1 カタール国内の状況
(1)保健省は21日,1,554名の感染が確認され,これまでに確認された感染者数が38,651名になったと発表しました。また688名が治癒し,これにより国内における治癒者の合計は7,288名になったと発表しました。
(2)保健省は21日,感染者1名の死亡を発表しました。死亡したのは81歳の在住者で,集中治療室において治療を受けていたとの事です。これにより国内の死亡した感染者数は17名となりました。
(3)保健省は21日,新たに24名の感染者が集中治療室に収容され,これにより現在171名が集中治療室にて治療中と発表しました。
(4)保健省は20日,会見を開き,以下の点を発表しました。
●ハマド医療機構(HMC)感染症局Khal局長
・今月中は感染者数の増加が続き,カタールは感染のピーク期に入った
・治癒者が継続して増加しており,累計で6,000名を超えたことは喜ばしい
・治癒者数の増加は,伝染性がなくなった場合は早期退院可能とした,新たな国際ガイドラインが一つの要因である
・大半の感染者は軽度の症状に過ぎない一方で,重度の症状の患者数も増加している
・先週は,1日に平均20名の感染者が深刻な合併症により集中治療室に収容された
・ラマダン明け大祭は,家族知人と集い祝う時期だが,今年は変えなくてはならない
・真に必要な場合を除き,自宅にとどまることは重要で,他者と間隔を保つことも必要
・家族内で感染が急速拡大した事例を多く把握している。これには建物が違う家族も含まれており,ラマダン期間の家族同士の訪問が原因である
・感染に打ち勝つため,国民は医療分野と協力し,求められる役割を果たす必要がある
●HMC感染症局Maslamani医療部長
・持病を持つ人が感染した場合,重症化する可能性が高いと世界的に報告されている
・HMC集中治療室のデータによれば,集中治療室に収容された感染者の49%が何らかの持病を抱えていた。
・持病により免疫システムが損われるため,重症化しやすい
・感染の症状,その重さは患者により違うが,全く症状を呈しない人も多くいる
・カタールの感染者の94%は軽度の症状又は無症状で,5%が入院し,1%が集中治療室に収容されている。
・HMC感染症局では,治癒した感染者の血漿を使う血漿療法を取り入れている
・現在100名を超える感染者が,治癒者96名の血漿提供を受けており,血漿の提供者数は毎週増加している
・重症感染者はHazm Mebeireek総合病院の集中治療室で治療を受けており,人工呼吸器治療が必要になる場合もあるが,ECMO治療が必要となる割合は少ない。
2 感染予防方策等
(1)保健省は,感染予防のため以下を推奨しています。
・ 定期的に石けんと流水で最低20秒間手洗い,又はアルコール消毒液で洗浄する。
・ 咳,くしゃみは鼻と口を袖やティッシュで覆い,ティッシュは蓋付きゴミ箱へ。
・ 手洗い前は,眼,鼻,口を手で触らない。外出から帰宅時は特に。
・ 他者,呼吸器疾患がある人との接触は特に避ける。距離は最低1メートル保つ。
(2)保健省は,コロナウイルス関連の無料ホットラインを設置しています。
【直通番号:16000】
(3)保健省ホームページには専用ページが立ち上げられ,随時アップデートされています。 http://www.moph.gov.qa/english/Pages/Coronavirus2019.aspx
また同省は,自宅における隔離に関する内容を下記ページで情報提供しています。
https://www.moph.gov.qa/english/Pages/home-quarantine.aspx
3 その他の生活に関わる規制等
※これら措置は事前予告なく,突然変更される可能性もあります。十分ご注意ください。
※措置が突然変更されることもあり,各所で混乱が生じています。十分ご注意ください。
● カタール航空の日本就航便は現在成田便のみ運航中です。運航状況は常に最新情報をご確認ください。
※カタール航空運航状況確認サイト
https://fs.qatarairways.com/flightstatus/search
※ハマド国際空港離発着フライト確認サイト
https://dohahamadairport.com/airlines/flight-status?type=arrivals&day=today&airline=all&locate=all
● 我が国の水際対策強化により,カタールから我が国に入国する場合は,空港検疫所にて、質問票記入、体温測定、症状確認などが求められ、PCR検査が実施され、自宅等、空港内のスペース又は検疫所長が指定した施設等で、結果が判明するまでの間待機が必要となります。(4月29日午前0時から)。
