犯罪に対する注意喚起(国際的詐欺メール)

【国際的詐欺メール(メッセージ)】

ベナン人を名乗る者(企業や弁護士)から,日本の企業及び個人宛てに商取引きなどを持ちかけるメールが相次いで届いています。詐欺被害に遭わないよう,金銭絡みの“甘い話”には十分ご注意ください。

・手数料や各種書類作成等を名目とした高額な送金を要求される場合には,一切応じないでください。

国際的詐欺メールは,電子メールのほか,近年はLINEやインスタグラム,FacebookなどのSNSを通じて商取引,マネーロンダリングの協力,遺産相続や投資話等を持ちかけ,金品をだまし取るものです。これらの手口は,「ナイジェリア刑法419条」に抵触する詐欺犯罪に由来して「419事件」と呼ばれ,ロマンス詐欺などもこれに含まれます。

当地では,過去に米国人がこの種のサイバー犯罪(インターネット詐欺)の被害となった事例があります。これは,被害者がインターネットを通じて知り合った男に儲け話を理由に誘い出され,身代金目的で誘拐されたものです。本件では,ナイジェリア人2名が逮捕されました。

【対策】

・面識がなく,名前も知らない者から突然届いた電子メールやSNSのメッセージは無視し,返信しない。返信してしまった場合,一方的かつ直ちに連絡を断つとともに,受信拒否登録を行う。

・“甘い話”(投資,取引の持ち掛け,宝くじの当選,遺産相続等)を鵜呑みにしない。

・相手が要求する弁護士費用,各種書類作成料,同発行手数料等の支払いには一切応じない。不審点がないと判断ができるまでは,絶対に送金しないでください。一度送金してしまったお金が戻ってくることは期待できません。

・犯罪に悪用されることは明白であるので,口座の貸与はしない。

【不審点の例】

・メールが英語表記である。 ※当地の公用語はフランス語

・文面に誤字脱字が目立つ,内容がビジネスには相応しくない稚拙なもの,礼を欠くものである。

アメリカドルによる送金を指定する。 ※当地流通通貨はCFAフランまたはユーロ

・送金の宛先に,Western Union社を指定する ※口座がなくても現金を受け取ることが可能であり,邦人の皆様も緊急時に活用できる一方,犯罪にも悪用される

上記のような不審点が認められる場合には,当館へご連絡ください。また,電子メールに別添される資料(写真またはPDF化された身分証や各種証明書)は偽造されていることが多く,真贋鑑定をすることが難しいことから,当館で地元当局に照会するなどし,確認をさせていただきます。

参考

外務省(国際的詐欺事件に対する注意喚起)

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2018C065.html

JETRO(国際的詐欺事件)

https://www.jetro.go.jp/contact/faq/419.html

外務省・海外安全虎の巻2020

https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdf

(現地大使館連絡先)

○在ベナン日本国大使館

電話:(市外局番なし)21-30-59-86  (執務時間外・緊急の場合)97-97-56-99

国外からは(国番号229)21-30-59-86

ホームページ:https://www.bj.emb-japan.go.jp/j/

※「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete