新型コロナウイルス感染新規症例の発生(4日)

ベルギーにお住まいの皆様,及びたびレジ登録者の皆様へ

1 本4日,ベルギー公衆衛生省の発表によると,ベルギー国内において新型コロナウイルスの新規症例が新たに361件確認され(フランダース地域:228名,ワロン地域:98名,ブリュッセル:32名,居住地不明:3名)その結果,当地での確定症例数は50,267件となりました。

また,3月15日から昨日までの間に,12,378名の方が治癒して退院(過去24時間中の退院者は69名)しました。

死亡者数は以下のとおりです。

(1)過去24時間の合計:80名(病院における死亡者41名,老人ホームにおける死亡者30名)

(2)これまでの合計:7,924名(内訳:病院における死亡者3,635名,老人ホーム等における死亡者4,203名(確定症例737名(18%),疑い例3,466名(82%))、自宅22名,その他の場所32名、不明32名)

昨日現在,病院のベッドについて,3,044名の感染者(過去24時間で12名減少)が利用しており,そのうち655名が集中治療室(過去24時間で19名減少),401名が人工呼吸器を利用している状況です。

昨日の感染検査実施数は16,729件,昨日までの検査実施総数は270,857人(約440,700件)うち老人ホームは169,843件)です。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省新型コロナウイルス特設ページ(仏語))

https://www.info-coronavirus.be/nl/news/dalende-tendens-houdt-aan/

(参考アドレス:ベルギー国立公衆衛生研究所関連ページ)

https://covid-19.sciensano.be/fr/covid-19-situation-epidemiologique

2 なお,本日の記者会見で発表された内容のポイントは以下のとおりです。

(1)ベルギーを含む複数の国で,人々が医療機関やかかりつけの医師に連絡を取ることを恐れるあまり,コロナ以外の原因による健康悪化に繋がるケースが度々生じている。健康上の問題が生じた場合は,それが何であれ,医療機関や医師に連絡を取らなければならないが,その方法はこれまでとは多少異なる。

(ア)例えば糖尿病の悪化など,それが以前にも見られた問題である場合は,かかりつけの医師または同じ専門医に連絡を取る。直接訪問するのではなく,まずは電話すること。

(イ)これまでに経験したことのない新たな症状である場合は,まず一般医に連絡を取る。医師は電話で症状等を確認し,必要があれば検診の予約を確定する。検診は医師の指示に従い,個別のクリニックあるいは病院で行われる。受診の際は以下の措置が取られるため心配には及ばない。まず,待合室は混雑することはない。人々は予約なしでは来訪しないため,どの時間帯でも人が多くいることは殆どない。また,出入口には手洗いのための消毒剤が常に置かれる。頻繁に消毒用アルコールジェルで手洗いすることを推奨する。なお,受診の際は,マスクを持参し待合室で着用することを推奨する。マスクがない場合,来訪した場所で提供される。薬の入手に関しては,かかりつけの医師または薬局に連絡すること。

(ウ)例えば胸部の痛みや多量の出血など,これまで経験したことのない,急を要する問題が生じた場合には,躊躇することなく緊急サービス(112番)に連絡する。救急隊員は,感染を防ぐための全ての予防措置を取っている。

(2)マスク着用について:本日は,公共交通機関等でのマスク着用が義務化された最初の日。マスクの正しい着用方法について説明する。

(ア)着用前にまず,水と石けんあるいはアルコールジェル等で手を洗う。

(イ)布の部分(特に裏面)には触れず,両端のゴム紐の部分を両手で持つ。

(ウ)口と鼻を十分覆うように着用する。マスクがしっかりと顔に固定するためには,あごがマスク内に収まる必要がある。

(エ)なるべくマスクに触らないよう注意しつつ,マスクの位置を調整した後,鼻のところをつまんで調整する。あごの下まで届いているか確認する。

(オ)マスクをきちんと着用できたら,その後,手で触ってはだめ。後にマスクがずれるなどした際には,マスク全体には触れず,布の端の部分のみつまんで調整する。マスクは手で触ることでウィルスに汚染し得るため,触るのは可能な限り最小限にとどめる。

(カ)マスクを外す時は,両端のゴム紐部分をつかんで外す。その後,自宅等で捨てたり,洗うまで保管する。

* 飲み物を飲むためなど,マスクを一時的に外す場合は,後で拭って洗えるような,表面が清潔な場所にマスクを置く。

* マスクは最大8時間着用可だが,例えば教師など多く話す人の場合は4時間。汗など何らかの理由で濡らした場合,新しいマスクに交換する必要あり。そのため,少なくとも2つ以上のマスクを持っていることが重要。

* マスクの維持管理について,通常の洗濯用洗剤を用い,60℃で洗うことが重要。特別な消毒剤等で洗う必要はない。鍋で煮沸しても良い。もし十分洗えなかった場合,ウィルスが死滅するよう,高温でアイロンをかけることを推奨する。

* マスクを外す際など手で触れた後には,再び手洗いをする。マスクの着用前と着用後の手洗いが重要。

* 手で触りすぎないようにするためには,公共交通機関の利用や,店に行くなど用を足すための出発時にマスクを着用し,もし可能であれば用事を済ますまでマスクを外さないことを推奨する。

* マスクは冷蔵庫や冷凍庫に入れても意味がない。ウィルスはそれらの低温に完全に耐え,死滅することはない。

* マスクは小さな袋に入れるなどし,乾燥した場所で保管するのが望ましい。

(3)今後数週間で,我々は,安全な生活領域を一段階毎に拡大していくことができるようになる。措置解除の進度が遅いと感じている人がいることは理解できる。状況は改善しつつあるが,今後も用心しながら適用されている措置を守り続けることが重要。それが,我々が安全な生活を送り,安全に活動を再開するための唯一の方法。

数か月後,ウィルスがどこかで再び勢いを強める可能性があることは承知している。我々は,社会においてウィルスと共存することを受け入れなければならない。病院が飽和状態となるのを回避することに成功したが,ウィルスを制御し続けることが重要。そのためには,何らかの症状が見られる際には自宅に籠もる,頻繁に手洗いをする,1.5メートルの社会的距離を保つ,人混みを避ける,マスクを着用する等の措置を遵守してほしい。

(4)本日は消防士の日だが,彼らはこの日を救急退院と医療従事者に捧げたいとしている。この機会に,関係者全員に感謝の意を表したい。

(5)(措置の一部解除が開始された中,感染検査の手続きについて確認したい,本日より1日25000件の検査を実施予定か,どのような方針で実施される予定かとの問いに対し)ベルギーではこれまで,病院での重篤患者を対象に検査を行ってきたが,その後,検査対象範囲を老人ホーム(の入居者及び職員)に拡大し,最近では,その理由が何であれ,病院への全入院者に範囲を拡大した。それは,仮に感染している者がいた場合,他の人に感染させるのを避けるためであった。

本日より,対象範囲を,コロナに関連すると思われる症状のある全ての人に拡大する。コロナは単純な病気ではなく,その症状は呼吸器疾患のみではない。高熱やインフルエンザのような症状,咳,呼吸困難等の症状が見られる人は,コロナ感染の可能性がある。今後,味覚・臭覚の異常や,熱・筋肉痛を伴う強い倦怠感といった症状のある人にも,検査の対象範囲を拡大する。これらの症状がある人は,まずかかりつけの医師に電話してほしい。医師が,検査が必要かどうかを判断する。必要と判断された場合,対象者は検査機関または検査実施が可能な施設に送られるか,可能な場合はかかりつけの医師のクリニックで検査が実施される。

ここ数日,ベルギーでは1日15000〜20000件の検査が実施されてきたが,数日中に検査のキャパは1日25000件まで増強される予定。仮に症状を見せる人が増加した場合,必要であれば,キャパを更に増強する可能性あり。

(6)(現時点での感染率はどのくらいかとの問いに対し)当初は2〜3であったのが,4/20-26の週には0.79まで下がった。現在も下がり続けており,最新のデータによると0.6となっている。

(7)(何の基準をもってウィルスの伝染が終焉したと言うことが可能か,ベルギーではいつ頃終焉すると予想されているかとの問いに対し)ウィルス伝染が終焉したと宣言するためにWHOが適用している定義は,「ウィルス潜伏期間の2倍相当の期間中,新たな患者が一人も発生しないこと」である。コロナの潜伏期間は14日のため,ベルギーで伝染が終焉したと宣言するためには,国内で基本的に28日間,患者が出ないことが必要。しかし,ベルギーでこの数週間ないし数か月で,28日間患者数がゼロとなることはほぼ考えられない。この数か月でウィルス伝染が終焉しないであろうことに疑いの余地はない。その時まで我々は,ウィルスと共存しなければならない。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省記者会見動画)

https://www.info-coronavirus.be/fr/live-pressconferences/

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