※水際対策に関する詳細は下記の厚生労働省ホームページに掲載されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html
● 映画館、劇場、プレイエリア、ジム、結婚式場の閉鎖(ホテル内も含む。3月13日)。
● 全公共交通機関の停止(3月15日)。
● カタール居住許可所持者を含む外国籍者の,入国を停止(4月1日に期限未定で延長)。※カタール人は14日間の隔離措置後に入国が可能
● カタール出国には現在規制なし(規制継続中は再入国できない点に留意)。
● カタール入国を伴わないトランジット利用への規制は現在なし。
● 当面の間,国内モスクの1日5回の礼拝と,金曜日の集団礼拝を停止。
● カタール帰国者で,無症状・初期検査通過者は,定められた手順遵守を誓約後は,自宅隔離が可能。違反の場合は法的措置が取られる(3月19日)。
● 政府公共部門職員8割に在宅勤務を承認(3月19日)。
● 公共の場における,集会を禁止。警察が取締り,違反者を拘束すると発表(3月21日)。
● 現状不必要な店舗は3月27日から閉鎖。ただし食料品販売店、薬局、デリバリーサービス(レストランを含む)等は例外(3月26日)。
● 金,土曜日は,以下業種以外の商業活動は停止。食料品関連(スーパーマーケット,食料品店),青果店,レストラン(配達のみ),パン販売店,薬局,通信関連店舗(商業施設内のもの),電気・配管・エレクトロニクス関連のメンテナンス,ガソリンスタンド, 工場,診療所,国家プロジェクト従事の企業,ホテル事業,流通・貨物企業・海空港で営業する企業・通関関連(4月10日)
● 行政開発労働社会省は,在宅勤務で労働者賃金,福利厚生は変更されるべきでないとし,公共・民間の労働者数を20%に削減するとの閣僚評議会決定に基づき,在宅勤務に関するガイドラインを発表。https://www.adlsa.gov.qa/en/news/Pages/News21402020.aspx
● 買い物客は,食料品販売店で買い物時にマスクの着用が義務化(4月23日)
● カタールの感染症危険情報レベルが「レベル3 (渡航中止勧告)」に引き上げられました。最新情報を入手の上,感染予防に努めてください。
(PC) https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2020T088.html
(携帯) http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbhazardinfo_2020T088.html
● 如何なる理由でも外出時のマスク着用が義務化(5月17日)。単独で車を運転している場合は対象外。
● 如何なる理由の外出であろうとも,アプリケーション「EHTERAZ」をインストールしたスマートフォンを所持すること(5月22日から)。
● 車には2名を超えて乗車させない(5月19日)
ただし,タクシー,リムジンでの移動,家族が運転する私用車で移動の場合は3名まで乗車可。救急車,保健省の車両,軍・治安当局の車両は例外。バスは乗車人員を半減。
● 5月20日から5月30日までの間,食料品販売店,ケータリング店,薬局,デリバリーを提供しているレストランを除く店舗の閉鎖と全商業活動を停止。本決定から除外される他活動は,商業工業省はツィッターで確認( https://twitter.com/mociqatar )
4 一部規制が緩和された措置
※これら措置は事前予告なく,突然変更される可能性もあります。十分ご注意ください。
● 国内の両替所の営業を再開(5月12日)。
● レストラン・カフェにおける持ち帰り注文受付を再開(5月12日)。
ただしショッピングモール内の店舗は引き続き配達のみ。
(お問い合わせ先)
在カタール日本国大使館 領事班
電話: (+974)4440 9000
FAX:(+974)4029 3655
メール: eojqatar@dh.mofa.go.jp
現在,来館には事前予約が必要です。
詳細は当館ホームページをご確認ください。
○本メールは,在留届に登録されたアドレスに自動配信されております。
○3か月以上滞在する方は,必ず在留届を提出してください。
○3か月未満の旅行や出張などの際には,「たびレジ」に登録してください。
どちらも下記URLからオンラインで簡単に手続きできます。 https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
※「たびレジ」簡易登録のメール配信停止(下記URLで手続きできます) https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete