は,カタールへの渡航許可及び政府承認ホテルの14日間のパッケージ予約がなければ,カタール便への搭乗はできません。

カタール居住許可所有者は,カタールへの渡航許可が確定するまでは,隔離パッケージを予約しないことをお勧めします。

8月1日よりカタール入国が許されるのは,選ばれた(新型コロナウイルス感染)低リスク国からのカタール居住許可所有者に限られます。許可手続,低リスク国のリスト等詳細については,関連政府機関によって資格及びガイドラインが確定した際に公表いたします。当ページを定期的にご確認ください。

●これまでのカタール国内における規制状況については,過去の「カタールにおけるコロナウイルス対策」を御参照ください。

  (お問い合わせ先)

  在カタール日本国大使館 領事班

  電話: (+974)4440 9000

  FAX:(+974)4029 3655

  メール: eojqatar@dh.mofa.go.jp

  現在,来館には事前予約が必要です。

  詳細は当館ホームページをご確認ください。

○本メールは,在留届に登録されたアドレスに自動配信されております。

○3か月以上滞在する方は,必ず在留届を提出してください。

○3か月未満の旅行や出張などの際には,「たびレジ」に登録してください。

どちらも下記URLからオンラインで簡単に手続きできます。   https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html 

※「たびレジ」簡易登録のメール配信停止(下記URLで手続きできます)   https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete