南スラウェシ州マカッサル市における大規模な社会制限の実施(市長令・決定の発出)

●4月21日、マカッサル市長代行は、同市における大規模な社会制限の実施のための市長令を発出しました。実施期間は4月24日から5月7日までの14日間となっており、期間は必要に応じて延長されます。

●本市長令に違反した場合、罰則が課される場合がありますので、ご注意ください。

●また、治安当局からの情報によれば,大規模な社会制限の実施に伴い、市内6か所の道路において、同市へ入る全ての者を厳格に検査するとしています。

1 4月21日、イクバル・スハエブ市長代行は、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とする大規模な社会制限を実施するための市長令を発出しました。本市長令のポイントは以下のとおりです。実施規定の詳細については、後日ホームページに掲載します。なお、下記(7)のとおり、本市長令に違反した場合は、罰則が課される場合がありますので、ご注意下さい。

(1) 実施期間

 4月24日から5月7日までの14日間。この期間は必要に応じて延長される(※21日から23日は試行期間とされており、既に警察による検査等が始まっています)。

(2)一般事項

 自宅外においては、周囲と一定の距離を保つこと及びマスク着用が義務付けられる。

(3)制限分野

 ア 学校等における学習実施制限

 学校等における学習活動は一時的に停止。全ての学習活動は自宅で行われる。

イ 職場等での就労制限

 職場・事務所での就労は一時的に停止され、在宅勤務となる。飲食店の営業は、持ち帰り又は配達に限定する。ただし、以下の機関及び業種は今回の就労制限の例外となる。

(ア) 中央・地方政府機関の事務所、外交施設、国際機関、及び一定の条件に該当する国営企業地方公営企業の事務所

(イ) 以下の分野の事業における事業所

 保健衛生、食料・食品・飲料の材料、エネルギー、通信・情報技術、金融、物流、ホテル、建設、戦略産業、基礎的サービス・公益企業・国家の重要対象および特定対象に指定された産業、日常の必需品の11分野。

(4)市民・社会・文化・宗教活動に対する制限

 ア 公共の場・施設における5人を超える人数での活動は禁止される。

 イ 公園、集会所、体育館等の全ての公立・民間の娯楽公共施設は閉鎖される。

 ウ 宗教施設は閉鎖され、宗教活動は自宅で行う。

 エ スポーツ活動は集団で行わず、自宅又は自宅の庭で行う。

 オ 結婚は禁止されないが、多人数を招待しての披露宴は実施できない。割礼等の儀式についても、祝会は実施できない。

 カ 市場、スーパーマーケット、コンビニ、雑貨店、ランドリー等の日常生活に必要な店の営業は午前7時から午後9時までに制限される。

(5)交通機関に対する制限

 ア 本制限実施期間中、私有車両、公共交通機関による移動は利用可能。

 イ ただし、私有車両の使用は生活必需品の充足と大規模社会制限の下でも許可されている活動に限定され、車内でのマスク着用義務や定員の50%以下の乗車人数制限等が課される。

 ウ バイクタクシー(ゴジェック、グラブ等)による配車アプリを通じたサービスは、物の運搬に限定され、人の運送はできない。

(6)検査関係

 本制限実施期間中、当局による新型コロナウイルスの疫学的検査(コンタクト・トレーシング)対象に指定された場合、検体検査に応じる義務が生じる。

(7)罰則規定

 集会の解散、営業の停止、規定以上の乗客の降客などを実施すると共に、本規定に違反した場合、罰則が課される可能性がある。 

2 なお、マカッサル市治安当局等からの情報によれば,本日21日より、以下の6か所の道路において,同市へ入る全ての者を対象に厳格な検査を実施するとされています。

(1)マカッサル市とゴワ県の境界

・Jl. Sultan Alauddin,Jl. MallengkeriとJl. Syech Yusufの交差点

・Barombong橋

・Jl. HertasningとJl. Aroeppalaの境界

・Jl. Tamangapa Raya

(2)マカッサル市とマロス県の境界

・Jl. Tamalanrea RayaとJl. Poros Pammanjenganの交差点

・スルタン・ハサヌディン空港付近の五差路

3 在留邦人の皆様におかれましては,所在の地方政府の動向を含め、最新情報の入手に努めて下さい。

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