新型コロナウイルス対策に関するマダガスカル政府発表（４月１９日分）

●４月１９日（日）、マダガスカル政府が、新型コロナウイルス対策に関する発表を行いました。発表の時点での感染確認件数は累計１２１件です。

●事態は刻々と変わりますので、最新情報の入手に努めてください。

　４月１９日の１４時頃から行われたＣＣＯ（新型コロナウイルス対策オペレーション司令センター）の発表及び、２０時半頃からラジョリナ大統領より行われた発表の主要点は以下のとおりです。

１ＣＣＯ（新型コロナウイルス対策オペレーション司令センター）の発表

（１）１９日１人の新規感染が確認され、累計感染者数は１２１人となりました。また新たに４人が快復し、累計快復者数は３９人となりました。現在の入院者数は８２人、重症者及び死亡者は出ていません。

　なお、新たな感染者はアンタナナリボ市内における接触事案（３５歳男性）です。

（２）ＣＣＯがドローンによる市内の監視を行ったところ、適用されている措置が一部遵守されていないことが確認されました。

（３）保健省担当者より、市場等で消毒活動が実施される旨説明されました。

（４）ユニセフより、どのようにして両親が子どもたちへコロナウイルス感染症や予防方法を伝えるべきかアドバイスがなされました。

（５）番組最後に、今夜２０時からラジョリナ大統領が国営テレビに出演し、国民に向けた説明を行うことについても言及されました。

２ラジョリナ大統領の発表

（１）今後の措置に関して

（ア）月曜日以降、段階的な隔離政策の緩和を実施します。

（イ）人・車の移動可能な時間は６時から１３時までとなります。

（ウ）マスクの着用は引き続き義務づけられます。明日から２６日まで、フクタンにてマスクの配布が行われます。２７日以降マスクを着用しなかった人は罰せられ、社会労働を強いられます。

（エ）アナラマンガ（アンタナナリボの所在する県）、アチナナナ（トアマシナの所在する県）、オート・マツィアーチャ（注：Haute Matsiatra, フィアナランツァが所在する県）の住民は、県外への移動は禁止されます。夜間の外出禁止は、午後９時から午前４時までになります。５０人以上の集会、家族の祝宴、スポーツイベント、文化的イベントは引き続き禁止されます。

（オ）全ての省庁は最低限の業務を再開します。

（カ）民間企業の業務については、状況に応じて、それぞれの企業の判断に委ねます。

（キ）レストラン及び食堂は１３時まで営業することができます。１３時以降も配達サービスは可能です。

（ク）公共交通機関が再開されますが、タクシーの乗客は３人までに制限されます。タクシーベも、乗客は１８人までとされ、１シートに二人までに制限されます。

（ケ）公立および私立学校の最終学年および３年生の授業は、４月２２日に再開されます。 7年生の授業は４月２７日に再開されます。

（２）薬効植物の新型コロナウイルス対策への活用

　ラジョリナ大統領は、マダガスカルの植物「アルテミシア」から作られた新型コロナウイルスに対する予防及び治療で利用する薬について言及しました。マダガスカル応用研究所（IMRA）のマダガスカル研究者によって開発されたアルテミシアを使用した薬の治験は決定的な結果を示しました。この薬は「Covid Organics」と呼ばれ、ハーブティーの形で提供されます。今週月曜日に発表され、生産も開始されます。大統領の説明によれば、この薬はウイルスの影響を軽減する作用があります。

　事態は刻々と変わりますので、引き続き政府から最新情報の入手に努めるとともに、手洗い、うがい、マスク着用などの通常の感染症対策を行い、体調に異常がある方は早めの医療機関受診を心がけてください。

【参考：関連する日本のウェブサイト】

新型コロナウイルス感染症（外務省　安全海外ホームページ）

https://www.anzen.mofa.go.jp/

新型コロナウイルス感染症について（厚生労働省ウェブサイト）

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

日本国国立感染症研究所（コロナウイルスに関して）

https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html

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【問い合わせ先】

在マダガスカル日本国大使館領事班

代表電話：＋２６１（０）２０−２２−４９３−５７