新型コロナウイルス感染症関連情報（ヨルダン政府の措置とヨルダン国内感染者数等：４月２８日）

● ヨルダン政府は，２９日（水）から，午前８時から午後６時までの間，一日おきに車両のナンバープレートの末尾が奇数と偶数の車の使用を交互に認めることとしました。２９日は奇数，３０日は偶数の車の使用が可能となります（但し，運転手他１名のみ同乗可）。

●本件私用車の使用許可は，あくまで必需品確保や必要不可欠の用務等の目的で許可されるものです。

●ヨルダン政府は５月１日（金）に，包括的外出禁止措置を実施すると発表しました。

● ヨルダン政府は，２９日（水）からマダバ，ジェラシュ，アジュルンの３県において午前８時から午後６時までの徒歩，または車両での移動が許可されると発表しました。

●ヨルダン政府は，２８日（火）の新規感染者が確認されなかったとしつつ，感染者１名が死亡したことを発表しました。

１　奇数・偶数車番による私用車の使用許可

　アダーイレ・メディア担当大臣は，記者会見で次のとおり発表しました。

（１）２９日（水）から，ヨルダン国内の全県で，午前８時から午後６時までの間，車番の偶数・奇数に基づき，私用車の使用許可に関する決定が実施される（後刻，国家安全・危機管理センターより，包括的外出禁止が課される５月１日（金）も含めて，車番の偶数・奇数が、毎日，交互に適用されることになる旨発表）。

（２）私用車の使用許可の目的は，必需品の確保や必要不可欠な用務のため，また，労働許可を得ている国民に関しては通勤といった市民生活の円滑化にあることを指摘しておく。

　他の国民の活動・交通を妨げる行為，不要な外出，あるいは許可されている時間以外での外出等，本決定の悪用には法的措置が採られる旨注意を喚起する。

（３）子供及び高齢者に関しては，医学的評価に基づき，感染や疫病に晒される蓋然性が高いため，外出は差し控えられたい。

（なお，奇数・偶数車番システムは，タクシー，セルビス，バス，及びアプリによる配車サービスにも適用され，タクシーや配車サービスでは，運転手の他２名以下の後部座席への乗車が許可され，バスとセルビスについては，乗車率５０％以下とすることとの報道（ペトラ通信）があります。また，当局は，違反車両の１か月間差し押さえ等，違反には厳しく対応する旨報じられています。）

２　５月１日（金）の包括的外出禁止，３県での外出禁止緩和措置

　アダーイレ・メディア担当大臣は，記者会見で次のとおり発表しました。

（１）外出禁止緩和や複数のセクターにおける業務再開許可に応じ，濃厚接触の頻度を低減する観点から，５月１日（金）に，これまでと同様に包括的外出禁止措置を実施する。

（２）これまで感染状況が安定しているマダバ，ジェラシュ，アジュルンの３県において，２９日（水）から外出禁止措置を見直し，午前８時から午後６時まで徒歩及び私用車での移動が許可される。

３　法律事務所の営業再開，予防措置の徹底

　アダーイレ・メディア担当大臣は，記者会見で次のとおり発表しました。

（１）政府は，２９日（水）から，ヨルダン国内全ての法律事務所が，平日のみ指定された時間帯で業務を再開することを許可した。

（２）これまでに許可された施設における保健衛生面での予防措置の徹底の必要性を強調してきたが，監視・調査チームが，各県をチェックするために幅広く展開し，違反した施設の封鎖を含む制裁の履行を実施していく。

４　ヨルダン国内の感染状況

　２８日（火），ジャーベル保健大臣は，記者会見で次のとおり発表しました。

（１）本日，ヨルダン国内で新規感染者は確認されなかった。これまでの国内で確認された感染者累計は４４９名。

（２）６名治癒者が退院し，現在治療中の患者は８９名となった。一方で，感染患者１名が亡くなり，死亡者は合計で８名となった。